聖ヨト暦329年 ルカモの月 黒三つの日 夕刻
帝都サーギオス 本城3階 空き部屋




訓練。訓練。また訓練。
私達はただ戦い、殺し、殺され再生の剣へと還るためだけにエーテルを与えられ続ける。


私達は唯の道具。スピリットと言う名の道具。
他国を喰らい、マナを集め、人間達に奉仕するための種族。



永遠神剣を扱えるがために今日もまた心を削る。



「そう…その通りですよ…心などというものは邪魔になるだけなのです…捨ててしまえば楽になれますよ」



サーギオス妖精部隊隊長のソーマ様はいつもそう言っている。
周りには闇よりもなお昏く深い、暗黒のハイロゥ・ハイロゥ・ハイロゥ…
目前で行われる訓練を何の感情も無く感傷もなく見つめている…
既に、その目に映るはずのあらゆる光景は無意味となっているのだろうに。


「…私は…………嫌だ…」


呟いてみる。
周りには誰も居ない。
何故なら私達、ウルカ隊と呼ばれる者達はサーギオスでは異端とも言えるスピリット。
中央に居続けることすら許されず汚れ仕事のみを引き受ける嫌われ者。
私にしたって、たまたま作戦の経過報告のために来ているに過ぎない。



「どうしたのです?…まさか、それで許されるとでも思っているのですか?」



人間達は闇色のハイロゥを喜ぶ。
答えは単純。神剣に呑まれるほどスピリットは高い力を発揮するから。
神剣の求めるままにマナと快楽だけを求める存在になるから。
人間に逆らわなくなるから。


「私は…………嫌だ」


もう一度呟く。
彼らは自分が無くなっていく恐ろしさを知らないのだろうか…
少なくとも私は自分であり続けたいし、ウルカ様と一緒に居続けたい。
同胞を斬る事が出来なくなってしまったウルカ様の力になりたい。
そのためには絶対に自分を手放すわけにはいかないのだ。
そして、それが理由で弱くなることも許されない。



「さあ…頑張りなさい…貴女も力が欲しいはず…それとも、彼女のように向こうに行きたいのですか?」



ソーマ様の下で訓練を行っているまだ年若いスピリットがビクリ…と身を震わせる。
その目には紛れも無い恐怖が浮かんでいる。
視線は訓練場の遥か先…処刑場へと向けられていた…


「怖いですか? 大丈夫ですよ…さあ、全てを私に任せ…その心を手放しなさい…そうすれば恐怖も消えてしまいますよ」


そう、この世界では戦えないスピリットは役立たずだ。
そのようなスピリットはどうなるか…
答えは簡単。処刑されるのである。
マナで作られている私達は殺されればマナへと還る。
スピリットの育成や維持費もタダではない。
エーテルだって大量に消費する。
そんな無駄をするぐらいなら、マナにしてしまえば多少は役に立つ…という訳だ。


「良い…実に良いですよ! その調子です…ははは…よく頑張りましたね。これで貴女も一人前になれましたよ」
訓練という名の調教が終わる。
年若い…名も知らない私の同胞の目には光無く…ハイロゥは、既に闇色へと染まっていた…




見ていられなくなって視線を逸らす。
たまたま逸らした方角には処刑場…




既に処刑は終わったのか黄金の柱が屹立するそこを私は見つめていた…



…柱…?



スピリットを処刑した程度でマナ変換施設のような柱は立たない。
せいぜい黄金の霧が天上へと昇っていく程度のはず。


「まさか…ね」





私はウイングハイロゥを展開し、処刑場へと翔んだ…








そこには私の知らない何かが待っているような気がしたから。




永遠のアセリア
The Spirit of Eternity Sword

〜人と剣の幻想詩〜

第一章
ACT-1
【ストレンジャーと妖精達】
- Stranger and Fairies -




聖ヨト暦329年 ルカモの月 黒三つの日 夕刻
帝都サーギオス 処刑場




「やれやれ…ようやくこれで終わり。有意義な時間が戻ると思うと嬉しくなりませんか?」


サーギオス帝国訓練士ネツァー・カルヴァンスはそう言いながら振り返る。
後ろには屈強な兵士達に取り囲まれた一人の少女がいた。
両手は後ろ手に拘束され身体は大地に無造作に転がされている。
幾度も殴られたのか、あちこちに痛々しい傷が刻まれ顔色も悪い。
燃えるような紅い髪も乱れ、砂に汚れている。
見れば服すらもボロボロで、その格好は全裸に近い。
それなのにも関わらず、性的な暴行が加えられた様子は一切無かった。


「君には本当に心血を注いできたつもりだったんですが…まさか、私の苦労が全て無駄に帰るとはね…」


そのようなことを言う、ネツァーの目には一片の同情も何も無い。
そこには役に立たない道具に対する怒りと失望の念だけがありありと浮かんでいる。


「解りますか? ルーテシア・レッドスピリット。時間とは有意義に使われなければなりません」


「……………」


ルーテシアと呼ばれたスピリットの少女は何も答えない。
いや、仮に答えようと思っても無理だっただろう。
黒革の紐で彼女の口は塞がれ、決して声を出せないようにされている。
ただ透き通ったルビーのような瞳だけが恐怖を映して揺らめいている。



「君はそんな私の貴重な…宝石のような時間を無駄に使わせたのですよ? それは万死に値します」



断言する。
それは紛れも無い死刑宣告。
文字通り<役に立たない>スピリットは処刑されるのだから。


「既に殿下の許可は取ってあります。せめてマナになって我が国の役に立ちなさい…」


ネツァーの言葉に兵士達が動きを見せる。
兵士の一人が…手にしていたダブルセイバーを構える。


「ふん…動くなよ…汚らわしいスピリットめ…貴様の武器で楽に死なせてやるからな」


─ヴンッ!


剣が振り下ろされる。
技も何もありはしない。ただ力任せの一撃。
しかし、大地に転がされた彼女の命を奪うには十分すぎる一撃。



「〜〜〜ッ!」



それでもルーテシアは芋虫のように転がりながら死の洗礼を避ける。
ただ少しでも生きたいがため。
その恐怖から少しでも遠ざかろうと懸命に避ける。


(なぜ! どうしてボクが殺されなきゃならないの!?)


ルーテシアは叫ぶ。
猿轡で声は出なくとも心の中で叫ぶ。
自分が弱いことなどルーテシアは当然知っている。
費やされた時間…そして費用に対して自分が応え切れていないという事も知っている。
でも、それでも一生懸命に頑張ってきたのだ。
なのにルーテシアは結果を待つまでも無く役立たずという烙印を押され、今処刑されようとしている。
それが悔しくて、それが悲しくて涙が零れた。



「何をしているのですか…貴方達はこの上まだ私の貴重な時間を奪うつもりですかっ!」



ネツァーの罵声が飛ぶ。
それで今までニヤニヤと見ていただけの兵士達も動き始めた。
逃げ道なんて無い。
もう死は目の前だ。
すぐにつかまって殺される。
後は全部終わってマナに還るだけ。


(いやっ! ボクは…ボクはッ…まだ死にたくない! まだ生きていたい! だって…まだ何もできていないのにッ!)


如何に強い想いがあっても覆らないものは覆らない。
ルーテシアはあっさりと取り押さえられ、4人がかりで仰向けに大地に押し付けられる。
彼女のダブルセイバー…いや、永遠神剣 第8位 『緋翼』がゆっくりと近づいてくる。
兵士の手に握られて…自分の半身が自分の命をマナに還すべく近づいてくる。


(お願い! 放して! やめて! まだ頑張れるから! 何でもするからボクを殺さないで!)


一生懸命に叫んでも、それはくぐもった喘ぎにしかならない。
そして、その願いを兵士達が聞き届けるはずも無い。


「へっへっへ…残念だったなぁ? それじゃあ、いくぜ…」


涙を流しながら首を振り、訪れる運命を拒み続けるルーテシア。
それでも運命は覆らない。
その絶望に耐え切れず…彼女はもう一度叫んだ。



(……お願い…誰か助けて下さい…ボクは、ボクはまだ…消えたくないッ!!)



覆るはずの無い運命…本来ならここで彼女の物語は終わる…


しかし…この世に神というものが存在するのならば…


この瞬間…まさに、その神は彼女の声を聞き届けたのであろう…


そして彼女の前に救いの手を差し伸べたのである。


そう…それはただ一度の奇跡だった…





>>View-Changed by Akira


あの時の声が聞こえた。
泊まっていたホテルで聞いた遠い声。
それが今、はっきりと耳朶を打った。
いや、正確には思念が脳髄を貫いた…といったほうが正しいか。
それほどに強大で切羽詰った「叫び」だった。


【マスター…来ました。私が使った経路の思念です。非正規ですが<門>が開きます! 接触まであと20秒!】


『七鍵』が言う。
俺にも感じられる。
マナが前方に収束していく。
まるで黄金の星雲だ。
それが一つにつながりながら天へと昇っていく。



────────!!



無音の衝撃。黄金の光が俺の視界を染め上げていく…




「よし…行こうか。『七鍵』…何があるか分からない。剣に戻っておけ」
【イエス・マスター】




『七鍵』に声を掛ける。
彼女はすぐに優美な太刀の姿へと転じ、俺の掌に納まる。




そして、俺は黄金の柱に飛び込んだ。




>>View-Changed by Lurtecia


もうダメ…
四肢を押さえつけられ、ボクの上に死の刃が迫る。
涙と絶望にまみれながらボクはもう一度叫んだ。




─ガカッ!




瞬間、空間が軋むような振動と光そのものが音になったかのような衝撃が奔る。
ボクに刃を振り下ろそうとした兵士も、押さえつけている兵士達も、ネツァーも…
その場にいる全員が、今起こったことに魂を奪われていた…


マナが黄金の柱となってそこに屹立したのをボクは涙に濡れる目で見つめていた。


光の中から誰かの影が浮かび上がる。
そして悠然と歩いてくる。


無駄なものが一切存在しない刃金のような肉体。
無造作に流された髪の毛は闇のように黒く…深遠で…それなのにその一部は星のような純銀。
まるでスピリットのように儚い顔なのに、意志の強さを思わせる双眸が儚さを打ち砕く。
この国のものでない衣装を身にまとい、黄金に輝く太刀を持っている。
その身にあらゆる矛盾を抱きながら、それはとても自然で美しかった。


(エト…ランジェ…様?)


この大陸のどこの国にも伝わる伝説。
異界からやってくる神剣の担い手。
4神剣のどれかを持ち、スピリットを超える力を持つ。
その力は一軍にも匹敵し、龍ですら幾度も屠ったという…



─ザッ



彼(そう…おそらく彼だと思う)は、ボクの前までやってくると足を止め口を開いた。



「お前か? 俺を呼び続けていたのは…」



流暢な聖ヨト語でボクにそう問いかけてきた。
ボクは必死で頷く。
よく分からないけど…もしかしたら…もしかしたら助かるかも知れない…


そして、その瞬間…周囲の金縛りも解けた。


「お…お、おお前は誰だッ!」


ボクの『緋翼』を持った兵士が、それを男に向けながら誰何する。
その声は笑っちゃうくらいに震えていた。


「あぁ? 礼儀を知らん小僧だな…人に名を尋ねるときは自分から名乗れとママから習わなかったのか?」


小馬鹿にした口調。
彼の整った顔で言われるとさぞかし勘に触るだろう。
案の定兵士は爆発した。


「なっなんだと! 貴様…下賎なスピリットの同類の分際で…!」


激昂して『緋翼』を振りかぶる兵士。
でも、その速度は彼に比べると哀れになるぐらい遅すぎた。
神剣の加護を得ているエトランジェの速度に人間が勝てるはずも無い。
あっさりと『緋翼』を奪われた上に10m近く投げ飛ばされて気絶する。


「まったく…それにしても情けない。それが大の男がすることかね…見苦しい…いっそ殺そっかな?」


彼はボクを見て、次に未だにボクを押さえつけている兵士達を見る。
軽い口調だけど目は全然笑ってない。
そう言えば、片目が金色…見ていると吸い込まれそうな黄金。
まるでマナの光みたい。
でも、彼の視線は兵士達には恐怖の具現でしかない。
蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていく。
いつの間にかネツァーの姿も消えていた。
周囲に居るのは、私と彼の二人だけ。

静寂が戻ると同時に実感が沸く。


(ああ…ボクは…助かったんだ…)


そう思うともう止まらなかった。
涙が次から次へと零れてくる。


「ふぐっ…うぐぅぅ、う、ふえええぇぇぇぇぇぇ…」


ボクは恥も外聞も無くただ子供のように泣きじゃくる。
彼は黙ってボクを抱き起こすと拘束を解いてくれる。
そして、自分のコートをボクにかけて優しく抱きしめてくれた。
そのコートは暖かくて…安心できることが嬉しくて…ボクは更に泣いてしまう。









だってもう二度と…絶対に無いと思っていたから…人から優しくしてもらえる事なんて…









>>View-Changed by Akira


【………マスター? 随分と、この娘には優しいんですね………】
「うぐっ……」


俺の胸に縋り付いて泣きじゃくる少女…
その頭を優しく撫ぜる俺に『七鍵』はどこか冷たい…いや、拗ねたような口調で言ってくる。


【…私の時にはあんなに乱暴にしたくせに…初めてだったのに強姦まがいに襲ったくせに…】


あー…拙い。こいつ…根に持つ性格のようだ。
あんなにアホっぽいのに根に持つタイプか…むう…
って待たんか! 俺、むしろ被害者だぞ? 何で俺が一方的に責められなきゃならんのだ!


(…あのな…『七鍵』…ひょっとして君は自分が俺にしたことを、もう忘れたと言いやがりますか?)
【……それとこれとは別問題ですぅ! あれは私の機能の一環だから仕方なかったんですもん】


こいつ…あくまで被害者ぶる気か…いやまて、だがここで話がこじれていくと非常に困る。
それに俺はこいつの事が嫌いではない。どちらかと言うと気に入っている。
ならば仕方ない。ここは俺が折れておくべきだろう。


(そうだな…確かに俺が悪かったよ…ゴメンな? 『七鍵』…うん。ちゃんと大切にするから)
【〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!】


何故か言葉を詰まらせて混乱する『七鍵』。
伝わってくる思念は、動揺・動揺・動揺…わお、大変です彼女は混乱しています。


【あ、あああああ、あのですねマスター! はい、全然怒ってませんよ? ちょっと嬉しかっ…あわわわ…何でもないんですーーー!!】


………あ、今気付いた…ダメ過ぎ。俺ダメ過ぎる。
さっきの言い方じゃ…下手すりゃ愛の告白に聞こえないことも無い。
そして今の反応…120%の確立で『七鍵』は勘違いしている。
あああ…今の俺って…ひょっとして女を誑かすジゴロ街道まっしぐらですか?
そんな恥ずかしい人生……俺らしくない……嫌過ぎる……


(いや、待て! 『七鍵』! 今の無し。待ったして下さい! 絶対オマエ勘違いしている!)
【……でもでもでもぉ…やっぱり最後は二人だけで海の見える教会に行って結婚式を挙げるの。そして二人は誓いのキスを……】


聞いちゃいねえよ『七鍵』さん! そして漏れてる! 独り言が漏れてる! しかも妄想迷宮に入り過ぎてるから!!
っていうか、こいつ200周期も狭間にいたくせにどこからこんな妙な知識を拾ってくるんだ!


【………そして…そして教会の中で二人の愛はクライマックスに…いやぁああぁぁぁぁぁ…マスターの罰当たりぃ〜(照)】


お願い。俺が悪かったからもうやめてくれ!
聞かされるほうが恥ずかしさで死ねるから!
っていうか、妄想の中の俺! いったい何をしているんだッ!
これはある意味、いや絶対にプライバシーの侵害だぞ? 俺という存在の固有権利はどこへ消えたのかッ!
頼むから、頼むから、どこかのアホアホ艦長みたいな妄想で俺を害するのだけはやめてくれぇぇぇぇ!



『七鍵』の精神攻撃は俺の腕の中に居る少女が泣き疲れて寝息を立て始めるまでひたすらに続いたのであった…
そして俺は新たに決意した。
間違っても『七鍵』だけには思わせぶりなことは絶対に言うまいと…







うう…ど畜生…やっぱりオマエはアホ剣で十分だうわぁぁぁぁぁぁぁぁん!



















To be Continued…







読者の皆様始めまして。前の話からの方は、また会いましたね。
まいど御馴染み、Wilpha-Rangでございます。

さてさてさて、本編もついに第1章へと入りました。
非正規の<門>を潜り抜け降り立った先は処刑場。

ストレンジャーと妖精達は一体どのように信頼し、或いは戦いあっていくのでしょうか…
PC版では処刑。
PS2版では神剣解放。
まあ、やはり表現の問題があったと言う訳ですな。

まかり間違っても原作で処刑を実行したプレイヤーは殆ど居ないと思いますが…一つ言うなら…


処刑しても得られるマナはたかが知れている!


ので、処刑なんてしちゃ「めっ」しちゃいますよ?
というより…まっとうなハイペリア人であるなら、そんな鬼畜なことをやっちゃあ
逝けいけないぞ?


行きがかりで処刑されるはずのスピリットを助けてしまった二人組。
この大陸ではスピリットは国家の所有物。
つまり、国家の財産を不当に略取した上に国家に反逆したことになっている訳ですな?
ああ、一体アキラとルーテシアはどうなってしまうのでしょうか…
そして『七鍵』さんの妄想列車はどこへ行く!



脳内妄想列車(急行)は今日も大暴走(笑)



次回。永遠のアセリア外伝『人と剣の幻想詩』…スピリットの在り方…乞うご期待。



「…私達はただ人間のためだけに存在する…」


独自設定資料

ファンタズマゴリアの1年
地球とは異なり240日で一年間となる。
一年間は12個の月で構成される。
各月は4週で構成され、1週目から青、赤、緑、黒となる。
更に1週は5日間で構成される。
ちなみに1日はやっぱり24時間。
北方では明確な四季があり、人々はそれらの自然の恩恵を受けている。
ソーンリーム台地は永久凍土であり、マロリガン近郊は砂漠と荒野。
サーギオスは肥沃な土地だが夏が無く、もっとも暑いレユエの月でもせいぜい23〜24℃程度である。
基本的にはこのような感じだが…この世界ではマナの量によって気象や地形が影響を受けるので、その限りでは無いことも多い。


1月 ルカモ
2月 エハ
3月 チーニ
4月 アソク
5月 レユエ
6月 ホーコ
7月 エク
8月 コサト
9月 ソネス
10月 シーレ
11月 スフ
12月 スリハ


妄想迷宮(ファンタズマル・ラビリンス)/アホアホ艦長
『七鍵』の妄想精神攻撃に晒されたアキラが何となく思ってしまったこと。
宇宙戦艦ナ○シコの艦長が該当していると思われる。
妄想迷宮とは『七鍵』の精神攻撃であり、強制力のようにマインドに負荷を与える…はずだ。
アキラ曰く…聞いているだけで消滅したくなってくる…らしい。


Personaly_DATA
ルーテシア・レッドスピリット/Lurtecia Red-Spirit(『緋翼』のルーテシア)
身長:156cm 体重:42kg スピリット。焔のように紅い長髪。紅玉の色をした瞳。Size:73/54/75
知的能力:高い 精神性:感情的内向型 性格:明るく純粋 容貌:かなり良い
性別:女性 誕生日:聖ヨト暦313年レユエの月 赤4つ
年齢:15(外見:17)
技能:ダブルセイバー戦闘。戦術知識。神剣魔法。高等教育概論。娼館接客。
属性:赤
神剣:第8位『緋翼』
光輪:ウイングハイロウ
特筆事項:無し
所持品:スピリット用服飾品。姉様達から貰ったルージュ。館主から貰ったルビーのネックレス。

基本能力コード(常人の平均値を10とした場合。右は修正済みの値)
筋力:10
+20=30/66(220%)
耐久:10
+20=30/66(220%)
敏捷:13
+20=33/72(220%)
魔力:19
+20=39/85(220%)
感覚:17
+20=37/81(220%)
幸運:07
+20=27/59(220%)

戦闘パラメータ(LV1の状態で)
生命力:450
攻撃力:
100%
防御力:
97%
抵抗力:
110%


特殊能力:
<自我境界>

※自分と他者の領域を本能的に知り、最適な間合いを取ることができる。
※マインドの最低値が+20される。そのため彼女は決して神剣に呑まれる事は無い。

解説:
サーギオス帝国で訓練中のスピリット。
10歳まで(人間で言えば12〜17歳)の間、妖精館と呼ばれる娼館で働く。
館主は妖精趣味にしては特異なタイプで、館で働くスピリット達に高等教育も施していた。
が、客にそのことが密告され妖精館は取り潰し。館主は国家反逆罪に問われ斬首となる。
スピリットとしては比較的理想的な環境で育った彼女は人の優しさも醜さも愛も憎しみも知っている。
家族同然の者達と別れ、誰も味方が居ない冷たい城砦で…ついに彼女は一人となった。
しかし生の半分を人として過ごした彼女は道具としての教育に適応できない。
成長も鈍く、かといって神剣に呑まれる訳でもない彼女はやがて処刑という運命と対峙する事になる。
死の運命が彼女の幕を下ろすはずのその一瞬…
…彼女の「叫び」は界を超え、愉快な二人組をファンタズマゴリアへと誘うのであった。

訓練に費やされたエーテルの割りに使用可能な神剣魔法は数えるほどしかなく戦力としては期待できない。
レッドスピリットにしては珍しくウイングハイロゥを持っている。
外見的にはオルファとナナルゥを足して2で割った感じ。
趣味は読書。
また、絵の才能があるがサーギオスでスピリットが画材を手に入れられるはずもなく、専ら落書きに留まっている。



SubChara_DATA
ネツァー・カルヴァンス/Netur Culvans
身長:190cm 体重:75kg 人間。金髪。茶褐色の瞳。
知的能力:高い 精神性:理性的内向型 性格:慇懃狡猾 容貌:非常に良い
性別:男性
年齢:37
職業:訓練士(24/27/20/24/18)
解説:
いわゆる初期の悪役(笑)
長身と甘いマスクで女性に高い人気を持つが性格は悪い。
女には優しいが男には冷酷。典型的なアレ系キャラ。
スピリットに対しての感情は「道具」
二本のフランベルジェを使った華麗にして豪快な剣舞を使う。
訓練士らしく、生身でもスピリットと戦うだけの能力がある。
…が、そこはやはり人間。スピリットほどのライフは持ち合わせていない。
時は金なりを地でいっており、無駄な時間を使わされるのが死ぬほど嫌い。
まあ、悪役の常で遠からず殺される可能性が大でしょう(爆)

「時は宝石のように大切なもの…特に私の時間を無駄に使うなど許されません」


Eternity Sword_DATA
永遠神剣 第8位 『緋翼(ひよく)』
レッドスピリットがよく持つダブルセイバー型の永遠神剣。
司る要素は「自由への憧れ」。そして「精神の浄化」。
ルーテシアの持つ『緋翼』は柄の両サイドに羽飾りの付いたグラディウスが付いている。
レンジは短めだが取り回しが効き、『緋翼』を使った「スィング」はレッドスピリットにあるまじき攻撃回数を持つ。
また、『緋翼』はマナを放射状にコントロールすることに長けている。
そのためか半身となるスピリットは自然とウイングハイロゥを展開するようになる。
高速詠唱型の神剣魔法とオーラフォトン系の神剣魔法を得意とする。
ただし、その能力を最大限に発揮するためには高いエーテル濃度が求められる。
よって『緋翼』の契約者たるスピリットは確実に大器晩成型となる。
神剣としての自我は本能程度だが、ルーテシアの言うことには逆らわない。