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レポート形式にて書かれていますのでこのSSは誰も出てきません。
しかもレスティーナがかなり壊れています。
そういうのが大っ嫌いな方は読まないほうが懸命です。

この書き方はテストなので、感想をBBSの方に書いていただけるとうれしいです。















『レスティーナ女王が錯乱した』
この記事がガロ・リキュア全土に知れ渡るのにそう時間はかからなかった。
この記事の真偽はわからないが、それでもガロ・リキュアの全国民を不安に陥れるのには十分すぎた。
当初、この記事は反抗勢力によるデマであると推測されたが、
実際に行われた国政がいつものレスティーナでは絶対に考えられないようなことだったのでそれが拍車をかけた。
ガロ・リキュア王国は混乱し、多くのスピリットがその混乱の収拾に当たっている。





ちなみに、スピリット隊の面々によると、
「ああ…いつものね…」
とのこと。
追加コメントとしてこんなことも言っていた。
「今回はひどいけどね…」








                        『ヨアフル欠乏症』






記録者:女王補佐官T(匿名) 協力者:補佐官エスペリア スピリット隊
『レスティーナ女王、錯乱の経緯についてのレポート』_



普段


「ヨアフル食べたい…」
女王陛下がよく口にする言葉。
陛下は城を抜け出し、平民に紛れ城下で人気の『ヨアフル』というお菓子を食べるらしい。
ヨアフルを食べたがるのはもう日常茶飯事になり、「城のコックに作ってもらえばよろしいのでは?」と進言してみたが、
「それでは意味がない。いい風景といい風を受けながら食べるのがヨアフルの醍醐味」
と言われ、進言は却下された。
ただ、まだこのころの陛下は抜け出す回数がそう多いわけではなく、国政もちゃんとしたもので仕事も全て片付けていたため
まだ城の者も協力者のエスペリアも許せていた範囲だった。
そう、まだこのころは…



兆候


「ヨアフル食べたい」

女王陛下がよく口にする言葉なのだが、最近妙に回数が増えてきた。
かといって、別に食べに行く回数が増えているわけではなく、国が安定していないためにいろいろな国政を行ったことによっての
軽い疲労のためのストレスによるものだと推測された。
よってそう心配することでもないと思われ、皆普段どおりにしていた。
ただ、前まではちゃんと片付けていた仕事が、ほんの少しだが遅れるようになった。
これもストレスのためだろうと思っていたのだが…
今思えばこのころからもうレスティーナ陛下はおかしくなっていたのかもしれない…



発病


「ヨアフル食べたいぃ〜」

女王陛下がよく口にする言葉なのだが……あまりにも回数が増えすぎた。
事あるごとにこの言葉を発し、城の者を困惑させ始めた。
といってもヨアフルを食べに行くわけではなかった、というより行かせるわけにはいかなかった。
仕事が完全に遅れるようになってしまったのだ。
このままでは遅れすぎて国政に支障がでると判断、レスティーナ陛下を町に出ようとしたところを
どこからどうみても拉致、そして監禁状態にした。
自分の城なのだから監禁とは言わないだろうが…いうなればカンヅメ状態だったのだ。
もちろん何をするにも監視がついたため、陛下は外に出ることはできなくなった。
そのためストレスがたまったのだろうと判断され、仕事を終わった段階でカンヅメ状態から解放。
休暇として、いろいろな場所の非公式の訪問をさせてみた。
が、状態は一向に改善せず訪問中も陛下はいまだにあの言葉を言っていた…

「ヨアフル食べたい」

と…




初期症状


「ヨアフル食べたい…!」

レスティーナ女王陛下が本格的に錯乱し始めた。
訪問から帰って来た陛下だったが、一緒にいた補佐官エスペリアもなぜか帰ってくると同時に
「ヨアフルが食べたいです」といいはじめた。
陛下に影響されたのだろうと、皆笑っていたが、陛下は笑わずに淡々と「ヨアフル食べたい」と言っていた。
事あるごとに言うのはもちろん、「ヨア…」と何か別のことを言ったはずが頭の2文字をいった段階で
「ヨアフル食べたい」というようになってしまった。
仕方がないので、陛下の警戒網を甘くし、外に出られるようにした。
一時はあの言葉を聞くことはなかったが、またしばらくするとまたあの言葉が陛下の口からでるようになっていた…

「ヨアフル」

と…



症状悪化


「ヨアフル食べたい!」

レスティーナ女王は本格的に壊れはじめてしまった。
一週間に一度外に出して、ヨアフルを与えないと仕事すらままならなくなってしまった。
前までは2週間に1回くらいで済んでいたのだが…
ちなみに一週間に一度ヨアフルを食べさせないでいると、冗談ではなく錯乱し、
ただただ「ヨアフル食べたい」といいながら暴れるようになってしまった。

1時間でも遅れるとだ。

前回など、仕事が遅れたため外に出た陛下がヨアフルを買うために並んでいる最中に錯乱。
町で巡回中のスピリット隊に取り押さえられるという事件が起こった。
とどめにはまた、あの頭文字2文字だけで「ヨアフル食べたい」と言い出すために
城ではできる限りあの頭文字2文字がつかないように気を使わなければならなくなった。



末期症状



「ヨアフルゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」

レスティーナ女王陛下は完全に壊れた。
1週間に1回ですんでいたのがついには1日に1回になってしまった。
1日に1回ヨアフルを食べるために外に出さないと、城で暴れてしまい、最後には自傷行為にまで及ぶようになってしまった。
最初の犠牲者は仕事をさせるために外に出さないでいた、補佐官エスペリアだった。
スピリットである彼女の制止ですら振り切り、暴れ、城の物を破壊した。
あまりにも耐え切れなくなったため、医者に診てもらったところ、「精神がいろいろ冒されている」とのこと。
原因は一番大きいのがストレス。そして研究部からの報告によると軽いマナバランスの崩れが影響していることだったらしい。
ストレスがたまったところにマナバランスの崩れが拍車をかけてしまったらしい。
城下でも確認され、軽く何かに固執するレベルだったのだが…
女王陛下はモロに受けてしまったらしく、このようになってしまったらしい。
ちゃんとした病気だったとは、医者に言われるまで城の皆が本気で気がつかなかった。
ちなみに症状については、皆が勝手に名づけていたが偶然か運命か、全員が名づけた名が一致していた。

『ヨアフル欠乏症』

と…



治療中


「ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…
ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…
ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…ヨアフル食べたい…」

レスティーナ女王陛下の治療のために、手足をベッドに固定。
栄養を取らせつつ放置という、麻薬常用者に対しての処置をとらざるをえず、縛り付けた当初は
「ヨアフルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
という、断末魔の叫びが上がっていた。
城のものが怯え、縛り付けた初日は城のもの全員が仕事などしていられず、耳をふさいでいた。
2日目以降はさすがに体力がなくなってきたのか、上記の通りにつぶやき始めた。
このときからベッドの拘束を除去。
女王陛下はベッドの上で座り(スピリット隊隊長 光陰より「体操座り」だそうだ)、動こうとしない。
医者によると治っている兆候らしい。
本当なのだろうか…



回復


「ヨアフル…よりもたまった仕事を片付けなければ…」

レスティーナ女王陛下が回復した。
国政もしっかりしはじめ、もう回復したと医者の太鼓判ももらった。
これで全て丸く収まった。

ように見えたのはただの幻想だったらしい。
まさかレスティーナ女王陛下が単なるプロローグにしかすぎないとは、まだ誰もこの段階で気づいていなかった。





感染


「ヨアフルが食べたいです」

今度は補佐官エスペリアが言い始めた。
ヨアフル欠乏症は感染症なのだろうか…国の研究機関に早急に対処させなければ…
このままで…よ…よ?…よ…あ…ふ…る…
ど どうやら私も 感染 したらしい  



2かご


 まともに 字がかけない   ああ めの前に よアふるがある
 
   ヨあふルたべたい かい に  いこう




                ああ…




          あま         うま




レポートはここで終わっている。












あとがき

はい、レスティーナがヨアフルに妙に固執するなぁとか思った瞬間に「ああ、きっとヨアフル欠乏症にちがいない」とかおもった
ちょこでございます。
もう最後の「あま うま」なんて、見た人が見たら確実に「げっ、あのネタかよ」とわかるようなものを引っ張り出す始末。
もうなんかいろいろだめですねw
さて、これは最初に書いたとおり、これはテストです。
こういう書き方は大丈夫…というか面白いのか、楽しめるのだろうかと思ったので書いてみて皆さんに判断していただこうかなと…
BBSに何かしら書いていただけたら…本当にうれしいです。
それでは。

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