ここで語られるのは、本来なら決してありえなかった可能性。
無限の可能性を秘めた世界、ファンタズマゴリアにさえ。
存在しなかったはずの者達。
「それじゃあ、似合ってるとはお世辞にも、誰も言ってはくれないだろうけれど……ここはとりあえず
主人公(ヒーロー)気分で、正念場と参りましょうか」
全てを変え始めた元凶、エトランジェ・新崎翔……『氷点』の契約者。
これは彼と、そして。
「手加減してあげましょう、貴女のその白いハイロゥに免じて」
冷静沈着な情報参謀官、ユーシル・ブルースピリット。
「……喋り、疲れた」
無口なボクっ娘スピードファイター、エクスキューレ・ブラックスピリット。
「戦うの怖いんですから、私に戦わせないで下さいよ……」
巨大な槍斧を抱きしめて怯えるディフェンダー、フィアナ・グリーンスピリット。
「要るかバカ野郎」
口は悪いが気は優しくて力持ち、アリエス・レッドスピリット。
「今日も図書館に行くの?」
部隊中最年少のムードメーカー、フラリア・ブラックスピリット。
彼の部下たる彼女たちの物語。
予定されていた運命は狂い、予測されていた未来を外れていく。
時間は加速、減速を繰り返し、最終話へと収束していく。
XUSEソフト『永遠のアセリア』二次創作SS
『永遠なんていらない〜タイトルは長けりゃいいってものじゃないのに〜』
※補足
はい、作者の月泉鴇音です。
毎回このように補足と言うか後書きを付けたいと思っているので宜しくお願いします。
さて、予告編ですが。
注意書きの方にも書きましたが、私はゲーム本編を執筆の半年〜1年前に一通りプレイしたきりでこのSSを
執筆しております。
そのため、あちこちで時間軸が狂ったり設定がずれたり。
その点に関しては言い訳しませんけれど。
本来来るべきでなかったエトランジェが来たせいで歪みが生じたのだろう、と解釈いただければ幸いです。
では、私の作品と貴方が末永いお付き合いになりますよう願ってやみません。