聖ヨト暦 330年 アソクの月
これがこの世界の現在らしい
俺がこの世界に飛ばされてそろそろ一ヶ月
俺には明確な目的も無く
【無為】も何を言うでもなく
意味を求めず、訓練や勉強を続け
ただ・・・ただ流れるままに
この街の平穏に浸かっていた・・・
追憶が刻む協騒曲 「彼女たちの日常」
「ルティアちゃん、いつもありがとな。これはおまけだ、彼氏と食べな」
「あはははっ!! おっちゃん、ありがとっ」
街の喧騒が溢れる昼頃
俺はルティア達と市場に買い物に行く羽目になった
荷物持ちとして
実際片手はもう結構な量の食材で塞がっている
最近はなんかずっとこんな役回りのような気がする・・本格的に女難だろうか?
片付けなきゃならん書類が溜まってるんだが・・・
「・・・・ソウヤはルティアの彼氏?」
もう片方の手はこのちっこい妖精、チェルシーに掴まれている
相変わらずの無表情で・・
「違う」
「・・・・・そうか」
「・・・なぁ、そろそろ放してくれないか?」
「ヤダ」
「・・・・・そうですか」
この通り姫様は左手を独占していらっしゃる
光陰あたりなら喜びそうだが
そろそろ重さで右腕が悲鳴を上げている
「はい、蒼くんよろしくね♪」
そこにルティアが荷物を寄こした
右腕に架かる重量がさらに増す
「・・・・くっ・・・・この状況で・・・・何故に・・・俺に・・・・荷物を渡す?」
「んー、男の甲斐性?」
「・・・おまえも持て」
「イヤだよ~」
また店に行ってしまう
結局、このままスピリット館まで荷物持ちは続いた
やはり女難なんだろうか・・・
・
「・・・やっと開放されたか。・・・はぁ」
テーブルに突っ伏す
あー右腕がだるい・・・
「もう情けないなぁ、あの位」
「・・・なさけない」
姫様方は手厳しい
ずぅ・・・・っと手ぶらで歩いてたおまえらには言われたくはないんだが・・・
「ご苦労様です、どうぞ」
アリアが淹れたての茶を出してくれる
優しいのは彼女くらいだ
茶で一息つく。流石だ・・・・・美味しい
「・・・ふぅ、ありがとう。一息つけた」
「いえ、お昼まではもう少し掛かりそうですからゆっくりして下さい」
微笑んでくれる
「むぅー」
・・・・何故か、ルティアがこちらを睨んでいる
何故?
あの勉強会から何度かアリアにはこの世界に関する授業をしてもらっている
前のような、ぎこちなさはもう無く
遠慮の無いスパルタの指導をしてくださる
じゃない・・
最近は普通に接してくれている
一番隊の四人の中では一番付き合いやすいかもしれない
「あ、・・わ、きゃあ!!」
ドタン!
・・・・・・ああいうのが無ければ
何も無い所で躓いたアリアに声を掛ける
「大丈夫か?」
「うう、はい。ポットは無事です・・・」
盆の上に乗っていたポットを手に持って言う
ちょっと誇らしそうだ
手を貸して起こす
「有り難うございます。ソウヤさん」
「別に、どうという事じゃない」
照れた顔が目の前に現れる
セミロングの赤い髪の下には整った顔と優しそうな紅い瞳がある
こうやって見ると本当にスピリットは美人ぞろいだと思う
「・・・ど、どうしました?」
顔もちょっと赤くなっている
どうやらちょっと近すぎたらしい
「むぅー!! 何時までもくっついてない!!」
突然、首元が絞まった
引っ張られた襟にのどが絞まる
「うぐっ!!・・」
息が・・詰まる・・
同時、風を切る音と共に景色が前へと滑っていく
振
危ういところで着地した
「けほっ、っの馬鹿力、何しやがる」
本気の力で投げやがって・・
首の骨が折れるかと思った
「いつまでもくっついてる蒼くんが悪い!! ・・・・・・・・あれ?」
「・・・・・・・・・ん?」
カーン カーーン カーーーーーン
二人で言い争って最中、突然鐘の音が響く
(これは・・・警鐘?)
鈍く重い音が街を揺らす
「ルティア、アリア、チェル、用意なさい。出るわよっ!!」
二階から書類の整理をしていたキファが降りてくる
妙に慌ただしい
殺気だった様子でこちらを向く
「ソウヤ様、貴方も早く準備を。緊急招集が掛かりました」
緊急招集・・
とうとう事態は動き出したらしい
これは忙しくなりそうだ・・・
・
軍服に着替えコートを羽織り
【無為】を片手に階下に下りる
「遅い!! 行きますよ」
いきなり隊長殿に怒鳴られる
「やーい怒られたー」
「・・黙れ」
毒づきながら外に出る
街の喧騒は変らず、昼に向けてその喧騒を増している
スピリット達は慌ただしく城へと向かい
人々は平穏な日常を続ける
“これがこの世界の普通”
忘れてしまいがちだが彼女たちは妖精
人間とは違う
そして俺も・・・戦う為の道具でしか無いのだろう
・・心が冷めていく
「立ち止まらない。急ぐよっ!!」
彼女たちが走って行く・・・
「わかってる・・・」
何となく苦い気分で洩らす
俺は・・
『戦う事、此処で生き続けるが契約の代償。・・・マスター?』
(わかっているさ・・)
走り出す。その先に待つ戦いに思いを向けて
他でもない自分の為に・・
・
「情報部によれば敵はダーツィ大公国、ランサに向かう街道に確認できた数は推定十部隊、増援の有無は不明。以上、質問は」
「そうだな・・・推定だの不明だのが多すぎる。情報部の強化を要求しようか」
朗々と響く外務大臣殿の報告に皮肉で返す
同時、周囲から凄まじい圧力で睨まれる
後で聞いた話だがルークスは一部のスピリットにかなり人気があり、俺はよく思われていないらしい
殺そうとした以上当たり前だが・・
閑話休題
「検討しておきましょう、エトランジェ殿。では・・貴方には1番隊と先鋒をお任せしましょう。」
以前のような芝居がかった態度で偉そうに言ってくる
外見はいいので様になっているが
「情報収集の手本を見せて頂きたい。キファ、君は全体の指揮を頼む」
意味ありげにこちらに視線を向け、嫌味っぽく続ける
いちいち仕草がむかつくんだが
(先鋒・・・か・・・・)
多少考える素振りをしてから・・・
「隊長殿?」
「了解です。ルークス様」
問う俺を無視して、隊長殿は外務大臣殿に返答する
微笑むルークス
どうやらキファとは気が合うらしい
(羨ましい事で・・)
引き攣りかけた口元を押さえて続く指示に耳を向けた・・・
「2番隊、3番隊は他方の警戒を、1番隊他は現地の部隊と合流し対処に当たるように」
「では、皆お願いします。我が国を護るために」
これで方針が決まり皆、対処に動き出す
俺達もランサに向かう準備を進める
「キファ」
「はい、ルークス様」
「わかっていますね」
「・・・・・はい」
思惑を他所に歯車は廻る
・
「派手にやってるな。あれは」
あちこちで爆炎が上がる
戦場はランサ郊外
守備隊は善戦中。しかし、数の差も有り圧されているようだ
「呑気に言ってる場合じゃありません。・・・どう思いますか?」
俺の発言を咎めつつ、キファが意見を求めてくる
多分、試しているのだろう。俺が1番隊を指揮をするに相応しいか
なら・・・
「だいぶ圧されてるな、だが・・敵陣が固まりすぎている。後方から撹乱して側面から・・だな。」
当たり障りの無い内容を告げる
少し考えて付け加える
「妙に数が少ないのが気になるが・・・・・現状なら短期戦で行けば問題無いだろう」
隊長・・キファに視線で確認を取る
・・・・・・頷きを頂けた
「妥当ですね。では・・・・」
各部隊にそれに沿った指示を与えていく
どうやら及第点は貰えたらしい
「貴方たち・・1番隊は敵陣の後方へ。ソーヤ様、任せますよ。」
「ああ、任された」
キファは他の隊の指揮に戻っていく
そして彼女たちと戦場へと赴く事となった
・
散開してしばらく
敵に見つかることも無く所定の位置に近づく事が出来た
「ねぇ~、まだ? まだ待たないと駄目?」
「ルティア・・・ちょっと黙ってろ」
「ぶぅ~」
約一名、妙に落ち着きないのが煩かったが・・・
敵部隊は妙に前進を急いでいる
伝令が伝わり防御を主体としたこちらの守備部隊を相手にかなり焦れている様子だ
専守防衛を理念としているだけあり護る事に関しては優秀なようだ
(行くなら今か・・)
敵は背後を警戒している様子が無い
キファたちの方もあまり待たせるものじゃない・・
「アリア派手なのを頼む、ルティアは俺と一緒に後方から切り込む。アリアはチェルシーと一緒に後方から支援を」
「・・・・・了解」 「うん♪」 コクッ
皆うなずき状況を確認する
多少浮ついているルティアが気になったが・・・
深く考えなくても大丈夫だろう・・
敵部隊の動きは・・・・・・・・行ける
アリアに視線で合図する
「・・・・いきます。【紅炎】の主、アリアが命じる。マナよ、その姿を燃えさかる火炎へと変えよ!! “アークフレア”」
劫
爆炎が草原を薙ぎ払う
高熱の焔に多くのスピリットが呑まれて消えていく
草原は一瞬で煉獄に転じ、敵陣は突然の神剣魔法に混乱している
「よし・・「いっちばーん。行くよ!! 【夢氷】♪」
「なっ、待て!! ・・ちっ、あのアホ!!」
爆炎が収まる前にルティアがウイング・ハイロウを展開
妙に高揚した様子で止める俺を無視して飛び出していく
俺もそれを追って敵陣に向かう
「あの!!・・ルティアを・・・あの子を頼みます」
アリアが声を後ろから響く
振り向く
「善処するさ!!」
声を張り上げ
混乱の只中へ・・・疾る
「いいんですか? キファさん。ルティアが・・また・・」
ここには居ない彼女に問う
彼の身を案じて
「・・行こう。アリア」
「・・・ええ」
・
混乱した敵陣の中、突っ込んでいったルティアを追いながら敵陣を切り開いていく
情報より敵の数が多い
次から次へとスピリットが周囲を囲む
「てやぁーーー!!」
断
「初式 無明・・」
斬
静と動、相反する動きで敵を斬り倒す
立ち塞がる者、背を向けた者からマナに還して行く
周囲が朱と金に染まっていく・・
その中を駆け抜ける
「ふふ、流石はエトランジェ。やるねぇ♪・・でも、負けないよ。【夢氷】!!」
断
敵を斬り捨てながら快活に笑う
あいつは楽しそうに戦場を駆け抜けていく
無邪気に・・・容赦なく
まるで何かに急かされる様に・・・・
「ちっ・・あの馬鹿っ」
駆け抜けるルティアに赤スピリットが狙いを定めている
敵の赤スピリットの神剣に膨大なマナが収束していく
「マナの支配者である神剣の主として命ずる。渦巻く炎となりて・・・」
詠唱は半ばまで終わっている
まずい・・
あの馬鹿は・・・・全く気付いていない
身体を転じ赤スピリット目掛け、瞬身を・・・
「行かせない!!」
「っ!!」
踏み込む所で進路を緑スピリットが塞ぐ
それに構わず加速する
(ちっ)
内心で舌打ちを打つと同時、槍が放たれた・・!!
「ライトニングストライク!!」
受けている暇は・・・無い
視線の先では現出した焔がすでに狙いを定めている・・
加速した視界の中でマナを纏う槍が迫る
(【無為】!!)
『《神経加速》Lⅴ2起動』
「・・参式 刹無!!」
放たれた槍が目標に着弾する
間違いなく目標貫いた槍が・・・
槍が・・・・
何も無い空間に突き刺さった・・・
斬
「‘インフェ・る・・・カはっ・・・・え・・?・・」
袈裟懸けに相手を一閃する
詠唱を終えることなく赤スピリットが崩れ落ちた
状況を理解できていない呆けた顔のまま
その身が金の霧に溶ける
呼び出された焔が霧散する前に
それを呆然と見つめる緑スピリットに・・・・・・
「なっ!?・・・あぐっ!!」
穿
一足で踏み込み胸を【無為】で貫く
状況を呑み込むこともできず崩れ落ちる名前も知らない妖精
「・・・な・・んで?」
「運が無いからだろ・・・」
言い捨て。ルティアを追う
背後で金の霧が霧散した。後には血の匂いさえ残らない・・・
・
「っち、どうしたんだ、あいつ?」
姿は近くには無い
俺との連携も忘れて行ってしまったらしい
どうも周囲を見ていないようだ
「―――――――――!!!」
遠くで叫びが上がる
「あっちか!!」
何とか追いつくことが出来たようだ
マナの濃い方に向かえばいいだけだったが
だが・・
状況はいいとは言えなかった
「でやぁーーー!!」
断
「いやぁっ!!」
斬
周囲を多数のスピリットに囲まれながら
ルティアが愉しそうに暴れている
「・・・・・・あいつ」
普段の様子との違いに軽く絶句する
また一人スピリットを斬り捨てる
喜々と笑いながら
「たあぁーーーー!!」
斬
『・・やっぱり・完全にではありませんが。・・・半ば神剣に呑まれてますね、彼女』
場違いに冷静な【無為】の声が響く
一瞬、ルティアの神剣が脈動したように見えた
次の瞬間
爆発的に膨れ上がったマナが周囲を凍てつかせる
『普段はそうでもありませんが・・・・神剣の声に素直過ぎですね』
敵が凍えていく中ルティアの足がだんだん鈍くなる
マナを使いすぎたのかじわじわと圧され始める
ルティアの身体にも返り血では無い染みが増え始める
(まずいな・・・)
「くっ、フューリー!!」
砕
『低位にしては随分と貪欲ですね、あれ。久しぶりの実戦にかなり飢えてたみたいですし』
「・・・・呑気に言ってないで手を貸せ。あいつを助ける」
『どうするんです?』
「周囲を片す。何かいい手はあるか?」
敵陣で孤立したルティアを睨む
敵陣の輪が徐々に狭まってきている
助けに入るには苦労しそうだ
拳を握り締めオーラを身体に巡らせる
『・・・待って下さい』
飛び出そうとした所で【無為】から静止が掛かる
「っち、何だ?・・・・・っ!!」
“《知識補完》再設定”
視界の裏に言葉が浮かぶ
同時
「・・・く・・っ」
無音の衝撃と共に膨大な情報が流れ込む
神経が灼け、頭が激しく軋む
時が止まり
知らないはずの言霊が脳裏をはしる・・・
“マナ循環、・・・・《回路》起動”
時が動き出す・・・
「つ・・く・・・・」
・・・・神剣魔法・・・・
マナを扱う方法が頭を流れる
「・・・・・・・成程、こう・・・か」
それに従い、意識を集中させる
循環するマナを一点、右手に集める
右の掌に魔方陣が浮かぶ
大気が、マナが紫電を帯びて右手に収束し始める
『そうですマスター。では詔を捧げてください、貴方の意思を私が紡ぎます』
厳かに【無為】が告げる
目標を見据える
敵との距離・・・
ルティアの位置・・・
自分でも驚くほど冷徹に情報を整理する
‘座標指定完了’
視界の裏にメッセージが流れる
対象を睨みつける
集められたマナが意志に応じオーラ転じ、右の掌に雷撃を形成していく
「マナよ、蒼雷を纏いて破砕を成せ」
膨れ上がる蒼雷は意志を執行する力を結ぶ・・・
「雷帝の槌となりて」
敵を撃ち、・・・砕く。・・その意志を乗せ、力を放つ
「撃ち滅ぼせ」
腕を・・・・・振り抜くっ!!
「
“ 雷槌 ”!!」
マナによって編まれた雷撃が放たれた
雷撃は敵陣に突き刺さり
轟
蒼銀の閃光が視界を灼く
熱の無い衝撃に固まっていたスピリット達が呑まれた
後には倒れたルティアと
戦意を失い呆然とした妖精が荒野に残された・・・
「・・・・・・・な・・にが?」
雷撃から生き残ったスピリットが呆然ともらす
皆、突然の大破壊に唖然としている・・・・
ゆっくりと近づき、その背に向かって
「・・・失せろ。それともマナに還るか?」
無感情に言葉を放る
「ひっ・・」
こちらの姿に気付いたスピリットが神剣を抱え後退する
それでも何人かは戦意を保ち神剣を構えている
「二度も・・問わんぞ?」
睨み付ける眼に力を篭め
蒼銀のオーラを吹き上げた
・
「すごいな。これは・・・」
周囲を見渡し思わず零す
さっきまで草原だった場所は、抉れ、焼け、砕け
完全な荒野と化している
「はっ、悪役みたいだったな、俺」
怯えていたスピリット達の姿を思い出し
思わず笑う
まぁ、ここの状況を見ればわからなくは無いが
想像以上の破壊力に驚くより呆れてしまう
『はまってますよ? 悪役』
(ふふ、曲げるぞ?【無為】)
半ば本気でそう思う
笑顔で鞘に手をかける
『ひぃっ!! ご、ごめんなさいぃー』
想像以上に怯えている
どうも怖い顔になってるらしい
冗談はこれくらいにして・・・・・
「無茶しすぎだ。アホ」
倒れているルティアをはたく
「ん・・ぅ・・・」
大分消耗しているがどうやら無事らしい
気を失っているが診たところ大きな傷は無い
服がボロボロだが
とりあえずこれで終わったようだ
さっきの戦闘だけで残ったスピリットは逃げ帰っていったようだ
三方からの挟撃に焦ってさっさと撤退したらしい
ダーツィの部隊が引き上げていくのが気配でわかる
正直、神剣魔法の発動でかなり疲れていたので有り難い
戦闘の大勢も決したようだ
「しかし・・・」
妙な襲撃だった。前線を落とすにしては数が少ない
様子を見るにしても随分と必死な様子だった
そのわりに引き際もいい
荒野の真ん中で考え込む・・・・・・考えていても仕方ないか
キファたちと合流しないと
マナを、命の残滓を風が浚っていく
焼けた風からは残らないはずの鉄の・・・血の匂いがした
スキル
参式 刹無
残影を残す神速の歩法で相手を抜き去り、後方に控える相手に攻撃を加えるアタックスキル。ディフェンダーのブロックを抜けサポーターに斬りかかる。使用者のスピードと脚力に応じて射程が変化する
雷槌
雷撃の神剣魔法。マナを稲妻に変換し高圧の雷弾にして相手に叩きつける魔法。指定した空間内に雷撃を炸裂させる。篭めるマナの量で威力が、詠唱文の文節数で効果範囲が変化する。基本的に赤スピリットの神剣魔法と比べて燃費が悪いが周囲のマナの影響を一切受け付けない為安定した破壊力を誇る