作者のページに戻る

 さーてsffffzおじちゃんの各話解説の時間だぞー。
 まずは完成させるまで時間かかりすぎてごめんなー。
 それから誤字とか脱字とかも多くてごめんなー。
 さらに言うとこっからはネタバレだから覚悟しとけよー。
 それじゃーいっくぞー。

 ・01 目覚めたい魂

 この曲はピアノソロから始まる、物悲しさを感じる曲です。最後には展開が明るくなってちょっとだけ希望を感じさせますが、締めはまたなんだか怪しい雲行きで終わります。VGでは前回までのあらすじをやるときなんかによく使われてました。
 で、リュトリアムの話です。でもsffffzは公式設定資料を持ってないので、齟齬とかあるかもしれません。あったらごめん撲腹モード。

 ・02 眠りの間の妖精たち

 これはゆっくりとした悲壮感漂うワルツです。不協和音のベルトーンから始まるストリングスが不安を煽り、オーボエのソロが悲しさを響かせます。
 で、これは……主人公は悠人にしてもよかったんですけど。まあ一応主要キャラコンプを目指したんで今日子にしました。やってみたらそこそこいけたと思うんですが、どうでしょうか?。

 ・03 いつかまた生まれた時のために

 題名と話の内容はどこか覚悟めいたものになってしまいましたが、原曲は木琴をベースに女性ボーカルの歌が乗る、希望を感じさせる明るい曲です。
 ちなみに作中にはその歌詞が『埋め込んで』あります。ネリーとシアー、二人を表している……ようなそうでないような。皆で探してみよー。

 ・04夏に春の祭典を!

 これは悩みました……ブラスの攻撃的ファンファーレから始まるアレグロなんですが、なんというかもう戦闘状態の曲です。8部音符で刻まれるバックのストリングスとピアノがもう煽る煽る。でも曲名と曲の感じを一致させるために試行錯誤し、最後にはあんな感じになりました。ていうかもはやアセリアと関係ねえ。

 ・05薄紫の夜明けの呼吸

 ストリングスのゆったりとした旋律の上に、オーボエとフルートが掛け合いを演じます。切れ切れながらもゆったりと厚みのあるストリングスの和音が、明け方の木々からの木漏れ日。正に穏やかな夜明け。穏やかで優しい女性のテーマに感じたので、ファーレーンに登場してもらいました。『月光』と『曙光』という二つの名も丁度よかったので。

 ・06 せめて翼を羽ばたかせ

 トランペットの単音ファンファーレから始まる軽快なマーチです。作中では不安モリモリですが、原曲はまさに意気揚々、よーし行くかあ! な曲です。疾走感が空を舞う感じ? ホントネリーに救われました……

 ・07それから

 ピアノソロがメインの曲です。懐かしさと、少しの寂しさ……でも、やっぱり日々は続いていく。
 物語としては後半、というか終わりの部分が曲のイメージに合います。

 ・08夜、届いた手紙。

 曲調としては02、眠りの間の妖精たちへに近いですかね。雷鳴、叩かれるドア、取り落とされるカップ……曲始めの叩きつけるピアノとストリングスのトレモロがそんな印象を与えます。まったく予期していなかった訃報、哀惜。そんな曲です。

 ・09血糊のついた包帯のまま進軍しろという

 悲壮感溢れるマーチです。この曲名シリーズを書こうと思ったそもそものきっかけの曲でもあります。シミュレーションで、スキルを使い果たし、戦っても犬死がわかっているのにそれでも突っ込んでくる敵……あのやるせなさが曲名と合致し、曲調とも合致していたので書こう! と思わざるを得ませんでした。
 ―私たちは何故、戦いあうのでしょう― by エスペリア

 ・10 谺になりきらなかったもの

 ストリングスの不協和音。恐らくこれは……アルトフルートかな? 物語とは少々違って、どちらかと言うと戦場の跡に不気味さが漂っています。破壊された土地と、そこに散らばる死体、誰も喋らない静寂……うっすらと死を臭わせる曲です。
 ネリーを叱りに来るのをセリアにさせればよかったと今更ながらに後悔。

 ・11 錯覚する予兆

 ズーン、と思い曲です。副題がまたすごい。やるなトミーノ。あ、このアルバムは、曲名は富野先生がつけてるんですよ。だから無駄に文学的。
 で、あまりの曲の重さにてこずったんですが、シリアスにしないでギャグにしちまえばいいじゃん、と思い直して書いたのが壊れセリアです。出来上がってみるといやあアホだなあと。そしてPS2版やってから読み直すとガクブル仕様のおまけつき。いやん。

 ・12 毳立ったずりおちそうなシーツ

 なんというか、ぼやけた雰囲気の曲です。でも曲名とあわせてそこはかとなくエロチシズム。敢えて言葉にすれば、睦みあった部屋、簡素なベッド、毳立って乱れたシーツ、しかしあの人はもうここにはいない、てな感じでしょうか。一人残される不安を感じさせるような曲でもあります。そんなこんなでエスペリア。綺麗なお姉さんは好きですか?

 ・13 綿帽子が飛ぶでしょう

 こちらは同じエスペリアですが、打って変わって穏やかなワルツです。当初は3姉妹のピクニックにでも、と考えていたんですが、キャラが多くなるとsffffzの脳が飽和するので悠人といちゃいちゃしてもらいました。

 ・14 アドレナリン・ハイ

 不協和音のストリングスから始まりますが、途中から戦闘機動に移ります。一言で言えば「貴様ら、生かしては帰さんぞ……!」な曲です。飛び交うコア・ファイター。バルカンバリバリー。
 あ、アドレナリン・ハイの記述は意図的に間違ってます。根本的にはコンバット・ハイと変わりませんので。
 かっこいいお姉さんは好きですか? ていうかやっぱりヒミカのキャラ違いすぎ……

 ・15 眠らないで……狂気の死者は我に来る

 不協和音とバス・クラリネットによる狂気の侵食。序盤はどこまでも不気味な曲です。狂気に犯されたものの取る行動は……後半の荒々しい展開が、それを現しています。
 場所と時間は四章で悠人と瞬が闘りあった後くらいですね。そんでもって、主人公たるスピリットは終始一貫名無しのままです。だってめんどいネーミングセンスがないんですもん。

 ・16 蕾の見る夢

 なんかやたらと脇役の暗い描写が長くなりましたが、原曲は主としてフルートとオーボエが奏でるのんびりとした曲です。始めはハリオンの一人称で幸せ一杯な夢の話を書こうとしましたが、無理!
 つーかシャム・エジルって誰さ。

 ・17 軍門、開かれる

 曲名を見たときにはサーギオス城の目の前まで迫って、さあやるか! な曲にしようと思ったのですが。実際の曲が11、錯覚する予兆とどっこいどっこいなくらい重苦しかったのでこうしました。軍門が開く→戦争が始まる→不安という図式なのでしょうね。ちなみにこの場合の軍門は口。戦闘の行く末や、いかに。

 ・18 湖面にうつる地平線をさざ波が

 オーボエと……フルートかな? ピッコロではないと思いますが。その掛け合いによって進められる穏やかな曲です。レスティーナの望んだもの。時に小さく波立つことがあっても、穏やかに、湖面のように。悠人たちが去った後のファンタズマゴリアがそうであればいいな、と思います。

 ・19 地霊立ち、宇宙を駆ける

 これも展開としては14、アドレナリン・ハイと同じですね。絶体絶命の不気味な序盤、高まる緊張感、そしてはちきれるように暴れ出す終盤。曲調からかっこよく締めるのは合わなかったので、ニムには飲まれてもらいました。地霊立ち宇宙を駆ける、されどその目は二度と輝かず。

 ・20 白夜祭のあとの午後

 出し忘れてたこの二人です。白夜=白。そんな単純な連想で書いてみました。ただし序盤はややミリタリー風味。いいじゃん別に好きなんだし。
 多少劇中と流れが違うところがありますが、まああれです。シギント、細かいことを気にしてはいけない。
 曲としては、何かが終わって、その前に新しく大きいものが開けている……そんな印象の曲でしょうか。フレーズはSCOREVに収録されているマーベットのお茶と似ています。
 そんなこんなでエスペリアのお茶もよろしく。

 ・21ひなげしの旅の向こうに

 夢を追う若者たち、その末を案ずるような歌です。VGではもっぱらシャクティがカルルマンの子守唄として歌っています。旅立ちの歌。恋愛至上主義者でないsffffzなので、光陰を登場させて男臭い友情を語ってもらいました。今日子に関する部分は、ちょっとだけ前田利家と前田慶二郎かな、と。いや、読み返してsffffz自身もビックリしたんですが。



 ・最後に

 まずは読んでくださった皆さんにお礼を。掲載して頂いた七野さんに尽きぬ感謝を。
 なお感想なんぞ頂けるとsffffzは小躍りはしませんが 逆上がり→ぶら下がり の腕力限界コンボを繰り返しながら喜びます。この前はやりすぎて手の平に血豆できました。
 そしてお詫びを。
 えーとですね。これって永遠のアセリアの二次創作ですよね? で、サブスピリットとか脇役とかけっこう頑張って出していこうということで書き進めてたんですが。
 ……アセリア出すの忘れた。
 めっちゃメインじゃないですか。何やってんですか俺。ほんとすみません。切腹は死ぬので撲腹してお詫びします。つーかもうしました。ああ、腹が痛いよママン。
 それにしても疲れました……。足掛け何ヶ月だこれ。自分の遅筆さと表現幅の狭さに鬱。
 それでもやり終えたんで、今御腹いっぱいです。もうしばらくは食えねえ。
 いくつかネタはあるんですが、でもそれはお決まりのフレーズです。
 あったとしてもそれは多分、別の話になるのだろう。
 またどこかでお目にかかることもあるかもしれません。その時のために、コンゴトモヨロシク……
 それでは。




sffffz 19. JUN. 2005

作者のページに戻る