作者のページに戻る
「やばいな迷った・・・・」
白髪の青年が言った。そうすると彼の背中の剣が何か反論するように光っていた。
《だから言ったんだろう。あの門をくぐればよいのだと》
「そんなこと言うなよ。いいじゃねぇか、新しい世界を見るのも一興だろう?」
《それはそうだが・・・・・・・・・いいのか?急をようする仕事なのだろう》
「まぁ、大丈夫だろう。ローガスは笑って許してくれるさ。問題はセリウスなんだよな〜」
青年は真剣な表情で考え込んでいる。
《考え込んでいても、始まらんぞ》
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
青年は何も答えない。
《また、始まった》
剣の光が強くなっていく。
「痛〜。どうしたんだよ!」
《お前がいつもの癖をやっていたので、目を覚ましてやったのだ》
〔放浪〕が強制力を発し、青年を正気に戻す。
「アッ!悪いな」
青年は苦笑いし、背中に担いである〔放浪〕に誤った。
《気にするないつものことだ。》
「そうだな・・・考えていてもしょうがないな。さてとそれじゃあ行くか」
そう言うと青年は、背中の剣を取り出し唱え始めた。
「[放浪]の主である。放浪者リースが命じる。異世界の門を開き我らを導け!」
「ブロウクザ・ゲート」
唱え終わると光の門が出現し、リースと放浪は門の中へと消えていった。
彼がこれから歩む道はどのように探し求められ、創られていくのだろう。それはまだ、気づかない日常がゆっくりと最後の向かって動きだした瞬間だった。