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          ―終わらない鎮魂歌―
                 【怖い怖い日常、そして・・・】





マロリガンとの戦いは終わった

ただ一人の犠牲を残して

だが今日子と光陰は戻ってきた

当分は戦いがないと判断されて久々に再会した4人は町を歩いていた



「ふぅー、これがラキオス名物のヨフアルかぁ・・・」

今日子が抱えている袋にはヨフアルがかなり詰め込まれている

あれだけ食べれるのか・・・?

「なぁ・・・岬・・・そんなにヨフアル食べれるのか・・・?そんなに食べると太・・・」

繕は自分の言った言葉に気がついた

「神崎ー♪」

手にはハリセンが握られている

(やべっ・・・【刹那】!!アースで跳ね返せ!!)

【分かった分かった】

呆れ気味に発動する





ドゴォオオオオオオオン



「な、なんで神埼には効かないのよ!」

「まぁまぁ今日子落ち着け・・・神崎が言っていることは事実・・・」





ドゴォオオオオオ大オオオン




プスプスプス・・・

「あらら・・・」

光陰が黒焦げになる

「まったく・・・でもラキオスってヨーロッパみたいで洒落てるわねー」

「ははは、そうだな」

悠人が言う

「マロリガンにしても、ラキオスにしても、現代とあまり変わらないんだな・・・」

なんとか光陰が起き上がり言う

「そうだな・・・所で二人共、館のほうには行ったのか?」

繕が尋ねると

「そういえば昨日は城に泊まったからまだだな・・・」

「面白い面子ばっかりだぞ、特に二所詰めのセリアとか・・・」




「私が何か?」




そこに居たのはセリアだった


「せ、セリア!いつの間に・・・」

「今来たばかりですが?」

「あ・・・そう・・・」

繕はホッとした

「所でセリア、どうしたんだ?」

「エスペリアに呼んできてと頼まれたから呼びに来たんです」

悠人に素っ気無く返事をする

「そっか、ありがと、セリア」

「え・・・は、はい・・・」

僅かだが表情を変えたような気がしたがきのせいだろうか?







館に着いて一通り自己紹介が終わると


光陰が繕と悠人に近づいてきた


「ねーねー二人共ぉー」

気持ち悪い喋り方だ

「こ、光陰・・なんだ・・・・?」

嫌な予感がしつつ聞いてみる

大体予想はついていた

「実はさっき居たネリーって子とシアーって子とオルファって子とお近づきになりたいんだ!!」



予想的中だった


運良く今日子はエスペリアと話し込んでいてこちらを気にしていない


先程も悠人が今日子の餌食になったばかりだった


「「やめとけ、今日子に殺されるからさ」」

声をそろえて言う

「繕はともかく俺の命が持たない」

悠人が言う、繕には今日子の雷が効かないのだ


そして次の瞬間


「あ!パパ!!」

オルファ登場


「オルファちゃん!!是非俺とお近づきに!!!」

「パパー♪」

光陰を無視して悠人に飛びつく

次の瞬間、今日子の視線に気が付いた

「あ・・・」

繕はすぐさまオルファをネリー達の所に避難させる


「ぅぅ・・・オルファたん・・・」

「光陰ー♪」

「ん?」

後ろには・・・・



この世の生き物より遥かに怖い今日子が居た


「どうゆうことかなー♪」

「ま、待て今日子!!」

「問・答・無・用・(はぁと」





ドゴォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオン






今までの約5倍はある威力だ・・・


それを二人を苦笑しながら見ていた






―繕の部屋










サァァアアアア・・・・


窓から心地よい風が入ってくる


(【刹那】の前の持主は俺だ)

(母さんは俺をかばって死んだ・・・)


父の言っていた言葉が蘇る

「【刹那】が最初言っていたロウとカオスと言うエターナルの組織・・・」

「あのテムオリンと言う奴が俺をしつこく狙ってくる理由・・・それはなんだ・・・」

「俺もエターナルとして・・・か・・・」

ふと思った

悠人や光陰や今日子、皆の事を忘れて戦う、そんな自分が頭をよぎった

「何思ってんだ・・・俺・・・」

すぐに振り払う

そして紅茶を口に入れた時だった






ドンドンドン!!!



「ん、はい」

「ぜ、繕!俺だ俺!」

「新手のオレオレ詐欺か?」

「違うっ!!悠人だ!!助けてくれ!!」


真面目な話らしく部屋に招きいれた



「んで二人共、どうした」

「実は訓練をしようとしていたのだが・・・」

「すればいいじゃないか」

「いやな・・・その・・・今日子が・・・」

悠人が言う

「ん?」


「今日子がチーム戦をしようって言い出してな・・・」

「ぶほっ!!!!」

口に含んでいた紅茶を吹きそうになった

「ま、待て、かなり危険だろ・・・」

焦る

「それでこっちのチーム一人足りなくてさ・・・繕に加わって欲しいんだよ・・・」

「んー・・・まぁいいけど・・・」

すると悠人と光陰は目を輝かせた

「それで相手チームは?」

そして聞かされたメンバーに唖然とした












―訓練所 




訓練所に着いた繕は唖然とした

そう相手メンバーは


「さぁー覚悟しなさいよ」

通称ラキオス最強のジャジャ馬姫、今日子

「ん・・・」

ラキオスの青い牙アセリア


「あのー・・・これって・・・」

ヒロイン、ルナ

の3人だ


男性チームでは


「ぅぅぅ・・・死ぬ・・・」

迷えるロリ坊主、光陰


「バカ剣!!これは生死を懸けた戦いだぞ!!」

へタレ男、悠人

「まぁ・・・やるしかないか・・・」

唯一の真面目君、繕

の三人



「試合形式はバトルロアイアル、どちらかが全滅するまで続けます、試合開始は5分後ですのでミーティングをするなりなんなりして下さい」

審判はセリアだ

ちなみに救護班はエスペリアとハリオンだ









―試合開始5分前 女性陣







「問題は神崎なのよねぇ・・・」

悩みの種は繕だった

唯一、最終兵器ハリセンが効かないのだ

「今日子さん、私に考えがあります」

ルナが言う、ルナはいつの間にか今日子と仲が良くなっていたので様ではなくさんである

「何?」

「今日子さんが光陰さまを、アセリアが悠人様を、ゼンは私がやります」

「んー、確かに良い考えだけどなんで貴女が神埼なの?」

「ゼンは私に手を出せませんから ニヤリ」

「ルナ・・・アンタって結構・・・」

「ん・・・ユート倒す・・・」

あの時のことまだ根に持ってたのか・・・アセリア・・・






―そして男性陣







その頃男性陣では変な儀式が行われていた


光陰「男には!!!」

悠人「やらねばならない時がある!!」

光陰「男には!!」

悠人「諦めがたい夢がある!!」

二人「勝つぞぉぉぉおおおおお」

「分かったから黙れ」

ゼンが言う

「んで戦法は・・・」

「そんなものない!!!」

「え?」

耳を疑った、あいつら相手に戦法なしか

「当たって砕けろぉおおおおおおおお」

「ぉおおおおおおおおおお」

やけにテンション高い二人だった









―試合開前








「それでは始めます、よーい・・・初めっ!!」


試合開始



「やっぱやるしかないか・・・ガーディアン・・・」

模擬戦で守護者を使うのは気が引けたが相手はかなり強敵だ

繕はしっかりと双剣を構える

見た所、アセリアは悠人、今日子は光陰と戦っているようだ

しかも男性二人は突っ込んでるだけ・・・

「と、言うことは・・・」

「ゼン・・・」

目の前に居たのはルナだった

「やっぱりね・・・手加減しないよ・・・」

「分かってる!!」

手加減しないというのは嘘だった、完全に力を合わせている

その間にも・・・



ドゴォオオオオオオオオオオオン


「ぐほぁっ!!!!!!!!!!!!!!!」

光陰、戦闘不能

「てやぁっ!!」

「はぁっ!!」

アセリアと悠人は互角くらいだ

しかしこれはバトルロアイヤルだすぐさま悠人にハリセンが飛び・・・





ドゴォオオオオオオオオオオン




悠人も戦闘不能


「結局オレ一人か・・・」

ルナの攻撃を弾きながら言う

「ゼン・・・どうしたの?動き落ちてるよ・・・」

息切れしているルナ

「ん、そうか?」

対して余裕の繕だったが


3人に包囲されている


「・・・・」
【・・・・】

「もう逃げられないわよ!!」

今日子が言う

「・・・・うん」

「ゼン・・・いい加減諦めて・・・」

そして繕は考えた

(刹那・・・どうしよう・・・)

【うむ・・・ここで本気出して何かあると面倒だしな】

(ここは)

【大人しく降るか】

結論を下した



「あー、負けたわ・・・降参・・・」

「やっりぃー私達の勝ち!!」

今日子が大喜びしている

そして試合は終わった



ちなみに悠人と光陰が重症でそれを負わせたのは今日子だと言うことがサーギオスに噂として流れ瞬が怖がったのはまた別の話である










―大浴場



地獄の模擬戦が終わって数時間後、悠人一行(男性陣)は大浴場に来ていた



「ああ・・・死んだな・・・」

「ああ・・・」

悠人と光陰が言う


先程の模擬戦でかなりやられたのだ

「サバイバルだから問答無用でハリセンが飛んだ・・・」

「あれは地獄だったな・・・」

「まあ・・・二人共元気出せよ」

繕が言うと二人は悲しみに溺れた顔で



「「お前は攻撃食らってないからいえるんだろうが・・・」」

「ははは・・・」

冷や汗をかきながら言う


「まったく・・・俺たちの身になってみろ」

「いやさ・・・二人を防御することも出来たけど必要ないと思って・・・」


すると二人の悲しみの目がこちらを見つめて

「防御してくれよ・・・」


「鬼だ・・・」

「死神だ・・・」

二人がぼやく

「悪かったよ・・・」

そう言い終わると


「じゃあそろそろ上がるわ・・・」


そして繕は大浴場を後にした






ここは大浴場の近くの廊下である


「刹那・・・二人に悪い子としたかな・・・」

【我には良く分からん】

「いやでもさ、ガーディアン使ってたのに二人を助けなかった俺が悪いのかもな」

【まあそうなのたろうな】

そんな話をしていると





ドゴォオオオオオオオオオオオン





「なっなんだ!!!」

大浴場から爆発音が聞こえたのだ

「嫌な」

【予感】


急いで大浴場に戻る、すると・・・



「この変態共がァああああああああああああ!!!」


アセリアとルナのヘブンズウォード

今日子のハリセンが炸裂していた


「【・・・・・】」

それを見てすぐに理解した

「刹那、これはアースじゃ防げないな、逃げよう」

【同感だ】


そう言ってとりあえず逃げたのだった


そして運命は動き出す、それは破滅か希望か


誰も知らない、繕はこれから本当の意味を知っていくのだ




続く







後書き



えーっと皆様こんばんわ!!!&御久しぶりです
今回はギャグ中心と言う事で・・・なんでもありですね・・・
ストーリーがもうごっちゃでゴメンナサイ・・・
次回はとうと4章突入です、でわ。





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