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        ―終わらない鎮魂歌―
                 【第三話、平和と想い】



―ラキオス 繕の部屋

ルナと会った後繕は自分の部屋に行き眠りに落ちた、そして気が付くと朝だった

「ふぁー・・・・」
ついあくびがでてしまう
「おはよ、【刹那】」
【今日は元気そうだな】
繕が復帰し、【刹那】も口を利いてくれる様になった
「俺はもう迷わない、だからもう一度・・・力を貸してくれ」
【ふ・・・良いだろう、この貸しは高くつくぞ?】
【刹那】が言う
「分かっている」
繕はもう迷わなかった、ルナがそれを教えてくれたのだ
「ところで・・・今何時だ・・?」
【10時30分】
はい・・・?
自分はかなり寝ていたようだ
そういえば最近悩んでてほとんど寝てなかったのだ
「朝飯・・・食い損ねた・・・」
そう思いながら下に下りて行った

下に降りるとそこには悠人が居た
「繕・・・!」
少し驚いたように悠人が言う
「おはよ、悠人」
笑いかける
「繕・・・その・・・お前は・・・」
悠人が心配そうに言う
「ああ、もう迷いは無くなったから」
「え・・・?」
悠人が唖然としている
「迷いは・・・振り切った、俺はもう迷わない、皆を護る為に戦う」
その言葉には強い思いが込められていた
「そうか・・・」
「所で悠人、なんか残ってないか?」
繕がたずねる
「んー、無いな」
「・・・マジか?」
「マジだ」
そう言う悠人
「まあいいか・・・」
そう言い外に出ようとした時だった



ガチャ


「ん?」
ほぼ同時に言う二人
そこに居たのは繕が良く知っている人物だった

「おはようございます、悠人様」
そこに居たのは昨日会ったあの少女、ルナだった
悠人は普通におはよう、と言っていたが繕は唖然としていた
「え・・・ルナ・・・」
ルナのほうを向きポカンとしている繕
「え・・・確か昨日の・・・」
「どうしてここに君が?」
尋ねる繕、それに答えたのは悠人だった
「ん?彼女は昨日繕が寝た後新しく所属になったって言って来たんだ」
そう言い彼女が一所詰めに住むことになったことを話した
「そうだったのか・・・」
そして改めてルナの方を向き
「改めて、神崎 繕だ、よろしく」
笑顔で答える
「あ・・・ルナ・ブルースピリットですよろしくお願いします、」
そして悠人と別れ繕とルナが残された
「昨日は・・・その・・ありがとな」
「え?何がです?」
ルナが尋ねてくる
「君のお陰で吹っ切れた、ありがとう」
「あ・・・いえ、私はただ・・・」
そう言い自分がした事を思い出す
自分が繕を抱きしめたこと等が思い出される
「〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
顔が真っ赤になる
「ん?どうした?」
繕が不思議そうに聞いて来る
「な、なんでもないです・・・」
「そう?」
それからしばらくルナは昨日のことを思い出しながらも繕としばらく話していたのであった




―第一所詰め所  昼食後




カチャカチャ・・・


食事が終わりエスペリアが片付けをしていた
しかし悠人へのエスペリアの態度が明らかに違うのは明白だった
(俺の次はあの二人か・・・)
ふと思う
そしてエスペリアが一礼し、去っていった
「ふぅっ・・・悠人、風呂でも行くか」
「そうだな・・・」
行こうとしたその時だった


ジー


「・・・・」
アセリアがこっちを見ている
(なんなんだ・・・あれは・・・)
そう思う
いかにも意味ありげな眼差しだったが、風呂に行くことにした




―大浴場


到着して繕は気が付いた

「あ、俺ちょい忘れ物、先入ってて」
そう言い悠人を先に入らせる
肝心の【刹那】を忘れたのだ
そして悠人は風呂に入っていった

ザパンッ

悠人は風呂に入りながらふと呟いた
「はぁ・・・俺エスペリアに怒らせるようなことしたかなぁ・・・」
そう思う
しばらく湯に浸かっていたが身体を洗うことにした
「こんな時、今日子や光陰が居たらいいのにな・・・」
今は居ない友人の名を呟く
「はぁ・・・」
そう呟き背中を洗い始めたその時だった


ガラガラガラっ・・・


「え?」
いきなりの物音に繕が戻ってきたのかと思い振り向くとそこに居たのは意外な人物だった
「ユート様、お背中をお流しします」
「え、エスペリア!!」
そこに居たのは絵エスペリアだった
「では、失礼します」
そう言いエスペリアが入ってくる
「いやっいい!!俺自分でやるからっ!!」
そんなことされると理性が・・・
「まあそうおっしゃらずに、たまには私にお世話させてください」
笑いながら言うエスペリア
「お世話なら十分されてるからっ!!」
叫ぶ悠人、心のどこかで繕に助けを求めていた
「まだまだ足りません♪」
最近の様子からは考えられないほど機嫌がいいようだ
「それでは・・・」
エスペリアが手を伸ばす
「あ・・・」
するとあっさり手拭いを取られてしまう
(えっ!モロに見られた!?)
「楽にしてくださいね・・・」
なんだか甘い声で言うエスペリア
「あ、あ、あ・・・」
「では、まずお背中から・・・」
「う、う、う・・・」
ろくに反論も出来ないままされるがままの悠人だった


―もしかして自分は情けないのかと思う悠人


「んーんんー♪」
鼻歌を歌いながら背中を洗うエスペリア
力の入れぐわいが良く物凄く気持ちいい
「このくらいでどうですか?」
「あ、うん、気持ちいいよ」
しかし多少の抵抗があった
しかし悠人は完全に力を抜いていた
「ふはぁぁぁ・・・」
変な声が漏れてしまう
「ふふっ・・・気持ちいいですか・・・?」
「ん・・・・かなり・・・・」
「はい、それでは流します」
そう言いエスペリアが二中を流す
「ふぅ・・・さっぱりした・・ありがとう、エスペ、リ・・・ア?」
にっこりと笑っているエスペリア、それはいいんだけど・・・

流すときに自分もお湯がかかったらしくびしょ濡れである

身体のラインや肌の色までしっかり分かってしまう
ま、不味い・・・理性がっ・・・
しかも繕はまだ来ない、この状況は・・・
悠人の頭が暴走し始める

「ん・・・・?」
エスペリアが不思議そうに見つめてくる
(静まれっ俺っ!!)
自分に言い聞かせるが無駄なことだった
願いは空しく手拭いが突起とていく
「あ・・・ユート様・・・」
エスペリアが変化に気づき頬を赤くする
「いやっ・・・あのっ違うんだ、これは・・・」
必死に弁解しようとする
するとエスペリアは決意に満ちた表情で悠人を見た
「えっと・・・エスペリア・・・?」
「はい、わかっています・・・」
そう言うエスペリア
そしてエスペリアの手が悠人の股に届きそうなその時だった


ガラガラガラッ


「悪いっ悠人、【刹那】がうるさくてさ・・・」
【うるさいとはなんだ、我を忘れるお前が悪い】
そう言い前を向いたときだった

「あ」
【あ】
繕と刹那がほぼ同時に言う
「・・・・・」
唖然とする三人と1本
「な、何してんのかなぁ・・・」
殺意を込めて二人を睨む
「あ・・・いやっそのっこれは・・・」
「背中流してもらったんだよなっ!!」
悠人が言う
「まあいいけどね」
繕がにこやかに言う
「【刹那】、いざとなったらあの二人ぶった切ろう」
【賛成だ、やまいしことは駄目だな】
その声が悠人とエスペリアに聞こえる
「わわわわわっ待て!早まるなっ!!」
悠人が言う
「冗談だ」
笑って言う
絶対冗談じゃないと思う悠人
そうして時間は過ぎていった
また、繕にこの事で滅多打ちにされるのは別の話である





―第一所詰め所 悠人の部屋


キィィィィィィィイイイイン

突如として悠人は頭痛に襲われる
【求め】がマナを求めて叫ぶのだった
「静まれっ!!バカ剣っ!!」
皆は俺が求めに飲まれかけていることを知っているのだろうか
多分少なくても、繕とエスペリアは確実だろう
(こんな剣で戦わないと駄目なのか!?)
心の中で思う
「はあっ・・ぅくっ・・・」
頭の中で色んなことが交差する
「くそっ・・・どうすればいいんだ・・・っ」
バーンライトとの決戦、それは間近だった、【求め】の意思にどこまで耐えられるのかと思う
「俺は・・・負けない・・・」
そう自分に言い聞かせる






―第一所詰め 食卓



もう時間がかなり経って夕方だった
エスペリアは買い物へ行っている
繕は喉が渇いて食卓に向かっていた、するとそこには一人の少女が居た
「あれ、ルナじゃないか」
そう言う繕
「あ・・・えっと、ゼン様でしたよね」
ルナが言う
「ん、そそ、後、様はいらないから」
「え、じゃあなんて呼べばいいのですか?」
「ん、ゼンでいいよ、オルファやネリーにもそう言われてるし」
「そうですか」
そういえば初めて会ったときよりも敬語喋っているように見える、やっぱエトランジェって事意識されてるのかな・・・
心の中でそう思う
「所で、ここで何をしていらしたのですか?」
ルナが尋ねてくる
「ん、喉が渇いたからお茶飲みに来たんだ」
「そうですか」
「君は?」
ルナに尋ねる
「私は・・・夕日を見ていただけです・・・」
ルナがそう言う
「そっか・・・」
そう言い終わるとお茶をすする夕日に照らされた彼女がとても印象的だった
(可愛い・・・)
心底そう思った、そういえば初めて会ったあの時もこんな顔してたっけと思う
「・・・?何か?」
「いや・・・なんでもないよ」
笑いながら言う繕
(平和が永遠に続きますように)

そう心の中で思ったのだった






―翌日 ラセリオ



翌日、バーンライトとの戦闘が再開された
後は首都を落とすだけだった
エスペリアの作戦内容によると二つの部隊がラセリオ、リモドアに分かれて挟み撃ちにするものだった

ラセリオには繕とルナ、二所詰めメンバー全員
リモドアには悠人達が行くことになった
あれこれ言っているうちに戦闘が開始された

「やぁぁぁああああっ!!」
ルナの【月片】が敵のスピリットを倒す
ヘリオンやネリーやシアー達もどんどん敵を倒している
繕も【刹那】を振るい敵を倒していった
そう、進軍は順調に進むはずだった

「はぁぁああっ!!」
ルナの攻撃が一体のブルースピリットに向かうが当たらない
そしてブルースピリットは逃げていったのだ
「逃がさないっ!!」
そう言い追い討ちを掛けに行くルナ、それに気づき援護に向かうセリア
「二人とも!!妙だ、待て!!」
そう言った時にはもう遅かった
「少し先の森にスピリットの反応がかなりあったのだ」
(しまった・・・罠かっ・・・・)
そう思い前線は残りのメンバーに任せ二人の方に駆けていく


キィイイイイイイイイン


鈍い金属音が聞こえる
流石の二人でも大量のスピリット相手じゃ危ない
(くそっ!!)
そう思うと【刹那】が話しかけてきた
【繕、あの者達を助けたいのか?】
(ああ!!助けたい)
【そうか、なら我の力を少し解放しよう】
(え・・・?)
【安心しろ、迷いは捨てたお前になら、この力を貸しても良い】
そう言うと力が身体を駆け巡った
(なんだこの力は・・・)

―我が力、今解放せん


―主の刃となりて、敵を打ち砕く力となろう


―その力、漆黒の闇も照らす光の矢


―聖龍、降臨



そう【刹那】が言い終わると今まで大鎌だった【刹那】がかなりの大きさの弓えと変わっていた
アーチェリーの弓によく似ていた
そして繕の身体能力は格段に上がっていた
そして弓の形となった【刹那】は持ち手以外のところはとてつもなく大きな力のマナで覆われていた
(この力は・・・)
【我の本来の力の一部分だ】
そう言う【刹那】、しかしこの力は半端じゃない
そう言うと繕の頭の中では、まだかなりの距離がある敵スピリットを捕らえていた
「【刹那】・・・ありがとう・・・」
そう言い攻撃の準備をする
光のマナの矢を3本同時に束ね、放つ


ヒュッ


その矢は一陣の光の軌道となって戦場を駆け抜けた

少し先ではルナとセリアが罠にはまり窮地に陥っていた
「くっ・・・ここまでなのかな・・・」
そう言うルナ
セリアもボロボロだった
敵の刃が二人を切ろうとしたその時だった


ズサッ


突如として現れた光の矢に敵が三人貫かれ、矢が弾けた
その誘爆に巻き込まれ他のスピリットも消えていく
一瞬にして約十体の敵が倒され驚く二人


「間に合ったみたいだね」


その声に振り向く二人、そこには繕が居た
「ゼン様・・・」
セリアが言う
「二人とも出すぎているぞ、気をつけて」
そう言う繕
「さっきの攻撃・・・ゼンがやったの・・・?」
ルナが尋ねてくる
「ん?ああ、そうだけど」
そう言う繕
するとセリアが異変に気が付いた
「ゼン様、その神剣は・・・」
肉眼でも確認できるほど大きなマナをまとう弓を見て言った
「ああ、これ、【刹那】だよ」
「え・・・でも大鎌じゃなかったんですか?」
「力の一部を解放して、形状を変えたらしいんだ」
そう言う繕
それだけなら納得出来る二人だが纏っているマナは異常である
「さ、皆が待ってる、行こう」
そう言い唖然とする二人に気が付かず戻っていくのであった


「なんなんだろう・・・あの力は・・・」

不思議に思うルナだった






―ラセリオ 前線


【刹那】の異変には全員がすぐに気づいた、ルナ達のように皆はマナの異常すぎる量に驚いていた

「はぁぁあああっ!!」
ネリーとシアーが敵スピリットを倒す
ヒミカやハリオン、ナナルゥもどんどん倒していく

「マナよ炎となりて敵を焼き尽くせ・・・・アークフレアっ」
ナナルゥの神剣魔法が発動し敵を蹴散らす
「はぁぁぁああっ!!」
ヒミカとヘリオンが反撃し敵を消し去ったが大きな隙が出来た、それを敵は見逃さなかった

「死ねっ!!」

敵が切りかかってくる、とうてい回避出来ないと思い目を瞑った
ヒュッ
光の矢が敵を貫き敵を無に帰す
「気をつけないと駄目だぞ」
そう言う繕
「あ、ありがとうございます・・・」
「助かりました・・・」
二人がお礼を言うと敵が繕の背後をとり切りかかってきた
「危ないっ!!」
ヒミカが言う
しかし繕は動じなかった

「不意打ちとは関心しないよ」

そう言い弓と化した【刹那】を横になぎ払う
マナで出来ているアッパーリムとロウアーリムを刃へと変えてなぎ払うと後には光の軌道が出来る
「な・・・・に・・・」
それだけ言いマナに帰っていった
「ふぅっ・・・」
そう溜息をつく
「凄い・・・」
ヒミカが目を丸くしている
「あれだけ強大なマナを操って刃に変えるなんて・・・」
心底、この力はエトランジェの次元を超えていると思った
それからは繕の遠距離からの攻撃で大半のスピリットを撃退、ルナやネリー達もほとんど撃破した
しばらくしてサドモアの前に到着した
「ふぅ・・・」
溜息をつく
(やっとだよ・・・疲れた・・・)
【油断するな、何があるかわからん】
(分かってる)
そう言う繕
「ゼン・・・・?」
ルナが心配そうに言う
「ん、大丈夫、皆、行くか!!」
そう言い突入していった





―サドモア 内部




内部に突入した後はあっけなかった
スピリットは居なく、ただ制圧するだけだった
繕達が着いたときにはもう悠人達が到着していた


バーンライト城が陥落して繕は城に向かっていた
するとそこには悠人達が居た
「アセリア!大丈夫か!どこか切られたのか?!」
そう言う悠人、丁度その時繕が来た
「どうした?どこかやられたか?」
そう言う繕
その場にはアセリアがうずくまっていた
「ん・・・大丈夫・・・」
どうやら怪我はしていないようだ
しかし悠人が手を差し伸べても力が入らないのか立ち上がらない
「いくらなんでも無鉄砲だぞ!!」
悠人が言う
「何かあったのか悠人?」
すると悠人はアセリアが単体で突っ込んで行ったことを話した
「そりゃ危ないな・・・」
そう言う繕
「・・・・・・」
何も言わないアセリア
「あんなことを続けたらいつか死ぬぞ!!」
「別に、いい・・・」
悠人の手には触れようとせず【存在】を握り締めるアセリア
「・・・・・・」
それでも黙るアセリア
「アセリア!ユート様に対して失礼じゃありませんか、ユート様は私達の主人なのですよ!!」
強く言うエスペリア
「ユート様の言いつけは聞かなくてはいけません!!」
しかりつけるエスペリア
オルファはオロオロとしていた
「エスペリア、いいんだ」
「でもユート様、スピリットとして隊長命令を聞かないのはあってはならないことなのです!!」
「私達は戦う為に存在しているのですから!!」
(あーあ・・・またかよ・・・)
そう思う繕
「エスペリア、少し黙っててくれないかな?」
そう言う繕
あまりにも強い目に黙るエスペリア
「なぁ、アセリア・・・」
悠人が喋り始める
「俺は皆のこと良く知らない、でも俺は皆に励まされた」
「俺がこうしていられるのも皆のお陰なんだ」
「ユート様・・・」
エスペリアが言う
「パパ」
オルファも言う
繕はそれを見守っていた
「アセリアの手は剣を握る為だけに有る訳じゃないと思うんだ」
「私の、て?」
剣から手を離して悠人の手を良く見る
「俺はアセリアに死んで欲しくないんだ」
「エスペリアやオルファや繕にも、死んで欲しくないんだ」
「もう嫌なんだ・・・俺の周りで人が死ぬのは・・・」
そう言う悠人
「ユート、ユートは私に生きて欲しいのか・・・?」
「私は戦うことしか知らない、だから生きている」
「そんな寂しい事言うなよ!!・・・そんなの哀しすぎるだろ・・・」
「私の生きる価値が他にあるとユートは思うのか?」
「ああ、きっとある筈なんだ」
「でもそれは、アセリアにしか見つけられないんだ」
そう言う
「・・・・ん、分かった、ユートがそう言うなら・・・私は生きてみる・・・」
そう言って悠人とアセリアの手が重なる
「ああ、だから絶対生き延びようぜ」
「・・・ん」
アセリアが言う
するとエスペリアが口を開いた
「ユート様は変わりませんか?」
「力を持っても変わっていきませんか?」
「え?」
震える声でエスペリアが言った
「ユート様は私達に戦い以外で生きろ、と言われるのですか?」
「分からない、でも俺は皆が戦うだけの存在なんて嫌なんだ」
そう言う悠人
「そうだな、皆仲間なんだから」
繕が言う
するとエスペリアの目がいつもの優しい目に戻った
「皆、帰ろう、ラキオスに!!」
「ああ」
そう繕が言い悠人達は戻っていった、自分達の居場所に




to be continued



後書き


えーとなんか専門用語出しちゃってごめんなさい・・・
まずアッパーリムと言うのは弓の等身の上部分、ロウアーは下です
多分二章は次で完ですでわー。

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