デオドガン 警備団、詰合所 牢屋。


「じゃぁ、どうしろと?」

「そこでだ、貴様には試練を受けて貰おう。」

「………」

「永遠神剣を持たぬただの人間がどうやってその“鬼子”を従えさせたのか。その方法を実践して
貰うのだよ。」

「我が国のスピリット隊を用いえてな。」




永遠のアセリア

ラスフォルト



第3章、2話目、“衝動”





願望・・・
求めること・・・それはちからとなる。

善き願いでも、悪しき求めでも。

制約・・・
誓うこと・・・それは力を呼ぶ。

そんな誓いでも、それが純粋な想いならば。

織物・・・
時と運命と想いが紡がれた・・・

織り込まれて物語をかたち作っていく。

略奪・・・
強欲であること・・・それはちからそのもの
他者を蹴落としてまで、生に執着するためのこと。




君に、始めに言っておくよ。不快だけどボクはそこらの妖精の持っている剣より弱くなっている。

この世界が出来るよりも昔に、大きないざこざがあってね。

そのいざこざに、ボクと、ボクの前の契約者は関わって……そして、負けてしまってね。

その時に、剣を折られてボクはこんな姿になってしまったんだ。

だから、こんなにも階位は落ちて弱いんだ。

ーーいや……今は関係ないだろ。

………そうだね。君の言う通り、これは関係の無かった事だ。

だけど、一言言っておきたかったんだ、そんな状況でもボクを相棒に選んでくれた君に……

ーーいや……礼を言われても、どうこうなる訳でも無いし気にすんな。

ハハッッ、そうだね、そうだった。それじゃぁ……ここからが本題だ。

僕の力は第九位と、………剣としてはギリギリの所までしか元に戻っていなくてね、
剣としての機能を発揮できないでいるのが、今の状態。

 魔法は使えないわ、剣の威力を上げようとすると、身体を介しているマナが無くなって、
君自身が危ない事になる。

ーー使い勝手が悪いな……。なぁ……それなら……その力とやらを振り分ける事は出来るのか?

ん!? あぁ…そうだね………その気になれば出来るけど。

ーーそれなら、その力を全て俺の、反射神経、瞬発力その他諸々、肉体的能力の向上に振り分けられるか?

出来るよ。魔法の使用を不可にして、神剣に纏わせるフォトンを最低威力にすれば。

ーーそれでいい……そうしてくれ。

あぁ………分かった。その通りにするよ、君の一種の賭けに乗ってあげる。



 そんな会話を行なったのは、何時だったのだろうか?

 思い出すまでもないので………この話はここで終えておく。

 それにしても、随分と眠いものだ……。

 とりあえずスピリットを4.5体程、戦闘不能においやれば………寝れる…………と……思う。



 サハドが眠気眼で、気だるくしているより少し前

 とある場所で、デオドガンの重鎮達が集まり、とある話し合いが行なわれていた。

「フッシからの話だけでは、信用できんな。」

「だから、あやつでは生温いのだ。徹底的に縛り上げてしまえば、吐くじゃろうて」

「だが、“御印の光”を目撃したとの話も聞く、」

「マロリガンも、サーギオスも、それに交互してこの砂漠の地付近で活動を頻繁に行なっている。」

「調者の類か、或は本当にエトランジェか……。」

「彼の者は、神剣を持っておらず、ただの金属の短剣を持ち歩いていただけと聞いたがの。」

「確かに。」

「だが、この地には、アレがある。」

アレを?」

「伝承に伝えられしアレをか……」

アレを使いこなせれる者ならば、在り得ない話ではない。」

「「「………ボソ……ボソ……」」」

「皆、言いたい事は、それぞれあるだろうが。ここは裁きに事を委ねてはどうだろうか?」


「おぉ……そうだな。」

「裁きによる決着を……」

「裁きによる判決を……」








ーー非常に、面倒な事になった。

ーーと、言うか一瞬で眠気が覚めた。

君は最高だね。僕を飽きさせてくれないよ。

ーー…………強欲。一つ聞くがコレはお前の仕業か?

 俺の目の前に、15人ものスピリットが揃っていた。

 相手は各々に神剣を持ち、程好い緊張感が場に広まっている。

そんな、ご都合主義満載の読み物じゃないんだ。出来るわけないだろ。

「ここは広くて見渡しが良いですね。あ、足場も良く出来てますよ~♪」

ーーって、言うか。一人ノリノリな奴が居る。

「う~~ん。15匹ですか……。わたしに任せて頂るのならば10匹は、軽く始末出来ますが。」

あ、!! 相棒、相棒。

ーーどうした?

妖精達と戦うんだったらこの妖精(レネの事)を戦わせないで。

ーーその言葉を、コイツに言わせるのかよ。それに俺でもこの数は厄介だ。

この妖精に妖精達を斬らせても、マナは僕等のものにはならないんだよ!!

ーーと、言う事は……。

「…………いや。……いぃ」

折角のチャンスを無駄にしないでくれ。

「それでしたらいかが致しましょう。」

ーー………わかったよ。仕方無い。

「手を出すな。」

「はい? ……と、言いますと?」

「全部、俺の獲物だ。手を出すな。」

上手い言い逃れを、ありがとう。

「……承知致しました。それではレネは上空で待機させて頂きますので。御用の際は
お呼び下さいまし。」

 渋々だがレネヴァリーは従う。

「手出しをしなければ……済んだら呼ぶ。」

「分かりました。」

 レネヴァリーはそう言うと、背中からフォトンで生み出された白き羽を生やし、一気に飛び立つ。

ーー強欲。お前もだ。身体能力の強化、特化以外何もするなよ。

 コイツの事だ。その気になったら違反的な事を遣りかねないと、サハドはそう直感した。

ちぇ、分かったよ。静かに傍観しているさ。

でも、こんな所で負けないでよ。眠りから覚めて、いきなりマナの塵となって
消滅するのは勘弁だからね。

ーーあぁ……勿論だ。

「………さぁ、さっさとかかってきたらどうだ?」

 ぐるっと回りを見回した後、サハドは鼻で笑って挑発する。

 その様子を見て、デオドガンの兵士が手を上げ合図する。

「いやぁぁぁぁぁ!」

「てぇぇぇぇぃぃ!」

 その合図と同時に、赤い髪の双刀のスピリットと青い髪の剣を持ったスピリットが切り込んでくる。

 風を切る様な速さでサハドに対し踏み込むと。

 一気にサハドの間合いに入ったと同時に青いスピリットは剣を振り下ろし、赤いスピリットは
双刀を突き上げる。

「残念。」

 だが、二人の攻撃はサハドの肉を抉る事は無かった。

 振り下ろされたと同時にサハドはスピリット達の脇腹を重い一撃で突く。

 二人のスピリットが、サハドの後ろで崩れ落ちてゆくが、サハドは次の相手に意識を向けていた。

ーーサムライソード!!

「ちぃぃぃぃ」

 黒い姿のスピリットが、ゆらっと流れたと同時に、俗に言う居合い斬りが斬り込まれる

ーーそんな厄介なもん、当たってやるかよ。

 サハドは冷汗を掻きながらも上手く避ける。

「シャァァァァッッッッッッ!!」

 そして、
型で力込めた掌底を、ブラックスピリットの胸の下と顎に、瞬時に打ち込む。

 その勢いでか、ブラックスピリットの少女は飛ばされていった

「いやあぁぁぁぁぁ」

「ええ~いぃぃぃ」

 そこに緑の髪の槍を持ったスピリットとブルースピリットが斬り込む、サハドは低い位置から
タックルを繰り出そうとするが、緑のスピリットが張ったと思われる光の壁に阻まれる。

「チッ」

 その浮いた隙にブルースピリットがサハドに斬りかかるが、サハドはそのまま倒れるように剣撃を
避けると同時に、相手の足を払う。

「逃すか、」

 足払いされたブルースピリットは、地面に倒れかけ持ち直そうとしたが、サハドの振り下ろされた
突きの一撃に、地面に平伏してしまう。

 そんなサハドの背中から斬りつけようとしたグリーンスピリットだが、サハドが振り向きざまに
投擲した神剣に、危うく刺されそうになる。

「チッッ」

 だが、彼女も寸での所で防壁を展開し防いだ。


 しかし…、倒れた。


 彼女の、その後ろには、サハドがいつの間にか居り、手套を下した所であった。

「防がずに、避けていた方が良かったのに……残念だよ。」


熱き心の奈落から、目覚めるこの衝動


焦げ付き、欲望が騒ぐ



焦がれるような程強く、この胸が熱く高鳴る


 サハドは程好く、奮い立っていた。

                              マガイヨ
 周りを囲っている妖精(スピリット)達は、あの黒衣の男の様な威圧感と異界を持っておらず、
力も弱い。
 
 レネヴァリィの様に速さも感じられず、そして異常な感覚をも受ける事は無い。

ーー然程、怖くは無いか……。

 だが、“侮る”という事はしなかった。

 相変わらず、数の差は1対10と歴然として開いており油断は出来ず、尚且つ疼いていた。


甘美で危険な香り放つ


戦い、疼く鼓動……



ーーさぁ………、次は誰だ?


 懐に忍ばせた“強欲”から力が流れ、満ちててゆくのが分かる。


ふと、荒野を駆け抜ける風によって、


心を煽り、激しく燃え上がる。






 サハドが戦っている様を見ていた、フッシ等、デオドガンの重鎮たちは目の前の光景に、
目を奪われていた。

「なんなのだ、あれは……」

「あ、圧倒的では無いか……」

 デオドガンの重鎮たる老人達は、動揺を隠せず、慌てふためき情けない姿で驚いてばかりだ。

 自国のスピリットの大半を用いて裁き……いや、処罰を行なっているのだが………筈だったのだが、
蓋を空けてしまえば、ただ、驚きの一言だった。

 スピリット共が、幾ら斬り付けても、サハドと名乗った男には当たりもせず。

 空を裂き、非殺の技によって、次々と戦闘不能に追いやられてゆく、彼が戦う様は……
まるで、戦いの場で舞っている様にも見えた。

 気付いてみれば、場に残るのは、サハドとスピリットの三体だけになっていた。

 フッシは最初、スピリットの数が多すぎると老人達に文句を言ったのだが、老人達には逆らえず
結果黙っていたのだが、この結果に
驚きを隠せず。

ーー何なのだ、この男の力は………、エトランジェとでも言うのか……

 結果、手に持っていた杯を落とした。

 そこで、自分が漠然と抱えていた疑問が、彼についての疑惑に渦巻いた考えが、
パズルの破片が繋がるかの如く、合さった。

ーー間違い無い。

 フッシは、そう確信した。

 彼こそ、伝説に記述されているエトランジェなのだと。



 ハッとしたフッシの目の前で最後のスピリットが倒れる。

 倒れ落ちてゆくスピリットを抱きとめると、エトランジェはスピリットの、その唇を奪い、そのまま
地面に横にさせる。

 フッシはエトランジェが最後まで余裕であった事に、驚きを隠せなかった。

 尚且つ、素手で相手を殺さずに倒したのだから。



 一方、サハドは違和感に苛まれていた。

 闘いを終えたと言うのに、身体は……心は未だに闘いを止めようとはしていない。

 周りを探しても敵は居ない、何処に居るのか、必死に探る、だが、そこで違和感を感じた。

ーー状況を把握して、周りに敵は居ない。

                                                 うえ
ーー倒れている少女達の数は12人、レネヴァリーは空で待機している筈だ。

 闘い始める前の言葉をふと思い出した。

「それではレネは上空で待機させて頂きます」

「15匹ですか。」

ーー…………真逆!!


 慌てて上空を見上げると、そこでは互いに白き羽を羽ばたかせ剣を交えているレネヴァリー達の姿があった。

ーー三匹程、取り零していたとは……


 レネヴァリーは1対3、の闘いを空中で繰り広げており、レネヴァリーは数でおいて劣っていても
上手に戦っている。

ーーおかしい、アイツなら、本気を出せば……。


 そこで疑問に思ったその時、先程の言葉を、再び思い出した。

ーー「全部、俺の獲物だ。手を出すな。」ーー

ーー間違いない、アイツ、俺の言う事を忠実に守っていやがる。


 そう考えると、納得がいった。

 レネヴァリーの動きは敵を倒すというより、逃げ回っているという印象を受ける。

「……あの莫迦。」

 サハドはすぅっと息を吸うと、腹の底から噴出すと言わんばかりに大声を出した。

レネヴァァリィィィィ!!!

 その声に、その場に居た者全員が、目を見開き、大声を出したサハドに目を向ける。

 その声にいち早く反応したレネヴァリーは一気に急降下しサハドの元に馳せ参じた。

「い、如何致しました?」

 降り立ったと同時に舞い散った背中の羽の一枚が綺麗に空気に融けてゆく……、
それが何故か、とても綺麗に感じた。

「お前、律儀に俺の言う事を聞くなよ。下手していたらやられていたんじゃないか?」

 言葉から発せられた気迫に、レネヴァリーはおっかなびっくりとしていたが、言葉を聞く内に
次第に表情が柔らかくなっていった。

「まぁまぁ♪ サハド様、レネの事をご心配して頂けるのですね。感激の極みです。」

 そしてレネヴァリーは、それなりに舞い上がってしまっている。

「こら!! レネヴァリー。心配しているのに、その態度は無ぇだろうが。」

「ご安心下さいませ、サハド様。あの様な小物、三匹程度なら一人で殺れます。ですから、
そんな小物に殺られるレネでは御座いません。」

 そんな自信たっぷりの、レネヴァリーの頬に触れ、その目線に自分の目線を合わせ注意する。

「自分を過信し過ぎて、自滅する間抜けを、俺は良く見てきてな。そんな間抜けになるような奴じゃ
無いよな、お前は。」

「し、失礼致しました。」

 反省したのか、頬を赤らめ大人しくなってしまう。

 尤も、狙ってやった事なのだが。

「……まぁ、無事で良かったよ。レネヴァリーに傷一つ無くて。」

 そう言ってレネヴァリーの唇に軽く唇を寄せる。

「……あ、ありがとう御座います。」

「…………と、言う事でだ。律儀に待ってくれて、済まないな。」

 そう言ってレネヴァリーの頬を撫で続けながら、サハドは残りの三人のスピリットに目を向ける、

「「「……………」」」

 相手は無言で剣や刃を構える。

ーー厄介な奴が二人集ったから下手に手を出さないで様子見か……。

「サハド様、今回は如何致しましょう。」

 嬉し楽しい一時を邪魔されてなのか、明らかに不機嫌そうな雰囲気をレネヴァリーは放っていた。

ーー手を出すな、って言ったら、面倒で厄介な事になるな。………となると、

 サハドは、自分に火の粉が飛び散らない様に目的を達成する方法を考える。

「レネヴァリ~、あの黒い奴だけを狙え、他の青い奴は俺が相手する。」

ーーまぁ、一匹位の獲物ならやっても構わんだろう。

「分かりました。」

 レネヴァリーは意気高々に剣を抜くが、何かを思い出したサハドに呼び止められる。

「あ、ただし、条件がある。」

「如何様に?」

「殺すな。後で回復させて貰うからな。」

 それは、言う必要は無いのだが………、抱くという事で………、

「………格闘戦ですか。サハド様もその様にしておりましたし………。分かりました。」

 レネヴァリーにとって不機嫌になる一言である。

「あ、後、ついでに顔だけは狙うなよ、ボコボコの顔なんて犯ってもつまらん。」

「……わかりました。」

 レネヴァリーも剣を鞘に収めると、腕を上げ構える。

 こういう時のお願いは、レネヴァリーにとって納得は出来しない、不満な“お願い”なのだろうが。

主が望んだ事ならば、それを行なうが従者が性。それが喜び………。

 と、“そういう事”で納得するものだと、そう読んで、俺はそう命じた。

ーーまぁ…適当にアメを、与えとこう、鞭ばっかじゃぁ効率が悪りぃしな……。



 この男、サハド・ザジル・ハミードは、木崎佐杷として生きる内に、自然と打算というもので
生きる者となったのである






 そして、

 どちらが動いたのか……どちらが切欠だったのか。解りはしなかったが、互いに動いた。

…………

………

……





 後は、説明するのも面倒な位、速く終わってしまった。

 サハドは少女達を、無傷にその近接戦闘で倒し終え、のんびりとしていた。

ーーさて………レネヴァリーは……。

 そういってサハドが眼を向けた、視線の先では。

ーーどこかで見たことある光景だな~。

 レネヴァリーは笑顔で、自分が倒した黒いスピリットを、上の位置から腹部に蹴りを浴びせ続けていた。

「フッフッフッフッ」

ーー……一応、止めとくか。

「お~い、レネヴァリ~。」

「あッ! サハド様~何でしょう~♪」

 レネヴァリーの顔は微笑んでいたが、雰囲気からして不機嫌の最中である事が察しられた。

「拳が微妙に張っているんで。お前の口で治してくれ。」

 “拳が張っている”というのは嘘で、レネヴァリーに「止めろ」と余計な事を言って不快を買うより、
適当な用事で、こちらに構わせる分には火の粉も飛ばないだろうと判断し、
レネヴァリーに軽いお願いをして、俺は不機嫌を逸らさせた。

「お任せ下さい。」

 無論、それが功を相したのか、上手い具合にレネヴァリーは蹴る事を止めて、サハドの傍に寄って来る。

「おいしそう。」

  
 そして、レネヴァリーは、その手を嬉しそうに、舌と唇を巧みに使い丁寧に舐めてゆく。

 予想通り、
レネヴァリ-は官能的な舐め方をしてきたのだが、後から歩いてきている
者達が居る為に、神経はそっちに関心が行っていた。

「どうしました? 処罰とやらはこれで済んだと思いますが。」

 フッシ達がサハドに近付いて来るとサハドは声をかける。

「あ、レネヴァリーは続けてて。」

 サハドの反応と同時に、レネヴァリーも警戒の目を向けたが、サハドに制される。

「………此度の事は、済まなかったな、エトランジェ殿。」

 フッシは済まなそうに頭を下げる。

「そのエトランジェって何?」

「異世界より召還されたし者の事を言う。」

ーーあらら、正体がやっぱバレたか。

「成る程、異邦人という事か。……まぁあながち違うとは言えないか。」

「何しろ状況が状況だ。警戒しなければならなかったからな……。」

ーーにしては、腕を縛るとはね。

「そちらの都合で、牢に閉じ込められたら叶わんよ。まぁ、砂漠で朽ち果てていなかったら、
今までの事はチャラとしよう。」

「そう言ってくれると有難い。」


「で、俺は元の世界に戻る方法を知らない。だから……正直、何をしていいか困っている。」

 あぁ…困った、と言わんばかりの、芝居じみたポーズで、軽く溜息を吐く

「それは我等……このデオドガン商業組合が何とかしよう。それまでは、住む所を我々が提供する。」

「すみませんね。」

「君には、この国に属する権………………。」

 オッサンの話を聞き流す様にして、身体に通わせていた力を解くと、身体が落ち着きを取り戻す。

 そして、力の解放が終わり、身体は心地良い開放感に包まれる。

 微々たる砂が混じった風が、頬を撫で心を穏かにする。

 一息吐いて、気づいた。

 何度言われても、言葉が違っててもj納得できなかったが、今、肌で感じて、全てが違う異世界だと、
そう……認識できた。



 彼、サハド・ザジル・ハミードが、
簒奪者”として呼ばれ、ラスフォルトとして敬れ、
幾千とも刻む

戦いの物語の始まりでもあった。






時に
、聖ヨト暦三二八年 エクの月、青五つの日の事であった。






お久し振りです。

呼んで頂いた皆々様、どうも、
妙な形の、永遠神剣を振った遠山万寿夫の姿を想像して吹いてしまった
ぬへで御座います。
「この力……俺の真の力なのか………ア○ル アナライザ~!!」

…………明らかに、違う話になりますので、止めておきます。

さて、次回からは………

あえて、空けてしまった。この2年間の空白は如何しようか?

 先が自分でさえも分からなくなってしまいました。

本当に如何しよう?



些細な補足ですが。
強欲の力を手に入れたサハドの強さのレベル(クラス)はどれ位かと言いますと。



ブレイブパーソン(Lv24以上+Mid50以上の事) のLv28 Mid90位、って設定です。

ちなみにレネヴァリィはレアキャラって設定にしておりますので、

ダークヴァルキリー
(Lv20以上+Mid50以下)Lv20、Mid44、って設定おおくりします。

それでは、


異常(以上)!!