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永遠のアセリアAnoterStory
〜もう一人のエトランジェ、もう一つの物語〜


第四話〜戦う意味、「殺す」重さ〜





〜『密談』終了後、スピリット宿舎ダイニング〜
「皆、遅くなってごめ…」
「遅い!な〜にやってたんだよ!全く…」
帰ってくるなりシャーリィが、愁に食って掛かる。
「シャーリィ、少しは落ち着きなさい。シュウはまだ、新人達に自己紹介もしてないでしょう…」
シェリムがシャーリィを諌めるのを、ウィレルはオドオドと、リュメルダは笑いを堪えながら見ていた。
「そうなんだ。じゃあ、僕から自己紹介でいいかな…?」
…他のメンバーに、異存はないようである。
「じゃあ、改めまして。萩原 愁です。第五位永遠神剣『驚愕』と一緒に、ここでエトランジェをやってます。
 一応この部隊の隊長…になるのかな。とりあえずよろしく」
愁は笑顔で挨拶をする。
「こちらこそ」
「あ、あの…よ、よろしく…」
二人はそれぞれに、それに答える。
「皆は、もう自己紹介は済ませたの?」
愁は椅子に腰掛けながら、シェリム達に尋ねる。
「おぅ♪」
「えぇ」
「…(こくり)」
三人の答えを聞き、愁はウィレル、リュメルダの方に向き直る。
「それじゃあ、君達の事も教えてもらえるかな?」
「「はい(は、はい…)」」
リュメルダが先に椅子から立ち上がり、自己紹介をする。
「私は『双樹』のリュメルダ…リュメルダ・グリーンスピリットと申します。皆様に、ご負担をかけることもあるかもしれませんが、
 よろしくお願いいたします」
リュメルダそう告げると、席に着き、傍らにおいてあった『双樹』の手入れを始めた。
ウィレルがモジモジしながら、蚊の鳴くような声で続く。
「あの…えとえと…ウィ、ウィレル・ブルースピリット…です…あの…その…ですから…『暗礁』のウィレルで…その…
 よ、よろしく…お願いします…」
年はリュメルダよりも幼く見える。真っ赤になりながら、ウィレルは席についた。
「(僕より小さな…こんな子達まで、戦闘に参加するのか…)…うん。よろしく」
愁は「戦争の悲しみ」に胸を痛めながらも、二人に笑顔を返す。
「ところで…シュウ、訓練は初めてでしたね?」
シェリムが愁の背中から声を掛ける。
「うん。そうなるかな」
「初めてで戸惑うこともあるかも知れませんが、リラックスして、参加してくださいね」
優しく愁に声を掛けるシェリム。
「うん。ありがとう」
愁もそれに笑顔で答える
「おい、シェリム、そろそろ時間じゃねぇか?」
「…(こくり)。」
エミィとシャーリィがシェリムを促す。
「あら…そうですね。シュウ、帰って早々で大変でしょうが…訓練に行きますよ?」
「うん。大丈夫。…君達も来るんだろ?一緒に行こうか」
新人の二人に、積極的に声を掛ける愁。
「はい(無邪気な人ですけど…こんな人が「戦争」をできるんでしょうか…)」
「は、はい!(大丈夫かなぁ…上手くできるかなぁ…自信ないよぅ…)」
こうして第一部隊、『イースペリア・スピリット部隊遊撃班』…通称、『遊撃部隊』の面々は訓練場へと足を向けた。



〜イースペリア領内、スピリット第1訓練場〜
無機質な石造りながらも、頑丈に作られた部屋…第1訓練場に、シュウ達はやってきた。
「ここが訓練場…あれ?以前城内を案内してもらった時は、ここには来てないけど…」
訓練場を見回しながら愁が呟く。
「シュウ…ここも一応軍事施設なので、おいそれとは見せられませんよ…」
シュウの疑問に、苦笑いを浮かべながらシェリムが答える。
「…そ、それもそうか…あはははは…」
乾いた笑いが、訓練場に響き渡った。





「それでは、訓練を始めます。よろしいですかな?」
訓練士と呼ばれている大柄な男は、笑顔で接してくる。
「はい。よろしくお願いします」
愁は礼儀正しく、応対する。
「いつでもいいぜ♪」
シャーリィはいつでも万全、といった感じである。
「私もいつでも構いません」
身体を軽く動かしながら、シェリムが答える。
「…(こくり)」
エミィも頷きで答える。
「問題ありません」
リュメルダも自分の動きを確認しながら答える。
「は、はい…大丈夫です…多分…」
ウィレルは相変わらず、蚊の鳴くような声で呟く。
「では…シュウ殿」
訓練士はシュウの方に目を向ける。
「はい。なんでしょうか?」
「あなたの力は、未知数でございます。まず、神剣の力をお見せください」
「神剣の力…ですか…?(…どうやるんだろ…全然わかんない…)」
「(マスター…)」
「(驚愕?…寝てるのかと思ったよ。)」
「(私は…寝る事は…ない。…それより…)」
「(っと、そうだ。神剣の力を見せるって、どういう事?)」
腰の二振りの神剣が淡く輝く。
「(私を手に…そして…マスターは…私に…意識を…集中させて…)」
「(集中…?えっと…こんな感じかな……)」
『驚愕』を抜き身にする愁。
愁は精神統一の要領で、驚愕に意識を集中させる…。
愁の周りに、徐々にオーラフォトンが展開される。
「(…なんだこれ…力が溢れるみたいな感覚だけど…)」
「(ソレが…私と…マスターの…力…)」
それの様子を見ていた訓練士は、なにやら思案しているようだ。




「ふむ…これならば、実戦形式から入ってもよいですな。…シャーリィとシュウ殿で、一試合やってもらいます。」
「おっ♪早速か〜。ウデが鳴るぜ♪…と言っても、ここじゃ神剣魔法は使えねぇからなぁ…。」
「え!?いきなり僕ですか!?」
「まずは戦闘に慣れていただきませんと…それでは!両者前へ!」
シャーリィは意気揚々と前に出る。
シュウは少し戸惑いながらも、前に少しずつ足を出す。
「シュウ、手加減しねぇからな♪」
「あはは…お、お手柔らかに…(どうする…演武とか殺陣ならやったことあるけど…)」
「両者、構え!」
…シャーリィは先ほどまでの態度とは打って変わり、真剣な眼差しへと変わった。
愁も遅れをとるまいと、何度も練習した殺陣の構えをとる。
『驚愕』を握る手から、汗が滲む。
「……始め!」
言葉が発せられたと同時にシャーリィが愁に向かって駆け出す。
「(くっ!?速い!?)」
「(マスター…集中して…)」
言われるままに意識を集中する愁。
「もらった!…せいっ!!」
シャーリィは愁の懐まで寄ると、逆袈裟からの斬撃を繰り出す…しかし…
「(逆袈裟…!右足から左肩にかけて…一撃!)」
愁は右手の『驚愕』の刀身でこれを受け流すと、バックステップで距離をとる。
「あそこからかわすか…シュウ、なかなかやるじゃん」
「…それはどうも…(一瞬、シャーリィの動きのイメージが見えた…いや、『見えた』というよりは、『読めた』って感じだったけど…)」
シュウとシャーリィは、まだ一定の距離を保っている。
「今度はこっちから行くよ―――!!」
二振りの『驚愕』を、逆手に持ち替える愁。
「おぅ!ドンとこいってんだ!」
シャーリィが陽炎を構えると、愁が低い姿勢から加速を始めた。
「――っ!?(速ぇ!?でも、シェリム達に比べりゃ…見切れねぇほどじゃねぇ!)」
シャーリィは陽炎を前面に構える。
低い姿勢からの、肩を狙った突きが繰り出される。
「(…!右肩!)」
シャーリィが愁の一撃を陽炎ではじき返す。
しかし愁は動じず、左腕を狙って、右手の『驚愕』で薙ぐ。
「(…次は左腕かよ!…でもなんでだ…?こんなミエミエの攻撃…)」
愁の攻撃をまたしても弾くシャーリィ。
しかし、それでも愁は怯むどころか、至極冷静である。
愁は左半身を突き出し、突きを繰り出す。
「(まだ続くのかよ!?…右わき腹!)」
シャーリィは愁の三撃目も、難なく弾きかえす…しかし…
「……え……?」
左半身で死角になっていた、愁の右手の『驚愕』が、シャーリィの首を捉えていた。
シャーリィの左の首筋に冷たい…金属が当たった…。
シュウ本人も、驚きの顔を隠せない。
「(なんだ!?今の!?攻撃したら、すぐに次の攻撃のイメージが…これが驚愕の力…なのか?)」
「(違う…これは…私の…『経験』…場数をこなせば…おのずと…身に付く…)」
シュウの鼓動が速くなる。
左手を少し動かすだけで、目の前の女性は、活動を停止してしまう…。
シュウは自分に驚き…恐怖した…。
「そこまで!」
訓練士の声で二人は我に返る。
シュウは納刀して、少し距離をとった。
「いやぁ、シュウ…お前すげぇな♪ホレそうだぜ♪」
そう言いながら、シュウに肩を回すシャーリィ。
「な、ななな何を!?」
シュウは顔を真っ赤にする。
「…案外可愛いのな。お前♪」
シャーリィのトドメの一言に、シュウは完全にゆでたこ状態である。
「エミィ…最後のシュウの表情…見ましたか?」
一部始終を静観していたシェリムが小声でエミィに話し掛ける。
「…(こくり)」
エミィは無言で頷く。
「…彼はこのままだと…死にますね…」
「…間違いないと…思います」
二人はじゃれあっている二人をみながらぼそぼそと呟く。




「次!シェリムとエミリオン、お願いします」
「「わかりました。(…了解)」」
二人は位置につくと静かに構える。
「シュウ、よく見とけよ。あれが…「速い」ってヤツだ」
「え?あ、うん…」
「ウィレル、リュメルダ。お前らもよ〜く見とけよ?」
「もちろんです」
「は、はい!!」
四人は固唾を呑んで二人の対峙を見守る
「始めッ!」
訓練士の声の後、二人が黒い影となって消える。
「雲散霧消の…」
先に仕掛けたのはシェリム。
「月輪の…」
エミィもそれを追うように仕掛ける。
「「太刀!(…太刀)」」
剣閃が黒い影を追いかけるように煌く。
「…相変わらず凄ぇな、二人とも…敵に回ったとか考えたら、ゾッしないぜ」
シャーリィは苦笑いを浮かべる。
「速い…あれが…ブラックスピリットの戦い…」
「(シュウじゃ…かわせない…。私の経験でも…シュウの身体が…付いてこない…)」
「(うん。…僕にも分かるよ…『驚愕』…)」
愁は二人の強さに、魅入っていた。
「強い…こんな部隊に配属されたの…私…(もっと…もっと強くならなきゃ…)」
自分の強さに疑問を抱くリュメルダ…
「あ、あうあう…(ど、どうしよう…配属部隊間違えてるんじゃないの…(泣)」
ウィレルは、完全に呑まれていた…。
速さではシェリムに分がある…。
しかし、場数の差だろうか…エミィの立ち回りに翻弄されつつあった。
「くっ!!」
シェリムが攻撃を弾かれ、体勢を僅かに崩す。
「…決めます…」
エミィの影が揺らぐ。
「消えた!?…上!?」
はっとして、顔を上に上げるシェリム。
「…遅い…」
シェリムが迎撃に出ようとしたときにはもうエミィは刀を抜き身にしていた。
刃が交差する…体制不利のシェリムは受けきれず…エミィに軍配が上がった。
「そこまで!」
二人の身体が離れ、互いに剣を納める。
「ふぅ…エミィにはやはり敵いませんね…。」
「シェリムも…どんどん速くなってる…いいこと…」
「有難う。でも、まだまだです。鍛錬あるのみですね(……機動は力…速く…強く…激しく」
二人は、お互いの腕を称える。
「お二人とも、流石でございます」
訓練士もまた、二人を褒め称えた。




「…ではウィレル、リュメルダ両名。前に」
続けざまに指名される二人。
「…はい」
声が少し震えているリュメルダ。
「は、ははい!」
完全に動きが固まっているウィレル。
「さーて…ルーキーの力を見るとすっか♪」
「頑張ってね。二人共」
緊張の色を隠せない二人に声をかけるシャーリィと愁。
「…はい!」
「あ、…えと…が、頑張ります!」
二人の緊張も少し抜けたようである。
訓練を終えた二人がそれぞれの前に立つ。
「ウィレル、とにかく思いっきりやりなさい。気後れしてはいけませんよ?…自分の力を信じて」
ウィレルの肩に、手をポンと乗せて話しかけるシェリム。
「あ…シェリム様…はい!有難うございます!(うわぁ…声かけてもらっちゃった♪)」
ウィレルは覚悟を決めて、中央へ足を運ぶ。
「……」
「…エミリオン様?」
じっとリュメルダの顔を見つめるエミィ。
「…攻撃を耐えて…隙を見つけて…カウンター…」
ボソリと声を漏らすエミィ。
「え?…あの…」
「………頑張って………」
「は、はい!尽力します!(頑張らなきゃ…いける…戦える!)」
二人は各々の気持ちを胸に一歩を踏み出した。



「両者構え!」
「あうあう…(思いっきり…思いっきり…)」
ウィレルはオドオドしながら剣を正眼に構える。
「…っ!(隙を見つける…カウンター…)」
リュメルダは槍を下手に構え、相手の出方を伺う。
「…始め!」
「て…てりゃーーー!!」
ウィレルが、低いジャンプからの袈裟切りを狙う。
「…その程度っ!」
ガギィィン!!
何の変哲もない攻撃…しかし…
「っ!?(この娘…!)」
「てい!てい!(当たんないよぅ…ダメダメ!…思いっきり…思いっきり…!)」
真一文字、逆袈裟、突き…様々な角度や方向から、技が繰り出される。
しかし、リュメルダは全て受け止め…耐えていた。
「はぁ…はぁ…」
息切れを始めたウィレルの動きを、リュメルダは見逃さなかった。
「っ!…そこ!」
『双樹』で払い一閃、ウィレルの神剣『暗礁』は空中に舞い、地面へと突き刺さった。



「そこまで!」
緊張の糸がぷつりと切れる。
「はぁ…(この娘…確実に化けますね…)」
リュメルダは一息つくと、一礼して戻っていく。
「あぅぅ…(うぅ…負けちゃったよぅ…)」
ウィレルは、今にも泣きそうだ…。
「惜しかったな!ウィレル!もうちょいだったなぁ」
ウィレルの肩を叩きながら、励ましの言葉を紡ぐシャーリィ。
「ウィレル、よく頑張りました。自信を持っていいですよ。素晴らしかったです」
シェリムもまた、ウィレルを労う。
「あ…ありがとうございますぅ…(うぅ…顔から火がでそう…)」
この時すでに…ウィレルは、シャーリィの玩具と化していた…
「リュメルダ…よく耐えた…」
エミィもリュメルダを労う。
「…ありがとうございます…」
一方勝ったというのに、リュメルダの声は冴えない。
「…リュメルダちゃん。槍、持ってあげるよ」
愁が、リュメルダの『双樹』を取ろうとする。
「え!?あの…!自分で…!」
リュメルダは咄嗟の事で、少し慌てている。
「いいからいいから。僕が持ちたいんだ」
愁はリュメルダの手から、『双樹』をひょいと持ち上げる。
そして誰にも聞こえない声で、リュメルダに告げる。
「…手が痛いんだろ…?痺れてるなら、少しの間物は持たないほうがいい…」
「っ!!!(シュウ様…気付いてた!?)」
一瞬、瞳が揺れるリュメルダ。
「まぁ、ウィレルちゃんの攻撃が重そうだったから…なんとなく…ね」
鼻の頭をかきながら、告げる愁。
「…すいません」
「いいって。よく頑張った」
そう言って愁は、リュメルダの頭を撫でる。
「はぅ……♪って!子供じゃないんですから!」
顔真っ赤にして抗議するリュメルダ。
「あはは。ごめんごめん。…もう大丈夫かな?はい、これ」
そう言って『双樹』をリュメルダに手渡す。
「…もぅ!…(ちゃんと…見てくれてた…)」
リュメルダは『双樹』を胸に抱き、照れながら怒っている。
リュメルダの中で、シュウの存在が…ほんの…ほんの少しだけ…大きくなった。




〜訓練終了後、第1訓練場〜
…その後基本的な神剣の使い方…集中力を高める訓練等をこなした。
「それでは、今回の訓練はこれで終了とします!皆さん、お疲れ様でした!」
そう言って訓練士は、一足先に訓練場を後にした。
皆、疲れてはいたが、それに勝る充実感があったのだろう。笑顔が絶えない。
…一人を除いては。
「シュウ、ちょっとよろしいですか…?」
「ん…何?シェリム」
シェリムの声に振り返る愁。
「シャーリィ、エミィ。ウィレルとリュメルダを連れて、先に行っててください」
いつもなら、ここでシャーリィのからかいが始まるのだが…
シェリムの目は、いつも以上に真剣だった。
「了解。ホレ、ルーキー達。行くぞ〜」
愁をチラリと見ながら、二人を待つシャーリィ。
「…わかりました…」
エミィも、愁の顔を一瞬だけ見る。
「行くわよ?ウィレル」
先に動き始めたのは、リュメルダだった。
「あ、まま、待ってください〜」
愁達にお辞儀をすると、慌てて三人に追いつくウィレル。
四人はシェリムと愁を気にしながらも、宿舎へと戻っていく。



「どうしたのさ?シェリム」
愁の言葉に、シェリムは一呼吸間をおく。
「シュウ…あなたは…スピリットを殺せますか?」
真剣な眼差しで、愁を見つめるシェリム。
「っ!?」
シュウの鼓動が速くなる…
「(スピリットを殺す…相手の人生を断ち切る…できるのか…今の僕に…)」
思考の輪廻へと沈む、愁の思考・・・
「シュウ、今のままでは…貴方は死にます。確実に」
優しくも・・・はっきりとした声でシェリムは告げる。
「なっ!?」
愁の瞳が揺れる。
「それはそうでしょう?相手は貴方を殺しにやって来ます。1対1では躊躇った者から死んでいきます」
シェリムは淡々と言葉を紡いでいく。
「じゃあ…シェリムは…迷いを殺せと…?何も感じないフリをして人を殺せというのか?」
愁は答えを聞くように、シェリムに尋ねる。
「…違います。殺す事を躊躇うな…心も殺してはいけない…ではどうするか…。
 その命を背負うんです」
訓練場にいつの間にか夕日が差し込む。
「命を…背負う…」
夕日がいつに無く眩しいと感じる愁。
「背負い方は…人それぞれです。ですから答えは教えられません。ですが、シュウなりの答えが出た時…
 少なくとも…貴方が死ぬ事は、無いはずです」
シェリムは愁を見つめ、決して目を逸らさない。
「背負う…命の…背負い方…(驚愕…)」
「(…私も…答えは…持っていない…)」
夕焼けの差し込む部屋で、愁の顔を見るシェリムは…優しくて…悲しそうだった…
「私も『ある人』からこれを教わりました…」
ぼそり、とつぶやくシェリム。
「…え…?」
愁は、聞き逃しそうなその言葉を拾い上げる。
「さて、そろそろ戻りましょうか。夕飯が食べられずにシャーリィが癇癪を起こしてそうですし」
先ほどの悲しい顔は…そこにはなかった。あるのは…笑顔。
「…うん。…そうだね、戻ろっか(あの顔は…シェリム…君は一体、一人で何を抱えているんだ…?)」
「はい♪(シュウ…とても優しい人…綺麗な心の人…どうかあなたの心が…壊れませんように…)」
二人は己が心とは逆に、笑顔を浮かべながら宿舎へと歩いていった。




〜夕食後、夜、シュウの部屋〜
その夜は心地よい風が吹き、とても快適な夜だった。
「命を背負う…か…」
しかし愁は眠っていなかった…いや、眠れなかった。
「少し身体を動かそう…。考えが纏まらないや…。」
愁は、寝巻きから動きやすい服(ジャージっぽいズボンとノースリーブっぽいシャツ)に着替えると
皆を起こさないよう、そっと訓練場へと向かった。



〜訓練場前の廊下〜
「…ぃ!…やぁ!…せぃ!」
「(ん…?あの声は…リュメルダちゃん…?)」
訓練場前まで来ると聞き覚えのある声が聞こえた。
「やぁ、リュメルダちゃん。君も訓練かい?」
「え…?…」
愁の声にビクッとして、ギギギ…と首を愁に向けるリュメルダ。
「ん?どうしたの?」
愁はキョトンとしている。
「…ましたね…」
俯きながら、呪詛のような声が響く…
「へ?」
愁の背中に、嫌な汗が伝う…
「私の特訓…見ましたね…?」
リュメルダは、まだ俯いたままだ。
「う、うん。見たけど…なんで『双樹』を構えてるのかな…リュメルダちゃん…?」
後ずさりながら、回答を求める愁。
「忘れて下さい!記憶を消去してください!記憶喪失になってください!っていうか忘れろぉぉぉ!」
『双樹』をブンブンと振り回すリュメルダ。
「うわっ!?ちょ、落ち着いて…」
かわしながらも説得を試みる愁。
「うぅ〜!見られたぁぁぁぁぁ!」
…他の人間がいたら勘違いされそうな言葉を発しながらなおも暴走するリュメルダ。
「落ち着いて!!」
「…あっ…」
愁に後ろから抱きしめられるリュメルダ。
「…誰にも言わないから…落ち着いて…ね?」
「あの……はい…。(大きな手…それに…あったかい…)」
二人の姿を、月だけが覗いていた。


「ふぅ…それで、リュメルダちゃんはどうして訓練を?ウィレルちゃんの一件のせい?」
落ち着きを取り戻したリュメルダに、壁にもたれながら話しかける愁。
「いえ…それもあるんですけど…皆さん強いですから…もっと頑張らなきゃって…」
その隣で、愁と同じ体勢のまま答えるリュメルダ。
「そっか。…でも僕なんか全然強くないけど?今日のだって…」
言葉の途中で、愁は止まった。
「…あの、それ本気で言ってますか?」
リュメルダは、「何言ってるの?」といった表情だ。
「……へ?」
きょとんとする愁。
「シュウ様の戦法は…2手、3手先を考えられた攻撃で、相手を確実に追い詰めています。…見た感じですけど…」
恐縮しながら答えるリュメルダ。
「ふ〜ん…そうなのかなぁ…」
愁には、全く自覚がないようだ。
「ですから…やりようによっては、1対1ではかなりの強さを発揮すると思います…」
その言葉に、愁の瞳が揺れる。
「(1対1か…)」
―――シュウ…あなたは…スピリットを殺せますか?
愁の頭にシェリムの言葉がリピートされる。
「…リュメルダちゃんは何で戦っているんだい?」
話を逸らそうと試みる愁。
「え…?私ですか?…そうですね…「怖いから」…でしょうか」
リュメルダは少し思案した後、答えた。
「怖いから…?」
愁は聞き返す。
「はい。殺すのも殺されるのも怖いです。…でも、何もしないままじっとしているほうが、もっと怖いですから…」
俯きながら、リュメルダは答える。
「なるほど…」
愁は俯く。
「降りかかる火の粉は…払わなければいけませんから…」
苦笑いを浮かべるリュメルダ。
「…(彼女は完全に割り切っている…これが、彼女の「背負い方」…僕は…どうする…?)」
またしても、思考の輪廻に落ち込む愁。
「…?シュウ様?」
愁の顔を心配そうに覗き込むリュメルダ。
「いや、何でもないよ。(一所懸命やった結果が答え…この問題は避けられない…むざむざ殺されたくない…でも殺したくはない…
 ならどうする?…僕なりの…『命の背負い方』…)ん?リュメルダちゃん、それは?」
リュメルダはなにやら手帳のようなものにさらさらと書き込んでいる。
「え?…あぁ、コレはただの日記ですよ。今日一日のことを忘れないように…」
そう言ってリュメルダは手帳を抱きしめる。
「…(日記…忘れない…覚える…)これだ!」
「きゃっ!?ど、どうしたんですか?」
急に立ち上がる愁に驚くリュメルダ。
「ありがとう!リュメルダちゃん!」
「へ?え?…は、はぁ。どういたしまして…?」
言うが早いか愁は一目散に駆け出していった。
「(見つかった!こんなに速く!僕の…『背負い方』…!)」




〜同時刻、メルフィオネアの部屋〜
報告書を酒を片手に読むメルフィオネア。
「…博打はヒヒジジイの勝ち…か」
くいっと、グラスに残った酒を一気に煽る。
「…誰か!」
「…はっ!」
「『遊撃部隊』は一週間後に、ダラムに移動。バーンライトとラキオスの戦闘を見定めて…ラキオスが背後を突かれた時…
 いつでも動けるようにしておいて」
「はっ!…しかし陛下、ダーツィの奇襲への備えは…。」
「抜かりないわ。デオドガンの傭兵部隊をランサに招きいれたわ。あそこの連中は、見合った報酬さえ渡せば十二分に働くわ。」
不適で、かつ妖艶な笑みを浮かべるメルフィオネア。
「了解しました!」
下がっていく側近。
「さーて…ヒヒジジイ、私の掌でもう少し踊ってね…うふふ…」
グラスに酒を注ぎなおし、グラスを回しながらメルフィオネアは呟いた。





〜朝、イースペリアスピリット宿舎〜
「おはよ〜…」
寝ぼけ眼で、ダイニングへとやって来る愁。
「遅いぜ、シュウ。シェリムは命令書を取りにいったぜ」
椅子に腰掛けていたシャーリィが、愁を見るなり言う。
「あ…ごめん。僕が行くべきだった…」
少し、申し訳なさそうに答える愁。
「あのなぁ…お前、まだ簡単な文字しか読めないだろうが…」
呆れ気味に答えるシャーリィ。
「……そうだった…」
愁はそう言いながら、キッチンからお茶を注いで持ってくる。
「あれ?そういえば他の皆は?」
シャーリィと対面の椅子に腰掛ける愁。
「ルーキー共は訓練中。エミィがコーチしてな」
外をアゴで指しつつ、答えるシャーリィ。
「へぇ〜…僕も、行ってみようかな」
愁も窓を見ながら答える。
「…やめとけ」
冷や汗を流しつつ、止めるシャーリィ。
「え?なんで?」
「エミィの訓練ってな…2日は疲れが残るぞ?…かなりの地獄メニューだしな…」
シャーリィが顔を青くしながら、愁に告げる。
「…シャーリィ…陰口は関心できませんね」
ポンと、シャーリィの肩を叩くシェリム。
「ぇあ!?シェリムちゃん…帰ってたのね…あはははは」
乾いた笑いを浮かべるシャーリィ。
「笑って誤魔化さない!…まったく…それよりシュウ?」
愁のほうを、思い出したように向くシェリム。
「ん?なに?」
「1週間後、ダラムに駐留、ラキオスをいつでも支援できるように準備します」
命令書を読み上げながら、愁に伝令するシェリム。
「いよいよかぁ♪ウデが鳴るぜ!」
掌に拳を打ち付けるシャーリィ。
「了解」
愁の目は…昨日と違う…シェリムにはそう映った。
「シュウ…覚悟は…決まったようですね…その顔でしたら」
優しくも、厳しい表情を浮かべるシェリム。
「うん。…死にたくは…ないからね…」
愁もまた、覚悟を決めていた。
「生き残りましょう…この戦争…皆で…」
「あったりまえよ!オレがいるんだから全員無事だって♪」
三人の会話の終わりあたりに汗を拭きながら戻ってきたエミィと…
半ば死に掛けのような顔をしたリュメルダとウィレルが戻ってきた。








〜14日後、エルスサーオ郊外〜
シュウ達はつい先日、エルスサーオを通過していた。
「意外と背後を突かれるのが速かったなぁ…」
愁は道すがら、ぼそりと言う。
「全戦力を向けてたようです。…まったく、ラキオスの軍師の顔を見てみたいものですね…」
シェリムは、完全にあきれ返っている。
「しっかし、あのエルスサーオの衛兵ってなんだぁ!?人をモノみたいに見やがって…だから他の国は…」
ラキオス兵の対応が気に入らなかったのか、シャーリィは先ほどから荒れている。
「今それを言っても始まりません、シャーリィ様。とりあえずは…ラセリオへ!」
リュメルダが冷静に、シャーリィを諌める。
「えとえと…い、行きましょう!」
ウィレルもまた、速く行こうと促す。
「わぁーってるよ!ちょっと愚痴っただけじゃんか…」
少し拗ね気味のシャーリィ。
「…見えました…ラセリオです…」
エミィが指を指すとそこには小さな影のようなものが見えた。
「よし!急ぐぞ!」
愁が号令をかける。
「「「「「了解!(…了解。(は、はい!))」」」」」
かくして遊撃部隊の最初の戦闘が始まろうとしていた。




〜同時刻、ラキオス城〜
「私はまだ戦えます!」
ヒミカの声がこだまする。
「無茶だ!かなり疲弊しているだろ!少し休むんだ!」
ラキオスのエトランジェ、求めのユートも負けず劣らずの声を出す。
「しかし!このままではラセリオが!」
「ハリオンだって、かなり無理をしている!これ以上は無理だ!」
「私はぁ〜…ま、まだまだ…だ、大丈夫ですよぉ〜?」
ハリオンの汗も一向に引く気配がない。
「…さっさと行ってはどうですか?エトランジェ様?」
「何!?…君達は?」
ユートが振り向くと…そこには見覚えの無いスピリットが二人…
「『熱病』のセリアです」
青い髪、青い瞳…強い意志を秘めた瞳を持った少女が言う。
「…『消沈』のナナルゥ…です」
紅い髪、紅い瞳…希薄な感情の少女が続く。
「新たに配属されたのか?」
ユートはその二人にもっともな疑問をぶつけた。
「えぇ。それはともかく、二人とも「大丈夫」と言っているのですから、連れてラセリオに向かわれてはどうですか?」
冷たく言い放つセリア。
「…何…?」
ユートの声が、自然と低くなる。
「私たちは、道具に過ぎません。使えなくなった道具は捨てる…人間は、そうするのではありませんでしたっけ?」
セリアは淡々とユートに告げる。
「じゃあ何か?…死にそうでも…連れて行って…死ぬまで戦わせろってか?」
ユートの声が、少しづつ凄みを帯びていく。
「そういう命令でしたら、そうする…それだけのことです」
さも当然、と言う風にセリアは答える。
「ふざけるな!俺はそんな命令したくない!それなら、お前がヒミカやハリオンの代わりに一緒に来い!」
ユートの怒りが堰を切る。
「そうですか。彼女たちの身代わりに私たちを連れて行くんですか。私たちは代用品ですか」
全く意に介さない、そんな雰囲気でセリアは答える。
「違う!俺にはスピリットも人間も関係ない!俺と皆は仲間だ!仲間は支えあうもんだと思ってる!
 誰かが動けないなら仲間がカバーする!そう言うことがオレは言いたいんだ!」
ユートの声が段々と荒くなる。
「…まぁいいでしょう。そういう事にしておきます」
一瞬固まったセリアだったが、すぐに先ほどの調子に戻る。
「…すまん。声がでかくなっちまった…」
ユートも自己嫌悪に陥っている。
「言っておきます。私は人間は嫌いです。もちろん…あなたも…行きましょう、ナナルゥ」
耳元で、ユートにそうぼそりと告げるセリア。
「…了解」
二人はさっさと歩き出した。
「え?あ、おい!」
放心状態だったユートは、おいてきぼりを喰らっている。
「さっさとしたらどうです?「隊長」」
その言葉に親しみは無かった。あるのは、軽蔑と憎悪だった。
「あぁ!…どうしてこうなるんだよっ!チクショウ!…二人とも!絶対安静だからな!」
ユートはヒミカとハリオンにそう告げると先を行く二人の方へ向かって行った。




〜ラキオス領、ラセリオ、ユートSide〜
ユート達がラセリオに付いた時、刃の重なる音が街中からした。
「くっ!間に合わなかったか!?」
ユートが悔しげに言葉を吐く。
「隊長がモタモタしていたからでしょう?」
侮蔑の眼差しを向けながら告げるセリア。
「何!?」
「事実でしょ?」
「…くっ!」
ユートは奥歯をかみ締める。
「…スピリット同士の争いのようです…」
ナナルゥが静に告げる。
「「何だって!?(何ですって!?)」」
ハモる二人。
「誰が戦っているんだ…?」
「それよりも早く街に向かうべきでは?」
「…そうだな。行くぞ!」
ユートの号令の元、三人はラセリオの町へと入った。




〜ラセリオ防衛戦、シュウSide〜
「炭になれ!ファイアボール!」
シャーリィの魔法により一体のスピリットがマナの霧となる。
「遅い!もらった!」
シェリムの『終焉』が、敵スピリットの上半身と下半身に切り分ける…
「……。」
エミィは突っ込んできた敵の首を、いとも簡単に飛ばす。
「(真一文字!…かわす!)」
シュウも驚愕の力により相手を翻弄している。
「ウィレル!貴方何やってるの!?」
相手を『双樹』でなぎ払った後、ウィレルのカバーに入るリュメルダ。
「あ、…ご、ごめんなさいぃ!」
ウィレルは、ぶんっと音がしそうな勢いで頭を下げる。
…勝敗は明らかだった…
最後の一体の身体をシュウの驚愕が突き抜ける。
「…ごめんね…」
…スピリットはマナの霧となった。
「…手ごたえがねぇなぁ」
『陽炎』を地面に刺しながら、シャーリィが呟く。
「シャーリィ、たいした怪我無く終わったのだからそんな不遜なことは…」
刀を鞘に納めながら、シェリムが続く。
「反対側から気配が三つ…おそらくラキオス軍です」
リュメルダが、神剣の反応に意識を集中させながら告げる。
「ようやくお出ましか…。」
シャーリィはあまり興味がないようである。
「(…悠人君…かな…)」
「(…マスター…落ち着いて…)」
「(うん…わかってる…)」
シュウは、一抹の希望に心が揺らいだ。




〜ラセリオ戦闘区域、ユートSide〜
「…気配が6つ…それだけです…」
ナナルゥが告げる。
「たった6人で…この猛攻を防いだと言うの?」
セリアは信じられない、と言った表情だ。
「向こうだな…あそこに影が見える。…行くぞ」
ユートはゆっくりと、影に向かって足を向けた。
三人は影に向かってゆっくりと歩き出した。



「……っ!?…愁!!」
「……やぁ。悠人君」
愁は静かに、悠人は驚きを露わにして…再開を果たした。
「イースペリア第1部隊、援軍に参りました」
シェリムが礼儀正しく悠人に声をかける。
「え?あ!そ、その…どうも」
頭を掻きながら悠人もそれに倣う。
「…イースペリアがどうして援軍を?」
セリアがいぶかしげに質問する。
「さぁ?…暇だったんだろ?」
セリアを睨みつけながら、シャーリィが答える。
「…っ!!」
シャーリィの答えにセリアの整った眉がピクリと跳ね上がる。
「シャーリィ!…防衛ラインの設営が完備しましたので、若干の余裕ができたためです」
シェリムがすかさずフォローを入れる。
「…だ、そうだ」
シャーリィはどうやらセリアとは本質的に合わないようである。
「…それで?そちらの方は?」
愁を見ながら質問するセリア。
「…私たちの隊長です」
シェリムも正直に答える。
「あ、どうも。驚愕のシュウです」
シュウは手を差し出す。
しかしセリアはそれに見向きもしない。
「…??」
「…敵国の道具を殺し、自国の道具を上手く使えた気分はどうですか?」
セリアは悪びれることなく尋ねる。
「……てめぇ…」
シャーリィにはガマンならなかったようだ。
…しかし、シュウの目をみた途端…動けなくなった…。
「…シュウ…なのか…?」
「シュウ!?」
シェリムも驚愕の表情を浮かべている。
「…ダメ…!その感情は…」
エミィも本能的に、危険を感じ取っている。
「シュウ様…怖い…」
リュメルダは完全に怯えてしまっている。
「あ、あ…あ…」
ウィレルに至っては声も出せない。
「…お前…僕がそんな風に思ってたとでも…?」
「(マスター!いけない!…シュウ!)」
『驚愕』の必死の呼びかけも、今の愁には届いていないのか…
「……。(何…こいつ…怖い…動けない…)」
セリアも完全に、愁に呑まれている。
…ぱぁん!!!!
「……え?……」
愁の雰囲気が少しずつ、いつものようになっていく。
おそらく、一番驚いたのはシュウとセリアだろう。
悠人がセリアの頬を引っ叩いた。
「…謝れ…」
悠人は静かな声で言う。
「…え…?」
セリアは少し混乱しているようだった。
「…今すぐ彼らに謝れ!お前の…セリアの言った事はスピリットだからって許されることじゃない!
 セリアだってナナルゥ達が侮辱されれば気分悪いだろうがっ!!!」
悠人の声が静かな街に響き渡る。
「…あの…その…すいません…ごめんなさい…。」
セリアは今にも泣きそうな声を出す。
「…謝るのは俺じゃないだろ?…俺も…カッとなっちまって…殴って悪かったな…。」
悠人はバツが悪そうにセリアに告げる。
「ごめんなさい…ごめんなさい…!」
シュウに向かって何度も謝るセリア。
「…分かってくれたならいいよ。…もう怒ってないから。ね?皆?」
シェリム達は戸惑いながらも頷く。
「今日はもう襲ってこないだろう…あれだけ叩いたんだら。全員、ゆっくり休まないかい?」
「あ、あぁ。そうだな…」
「了解です…」
「分かりました…」
…かくして、ラセリオ攻防戦、第1ラウンドは閉幕した。





〜あとがき〜
どうも。右端です。
長い!ムズイ!戦闘ムズイ!
もう後半グダグダですorz
もっともっと精進しなくては…
さて、次回は戦闘終了と、…(ネタバレ検閲)な話です!
…頑張りますorz
感想、質問、ご指摘等…どんどん下さい♪お待ちしております。
それでは!次のSSでお会いしましょう(笑
by右端の人

追伸
UP遅れてすみません(汗
心待ちにしてくださっている皆様(いるのか?)、今後とも長い眼で見てやってくださいorz

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