第2話 再会  

俺が神剣の主になってから1ヶ月と数日の時が過ぎた。
この1ヶ月あまりの時間、生まれ育った世界ではできない体験をした。
この世界は、ただ見て回るだけでも色々なものを俺に与えてくれる。
満ち足りた時間、こんなことは初めてだった。

観光見たいに世界を巡りつつ修行もしていた。
体術やある程度の武器を使った戦闘技術は、昔祖父にしごかれていたおかげである程度のものがあった。
しかし、神剣を使うには技量も必要だが、まずオーラのコントロールを覚える必要があると言われ、鍛錬を積んでいた。
最初の頃は、オーラの調節が上手くいかず苦戦していた。
鍛錬を積み、2週間が経つ頃には完全とはいかないが、思いどおりに扱えるようになっていた。







木に果実が生っている。

「幻想、あの果実は食えるのか?」
『食べられると思いますよ』
「じゃあ、食ってみるかな」

軽く跳び上がった。
2階建ての家くらいの高さに果実生っていた。
しかし、それを軽々と採って降りてくる。
オーラのコントロールができるようになり、今まででは考えられないほどの身体能力を、発揮できるようになっていた。
服で果実をふき一口食べてみた。

「まあまあかな」

なんかこの頃、修行しながら、色々なものを食べてるだけな気がするな。
まあ、食べる楽しみって言うのもいいか。

そんなことを考えながら、果実を平らげていった。

「そういえば、ここってどの辺りなんだ?」
『ここは確か、リクディウス山脈の近くですね』
『龍がすんでるらしいぜ』
「そうなのか?」
『ああ、守り龍とか言われてたはずだ』

龍か・・・。
見てみたい気もするが、さてどうするかな。

『徹様、今、龍を見てみたいと思っていませんか?』
「幻想、よくわかったな」
『それはわかりますよ。1ヶ月も一緒にいますと、徹様の行動原理というものを理解できましたから』
『まあ、トールはわかりやすいからな』
「ふむ・・・」

言われてみるとこの一ヶ月、俺自身、好奇心にかられ色々と突っ走っていたような気がするな。
少し考えて行動すべきかな。

考えていると急に、何かの爆発する音と共に地面が少し揺れた。

「なんだ!?」
『神剣の気配がします。しかしこれは・・・、力が増大しているようです』

なんだこの気配、前感じたスピリットと呼ばれる者の気配とはまるで違う、しかもこれは・・・、憎悪か?
憎悪が脹らむと同時に、力も上がっていっているのか。

『トール、どうする、危ないから近寄らないほうが良いんじゃないか?』
「冗談、行くに決まってるだろ」
『さすが、それでこそ俺のマスター』
「幻想は止めないのか?」
『止められないのはわかっていますから。でも・・・、できるだけ警戒をおこたらないようにお願いします』
「わかった」

話が終わると同時に俺は走り出した。






近づいてきたな・・・、あと2分もかからないか。

『徹様、その崖の下です』

俺は速度を維持したまま崖から跳んだ。
地面に着地するのと同時に、気配のする方向を見た。
そこには、大きな入口の洞窟があった。

力が上昇するのは止まったようだな、しかしこの感じ・・・、神剣の所持者以外にも何かいるな。
さっき言っていた龍かな?まあそれならば楽しみだ。

徹は無意識のうちに笑っていた。

入口もでかいと思ったが中もかなりな広さだった。
進んでいくと広い部屋みたいな場所にでた。中央あたりでエトランジェらしき人と龍が少し前まで戦っていたようだ。

龍はもう霧へと変わり始めていた。何かを伝えるためにエトランジェ達に話しかけている。

『ここで我が、滅びることも、またマナの導きなのだろう。さらばだ・・・・・・。小さき者たちよ』

それが龍の最後の言葉だった。


「・・・ん?」
気付かれたか。
気配に気付きスピリットが武器を構えこちらに向く。
「怪しい者じゃない、俺はただの通りすがりの旅人だ。武器を向けるのはやめてくれよ」
そう言いながら4人がいるほうに歩いて行った。

「ただの旅人?微弱ですが神剣の気配がします・・・。貴方はエトランジェなのですか?」
「神剣?」

俺は考えるふりをしながら、龍と戦って疲労しているエトランジェのほうをみた。
何故お前がと思った。しかし、なっとくもできた。

「久しぶり、悠人」

そのエトランジェは悠人だった。

「徹、なんでお前が」
「俺もあの時神社にいたんだよ。巻き込まれたという感じかな」
「そうか・・・」
「まあ考え込むのは下山しながらでもできる。それに全員疲労しきってるみたいだから、休めるところを探したほうがよさそうだな」
「そうだな」

俺達は下山するために歩き出した。

下山中、グリーンスピリットであるエスペリアさんが、悠人の現状を教えてくれた。

丁寧な口調、見た目の通りの人だと感じた。








<後書き>
え〜2話目やっと完成しました。
そろそろ主人公以外のオリジナルキャラ出したいなと思っているしだいです。
まあそんなことより次回予告です。
次回はラキオスの髭オヤジと姫様が登場場面です。
そしてついに初戦闘シーンです。
まあがんばってみるかなっと思いつつ髭に神剣持たしてみたいな〜とかいらん妄想をしつつ次回もよろしく〜。

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