作者のページに戻る

         



           運命に逆らいし者

 


  第一章 
     第二話 参入

  イースペリア城下町前

「”ようこそ。ここがイースペリアよ”」

シリカに案内され町に入る。目の前には洋風な建物が多く並んでいた。

(ふむ。ここの感じは俺たちの世界で言う中世のヨーロッパみたいな感じだな)

教科書でしか見たことしか無い風景をまじまじと見る。

「”そんなに気になるんだったら城に行く前に少し歩いてみる?”」

こちらを見ていたのだろう。シリカがそう言ってきた。

「時間があればよく見ていきたい気もするが・・・。
 あんまり待たせるのもな。先に会いに行くことにするよ」

「”あらそう?ならいいけど”」

二人はそのまま目の前にある城へと足を進める。

その間にも町の風景を見逃さないケンジだったがふと町の人のこちらを見る目が気になった。

(なんで嫌悪の目でこっちを見るんだ?何かしたわけでもないのだが・・・何かあるのか俺たちに?)

いろいろと考えてみたがわからなかった。

(なぁ『守護』なんで町の人たちがこういう目で見てくるのかわかるか?)

『それは・・・。実際に王女に聞いてみるのが一番なのかもしれません。それも1人のときで・・・』

(そうか。なら今考えても無駄だな。後で考えるか。)

そう思い思考を変える。思考が変わったからだろうか?もう一つ気になることが見つかった。

(そういえば、この看板。なんて書いてあるんだ?)

見渡すかぎり、知らない文字が様々なところで書かれていた。

「なぁ。一つ聞いていいか?」

「”なに?答えられる範囲でよければ言うけど・・・”」

「いや・・・この看板の文字って何語なのかと・・・」

「”? 看板の文字って聖ヨト語に決まってるじゃない。ほら、あんたもしゃべってるその言葉。
  それが聖ヨト語”」

(聖ヨト語?そんな言葉知らないし。今も喋ってるのも聖ヨト語って・・・
 俺はただ日本語喋ってるわけだし、相手も日本語喋ってるわけで・・・。
 聖ヨト語なんて1度も話したこと無いのに何故?)

そう疑問を浮かべていた時『守護』から適切な答えが返ってくる。

『それは私の力でそう聞こえてるし話せているんです。私を持っていたら普通に会話してても相手に適した言葉で聞こえてるというわけです。
 つまり翻訳しているわけですよ』

(あ〜そう言うことか。だから相手が聖ヨト語を喋ってもこっちには日本語に聞こえるわけで。
 逆でも日本語で話したつもりが相手には聖ヨト語で通じていると、だから話してるわけじゃないから
 看板の文字が読めないのか・・・。でも、翻訳が出来るなら読めるようにすることもできるんじゃぁ・・・)

『残念ながらそこまでは出来ませんね。読めるようにするにはケンジ本人が頑張って覚えるしか・・・』

(やはり、そうなりますか)

真実を告げられうなだれる。その様子を見ていたシリカは

「”何やってるの?さっさといくわよ”」

と先へとどんどん進んでいく。あわててその後についていった。









町の人たちの痛い視線を受けながら・・・










    イースペリア城内 謁見の間

城下町を抜け、案内されるがままここまで来たが、肝心の王女がまだ来ていなかった。

(へぇ、ここが城内か。やっぱり中世の感じがするな。)

いろいろと周りを見ているとき、隣にいたシリカに小突かれる。

「”そんなにじろじろ見てないでしゃきっとしなさい。もうじき来られるわよ”」

「わかってるって」

言われたとおり周りを見ることをやめる。直後あたりが静まり返り部屋全体に緊張感が高まったのがわかった。

そして奥から一人の女性が出てくる。

(へぇこの人がイースペリア女王のアズマリアか)

奥から出てきたその姿は女性なのにとても凛々しい感じだった。

(これなら女性が王を勤めてるのもわかる気がするな)

純粋にそう思った。

「”シリカ。任務ありがとうございました。この方がエトランジェ様ですね”」

その言葉に頷くセリカ。

「”エトランジェ様。お名前をお聞かせくださいませんか?”」

アズマリアがこちらに近づいてくる。

「俺の名前は小坂井健二。で、こっちが永遠神剣の『守護』だ。で、話があるってのは?」

「”ケンジ様、こちらにお呼びしたのは他でもありません。どうか我イースペリアに
  力をお貸しして欲しいのです。”」

ケンジの前で頭を下げるアズマリア。その行為に周りにいた臣官達は驚く。

「”お、王女様!?王女様がこんなエトランジェに頭を下げることはありません!力ずくで従えればよいのです!
  好都合なことに文献では、エトランジェは我々王族には逆らえないはずですからな”」

臣官達はそういい高笑いする。

「つまりあんた達が言うに、俺はあんた達に刃を向けることは出来ない。そう言いたいのか?」

「”そのとうりだ。制約があるかぎり貴様ごとき私達に刃を向けることなど・・・”」

「んじゃ試しにやってみるか。」

臣官達の言葉が言い終わる前にケンジはそう言いアズマリアに向け『守護』を構える。

「さて、いとも簡単に向けることが出来たが。どうしますか?」

周りにそう言い聞かせたが、その行動に「”ありえない”」と呟き怯えるだけで質問に答えるものはいなかった。

他のものが唖然としている間にケンジは『守護』を収め、気になっていたことを質問した。

(で、今思ったんだが。あいつらが言っていた制約って何だ?)

『そんなことも知らずに刃を向けたのですか・・・。制約とは神剣が契約者に対して強制力を発して
 無理やり従えさせるといったことです』

(ふむふむ。んじゃなんで俺にはその制約が無いわけ?あいつらが言うには王族に刃を向けることは出来ないんだろ?)

『その制約は過去の文献でもエトランジェが持つ4本の剣『求め』、『因果』、『空虚』、『誓い』が
 発するといわれてます。』

(じゃぁその4本に入ってない『守護』は制約はないと)

『そうです。この4本は今言ったように王族に逆らうと強制力を発しますが、私はそんなことはしません。
 王族といっても私には関係ありませんし。』

制約について一通り『守護』から聞き終わるのと同時にアズマリアが口を開いた。

「”ケンジ様。申し訳ありません。臣官たちが無礼を・・・。”」

そういい再度頭を下げる。

「まぁそれはいいんだけどさ・・・。力を貸して欲しいっていう話だよな?
 条件付でなら考えてもいいが・・・。飲まないのなら今すぐにでもここを出させてもらう。」

「”・・・。とりあえず条件とはなんでしょうか?”」

「まず食住の確保。それと普段はこちらの自由にさせてもらう。で、最後に・・・」

「”最後になんでしょう”」

「他国に侵略の時には力は貸さない。あんたの国を守るためならよろこんで貸すが、
 侵略行為とかには貸さないから。それだけかな。それさえ飲んでもらえれば協力はするよ」

そういいアズマリアの返答を待つ。アズマリアは少し苦い顔をしたが

「”わかりました。その条件を受けましょう。生活場所についてはこの城の客室をお使いください。
  それから何かわからないことがありましたら隣のセリカに聞いてください”」

「わかった。条件を飲んでくれるならこちらとしても協力は惜しまないさ。これからやっかいになるよ」

そう言い右手を差し出す。

「”協力感謝します。ケンジ様。”」

アズマリアも右手を出し握手をし、ケンジは謁見の間から出た。

置いていかれないようシリカも続いて出る。

二人の姿を見送ったアズマリアは少し寂しそうな顔をしていた。






   客室(ケンジの部屋)

「”ここがあんたの部屋よ”」

シリカに案内され自分の部屋へと入る。

「”とりあえずまた明日呼びに来ると思うから。じゃね”」

シリカが去った後ベットで横になる。

「ふぅ。とりあえずは明日まで何も無いからのんびりしますか〜。今日1日で十分疲れたし・・・」

『そうですね。今日だけでもいろいろありましたしね。』

「やっぱのんびりするのっていいよなぁ」

『そうですねぇ。この何も無くただぼぉっとするのが・・・』

「『たまりませんなぁ(ねぇ)』」

そういい『守護』も脱力する。

「しかし、『守護』もこの良さがわかるとは。よき理解者が増えてうれしい」

『まぁ何も無いのが一番ですからねぇ。何も考えずただ昼寝するのもいいもんですし』

「だな。んじゃ夜までの時間ぐらいのんびりしますか〜」

『賛成〜』

そう言い夜まで『守護』とベットで脱力していたのだった。







    夜

『ケンジ!起きてください!!』

寝ていたところを無理矢理『守護』に起こされた。

「なんだよ・・・。気持ちよく寝てたのに・・・。」

『寝るのはいいんですが・・・ケンジ。今のうちにアズマリアに聞きにいってみてはどうです?
 昼間は臣官達などで1人で会話する機会が無いでしょうから』

目をこすり意識を覚醒させていく。

「今からアズマリアに会いに行けと?」

『そのとおりです。今の時間帯しかチャンスはないですよ。』

「う〜ん。行くのはいいんだが・・・。今の時間は部屋にいるだろうけど、
 俺、アズマリアの部屋知らねぇし・・・どう会いに行けと?」

『・・・』

少しの間沈黙が続く。

『探せばいいだけのとこです。頑張ってください』

「・・・。俺に一部屋一部屋探せと?」

『それらしいところを探せばもう少し早く見つかりますよ』

「いや、どっちにしろ有効候補の部屋を調べろって事だろ?そう簡単には見つけられないだろ・・・。
 そっちで知ることは出来ないのか?」

『人間なんで無理ですね。私達は神剣の波長を感じ取って位置を把握してるだけですから・・・』

「しらみつぶしに探すしかないか・・・。しゃぁねぇ行きますか」

『守護』を持ち外へ出ようとするが、

『すいません。私と一緒ではなく1人で行って下さい』

「は?なんで?」

『今さっき説明したとおり神剣同士は波長を感じ取って位置を把握できます。
 そのとこを考えると私と一緒に行った場合、他のスピリットに見つかることになりますよ?
 しかもそれが王女の部屋の近くで感じ取られたら・・・』

「それはまずいな・・・。けどじゃぁ俺は自分の力だけで警備してる兵士達を何とかしながら探せと?」

『そう言うことなので、頑張ってください♪』

「・・・。ただめんどくさいから、行きたくないから一緒に行けないって事無いよな?」

『(ぎくぅ)あはは、そんなわけ無いですよ。(汗)見つかると困るのはケンジでしょ?』

「むぅ。それもそうだが・・・」

『ほら。早く行かないと夜が明ける前に話すること出来ないよ』

「なんかうまく言いくるめられたような気もするが・・・ま、時間が惜しいのは確かだし行ってきますか」

『行ってらっしゃい〜』

『守護』に見送られ部屋を出た。




   夜  城内

「さて探し始めたのはいいが・・・」

少しあたりを見る。

「異様に巡回兵多くないか?」

何処を見ても巡回兵、巡回兵、巡回兵。特にケンジのいた部屋の近くには特に多かった。

「謁見の時にあんなことしたからか・・・。こんなことならやらなきゃ良かったな。」

今になってやったことを後悔する。

「ま、やっちまったもんはやっちまたんだ。頑張って探しますか。」

なるべく見つからないように移動を始める。



  探し始めてから2時間

「26部屋目・・・はずれか・・・」

巡回兵の目を盗んでいそうな部屋をしらみつぶしに探すがいまだ見つからなかった。

「俺の部屋と同じように兵士の数が増えてるからこの辺だと思うのだが・・・。」

奥に行けば行くほど兵士の数は増えていた。毎回のように兵士から見つからないよう、
過ぎ去るのを見ていたが、ここに来て兵士の動きに違和感を感じた。

「?あの箇所だけ頻繁に巡回しているな。まさかこの先が」

そう思い近くまで行くがこれ以上近づくのは困難なようだった。

「ちっ。あそこの兵士が邪魔で通れないか。穏便に行きたがったが・・・。やむおえないか。」

そう言うと兵士に気付かれないよう近づく。十分近づいたところで相手の首を絞める。

「わりぃな。少しの間気を失ってもらう」

首を絞められた兵士は必死に抵抗するが声も出せずそのまま意識を失った。気絶したのを確認すると
急いで兵士を引きづり、見つからないようなところへ放置する。

「これでよし。頼むから当分の間は目を覚まさないでくれよ。」

そう言いその場から急いで立ち去る。厳重に警備されていた所から奥へ行くと他の部屋とは違った部屋を発見した。
扉に近寄ると中に人のいる気配がした。

「ここが女王様の部屋の可能性が高そうだな」

とりあえずノックをすると

「”誰ですか?”」

と言うアズマリアの声が聞こえた。

(思ったとおりここでビンゴか)

扉のドアを開けアズマリアと対面する。

「少し話がしたくてここに来た。時間はあるか?」

「”ケンジ様!?外には兵が巡回してたはず。とりあえず中へ”」

アズマリアに言われるよう中にはいる。

「”こんな遅くに私と話がしたいとは、昼間に話してもよかったのでは?”」

「ああ。他の者には聞かれたくなかったからな。特にスピリットや
 俺に対して見下した目をしている奴らにはな」

アズマリアの目を見ながら話す。

「それに比べ、あんたは何故か悲しそうな目で俺たちを見る。それは何故なんだ?
 それと町の人たちや臣官たちの俺たちを見る目についてもだ。」

その言葉にアズマリアは驚き、また悲しそうな目でこちらを見る。

「”やはり気付かれましたか。わかりました。その事についてお話いたしましょう。”」

そういいこうなった理由を話し始める。







      話し始めて40分後

アズマリアの話を聞いたケンジは唖然とした。

「なるほどな・・・。ここの住民、いや全ての人間がスピリットを道具としか見ていなくて、
 エトランジェも同様の立場って訳か。これならあの目についても理解できる。」

「”スピリットを道具としか見ない。同じ命を持つものなのに・・・。”」

「それであんたはいつも悲しい目をしているのか、スピリット達がどんな境遇なのかも知っていて・・・」

「”そうです。しかし皆の前ではスピリットに対して厳しく対応していかないと反感を生むのです。
  それだけは避けたいので、いつも胸を締め付けられるような思いで命令を下しています・・・。
  スピリットと人間が平等に生活する。ケンジ様。そんな考えは甘いのでしょうか?”」

アズマリアは心に貯まっていた不安を吐き出すように質問してきた。

「その考えは間違ってはいないと思う。命あるもの全てが平等であると思う。
 あんたの考えには俺は賛成さ。」

「”そうですか。これで少しは不安が取り除けたように感じます。感謝します。”」

「礼を言われるほどのことをしたわけじゃない。ただ俺の考えを述べただけさ。
 だが、あんたはこのままではいけないと思っている。なら失敗を恐れず行動しなければ
 道は見えては来ないはずだ」

「”わかっていますが・・・。”」

「まぁ無理とにとは言いはしないさ。だがな、このまま何もしないでいると後悔するのは
 女王。あんたって事は忘れないようにな。」

「”・・・わかりました。肝に銘じときます。”」

「わかってもらえたら。うれしい。んじゃ次の話だが・・・」

近くから兵士が慌てて近づいてくるのがわかる。

「やべぇな・・・。あいつ目を覚ましやがったか・・・。」

兵士はその間にも扉に近づきノックする。

「”女王様!こちらに怪しいものが通ったと報告があります。念のため
  お部屋のほうを調べさせていただきたいのですが・・・”」

(こりゃぁ絶体絶命ってやつかな・・・。今は『守護』も無いから保護も受けれないし)

少し冷や汗をかく。しかしアズマリアは予想しなかった行動に出た。

「”この部屋は大丈夫です。他をお探しなさい。”」

「”しかし女王様。念のため・・・”」

「”いいから別の部屋をお探しなさい!夜中にしかも女性の部屋に入ってくるのは不届き者がする行為ですよ!」

「”そ、そう言うことでしたら他の部屋を探してきます!”」

アズマリアの態度に驚いたのであろう、兵士は急いでその場から立ち去った。

「女王。今一つ聞いてもいいか?」

「”なんでしょう?”」

「んじゃこんな夜にしかも女性の部屋に入ってる俺は不届き者か?」

その言葉にアズマリアは微笑む。

「”ふふふ。どうでしょうね。それより今の様子だとより警備が厳重になる恐れがあります。
  今のうちに戻った方がいいのでは?”」

「そうだな。もっと聞きたいことがあったがやむおえないか・・・。」

急いで立ち去る準備をする。

「今日はすまなかったな。急に押しかけたみたいで。」

「”いえ。こちらとしても良い時間でしたし。今度来る時はお茶でも用意しときます。”」

「ははは。こっちもまだ聞きたいことがあるしな。また来させてもらうよ」

兵士がいないのを確認し外へ出る。やはり気絶させた兵士が起きたのだろう多くの兵士が巡回していた。

その中を見つからないよう移動し、自分の部屋まで無事たどり着いた。




    ケンジの部屋

『お帰り〜。話してみてどうだった?』

『守護』に迎えられ中へ入った

「よかった。女王は話のわかる奴だった。」

『よかったじゃない。やっぱり行ってきておいて良かったわね』

「まぁな。けど全て聞けたわけじゃないからな・・・。また今度行ってみるつもりだ」

『ま、ほどほどにね。』

「わかってる。でだ、一つ気になったんだが・・・。お前、めっちゃリラックスしてねぇ?
 やっぱりついていくの面倒だから行けないなんて言ったんじゃぁ・・・」

『(ぎくぎく)そ、そんなわけあるわけないじゃない。ケンジがいない間すごく心配してたんだから』

「ホントか?ま、別にいいけどな。とりあえず今日は疲れた・・・。もぅ寝よう・・・。」

『そうですね。明日もいろいろありそうですし。』

「明日シリカが呼びに来るって言ってたが何をするのやら・・・」

そう考えながら眠りについた。







    次の日

   スピリット訓練場

朝早くにシリカにたたき起こされ無理矢理ここまで連れられてこられた。

「で、なんなんだよ、こんな朝早くに・・・」

まだ覚醒しきっていない意識の中目をこすりながらシリカに尋ねる。

「”今日は一緒に訓練に付き合ってもらおうと思って。”」

「まぁいいけどさ・・・。もう少し寝かせてくれても良かったんじゃぁ・・・」

「”朝早くにやるのがいいの。そんなにぼぅっとしてるならこっちから行くわよ!”」

シリカは自分の背丈ほどもあるだろう剣を振り回しこちらに襲い掛かってきた。

「ちょっ。待ってって!!」

急いで『守護』を構え防御体制をとり、シリカの攻撃をやり過ごす。

カウンターする予定だったが予想以上に攻撃は重く防御するのでやっとだった。

「”ほら、まだまだ行くわよ!!”」

さらに攻めてくるシリカ。

「くっ」

その攻撃も何とかやり過ごすがやはり攻撃まですることは出来なかった。

「”ほらほら。攻撃しに来ないならこっちがどんどん攻めるよ!”」

そう言い何度もせめに来るシリカ。その攻撃を防御すると言ったことを繰り返すことにより

徐々に1激を受けても体制が崩れないようになってきた。

(これなら「衡絶」で)

そう思い反撃に移ろうとするが、なかなか当てられない。シリカはヒット&アウェイといった攻撃方法で

防御した後にはすでに後ろに下がっている。

(このままじゃ、反撃も出来ないまま負けるな。仕方ないあの技を使うか・・・。
 まだ使い慣れていないから手加減できないが・・・)

『守護』を持ち直し両手に気を貯める。その瞬間を見てかシリカが襲い掛かってくる。

「”何しようとしてるのか知らないけどこれで終わらせてもらうよ!”」

降りかかってくる剣にタイミングを合わせ

「そう言うわけにも行くか!!くらえ「ら・・・」」

と技を打ち込もうとした瞬間急に金属音が鳴り響く。その音に反応してなのかシリカも

振り下ろそうとしていた剣を収めた。

「”ケンジ!招集がかかった。すぐに謁見の間に行くよ!”」

そう言い先に駆け出すシリカ。

「お、おい。待てよ」

その後を追うようにしてケンジもついていく。

謁見の間ではすでに全員が集まっていた。

「”一体何事ですか?”」

アズマリアの声に一人の兵士が前に出てきた。

「”申し上げます。ただ今国籍不明のスピリットが我領内に侵入した模様です
  すでに調査部隊を派遣しましたが連絡が途絶えました状態で・・・”」

その言葉に周りが騒ぎ出す。

「”静かにしなさい!この件については・・・ケンジ様、頼めるでしょうか?”」

「ああ。こういうことならやろう」

「”ありがとうございます。それからシリカ。あなたもケンジ様と共に調査に行ってもらえますか?」

「”わかりました。良い報告をお待ちください”」

謁見の間を出た二人。

「とりあえず、ほっておいたら何が起こるかわからないな・・・。急いでいくぞ!」

「”はいはい。まぁ急いだ方がいいのは確かだろうね”」

そう言いすぐさま国籍不明スピリットがいると言われるポイントに向かう二人だった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 あとがき

無事2話目を完成させたカシムです。
今回はアズマリアとの会話をメインに書こうとしたのですが少なくなっちゃいました・・・
まぁ思いつかなかったのでしかたないですけどね・・・。

で、ここで今回投稿してものすごいミスをしたことに今ごろ気付きました・・・。
第一章ー1 出会い にてサルトバルトのスピリット達が襲ってくるはずなのですが・・・
よく文を読んでみると
「サルトバルトの国境付近」>「サーギオスの国境付近」>「サルトバルトのスピリット」
っと出てきます。その中で一つサーギオスの文字が!!
「サ、サーギオス!?何でこんなとこに!?」って思いましたね。
一体いつからイースペリアにサーギオスとの国境ができたのか・・・
あるわけ無いです。完全なミスでした。
友達に詠んで貰ってから気付くこのありさま・・・。
もっと精進せねば。
ってなわけで第2話ですがぶっちゃけよく考えてませんでした(笑)
暇な時にちょびちょび考えて書いてるだけですね。
まぁここまでよく出来たなと思ってます^^;

シリカ戦で使おうとしていた技は次の話に出しますので〜(覚えてたら^^;

ここまでの技についての説明が無かったのでここでしたいと思います

   我流闘技「衡絶」
手に集めた気を相手に叩きつけることにより衝撃波が生まれ相手を弾き飛ばす技
あまり気を貯めなくても打てる技で、瞬間的に出すことが可能。

   ディフェンス魔法「ディフレクション」
マナを高密度に構成した防御壁であり魔法攻撃に強い。
相手の魔法攻撃を歪め消滅させる魔法でありその防御判定は全ての魔法攻撃になっている
(ブラックスピリット、エトランジェの魔法も)ただ物理防御に対してはまったく意味が無い。
本来は無詠唱で出すことができるのだが、ケンジ曰く呪文を唱えた方が出し易いらしい・・・。

作者のページに戻る