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第2章   はじめまして








おお、神よ。
俺は、あんたなんか信じちゃいなかった。
・・・・・でも
「どうしました?天魔様」
今なら、今なら信じてもいい!!
「いや、なんでもないよ、エスペリア」
メイドさんは、エスペリアと言うらしい。
んで、俺が倒れているのを見つけて助けてくれたらしい。
さらに、ここは違う世界で、ファンタズマゴリアという所らしい。
はい、状況確認終わり。
・・・・・・やべぇな。
電波系?
エスペリア、かわいい顔して、電波ですか?
やべぇ、やべぇよ。
デンジャラスだ。
「天魔様」
「ん、なに?」
「すこし、席を外しますから用があったら呼んでください」
「ああ、ありがとう」
そう言って、エスペリアは部屋から出て行った。





「ふう」
とりあえず、落ち着こう。
『主よ』
まずいなー、まずいよー。
『主よ』
どうするか?
いや、とりあえずもう一度確認しよう。
まず、エスペリアがほんとの事を言ってるとして、ここは異世界らしい。
『主よ』
うーむ、そういえばラキオスとか、スピリットとか言ってたな。
ラキオスは国の名前らしいけど、スピリットて何さ?
「そういや、スピリット隊って言ってたな」
隊って事は、戦争でもしてんのか?
まあいいか。
『主よ』
えーと、あとはなんかあるかな?
『主よ』
「うるさい、黙れ」
そう言って俺は、手に持っていた剣を投げた。
「って!剣がしゃべってる!!」
『やっと気がついたか』
何で?何で剣がしゃべるの?
『我が名は、永遠神剣第5位望み』
はぁ?エイエンシンケン?なんじゃそりゃ?
「ああ、きっとこれは夢だ、そうに 違いない」
そう言ってもう一度寝ようとすると。
『現実逃避をするな、主よ』
『これは、現実だ』
「そんなこと言われて納得できるかーーーーー!!!!!」
くそ、どうなってんだ?意味わかんねー。
なんとの情報を集めないと。
しかし、エスペリアはいないし。
こうなったら、事情をしってるこいつ(自称エイエンシンケン)とか言うのに聞くか。
うう、でも怖いなー。
オカルトですか?
オカルトですね。
ええい、儘よ!!
「おい、剣」
『何だ、主よ』
「とりあえず、ここはどこだ」
まずは、場所を知らないとな。
『さっきの、スピリットの言ったとおりだ』
電波な剣は、やっぱ電波ですか?
「えっと、じゃあほんとに異世界なのか?」
『そうだ、我がこの世界に主を連れてきたのだからな』
「そうか・・・・・・って、ちょっと待て!!!」
ちょっと待ってくださいよ。
今、この人(正確には剣だが)なんて言いやがりました?
(そうだ、我がこの世界に主を連れてきたのだからな)だって?
「つまり、お前が原因かーーーーーーーーーーー!!!」
そう叫んで、床に転がってる剣を、踏みつける。
『ぬを、貴様いくら主でもやっていい事と、悪いことがあるぞ!!』
「うるさい!!」
剣の抗議を一蹴する。
「まあいい」
そうだ、今はそんなことより現状把握だ。
あとで、叩き折るけど。
「それで?永遠神剣ってなにさ?」
『永遠神剣とは、他者と契約し、契約者に力を与えるものだ』
「?」
『つまり、お前の[望む]力を与えれると言ううことだ』
「・・・・・・・・力」
俺の望む力?
ソレハツマリ
『うむ、あやつに復讐できる力だ』
「っ!何でお前知ってるんだ!!」
俺は、誰にも話したことないぞ。
『当然だ、貴様と我は、心が繋がっているからな』
「えっと?」
ぷ、プライバシーの侵害?
『違う』
「おお、ほんとにわかるのか?」
『我か、貴様が、強く願わねばわからん』
「そうか、よかった」
『ほかには、あるか?」
「えっと、じゃあ」
そういって聞こうとした時。

コンコン

ノックとともにドアが開いた。
そこに、立っていたのは高校生ぐらいの青年だった。
「おー、ほんとに目が覚めたんだな」
妙に、なれなれしいな。
「はじめまして、俺の名前は、高嶺悠人だ」
それが、俺と悠人との出会いだった。





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