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 俺は、『門』を潜った。
 光に包まれる俺の傍には2人の少女が付き添っている。
 俺の名前は聖賢者ユート・・・異世界ファンタズマゴリアという世界で俺は永遠神剣の戦いに巻き込まれ・・・『エターナル』として生まれ変わった。
 そして俺は同じエターナルになった瞬との戦いを終え、世界を救い・・・そしていまその世界からの旅立ちの最中なのである。
 俺の右の少女、日本という国の神社などでよく見かける巫女服を身に纏った、落ち着いた見た目の少女は『時詠』の時深。
 永遠神剣『時詠』と他二本の剣を所有するカオスエターナルの1人。だが見た目にだまされてはいけない・・・化けの皮を剥いだ彼女は人をからかうのが大好きな悪女である。
 俺は心の中では「悪の巫女」と名づけている。
 ・・・まぁ根は優しいのだが。
 そして反対側、俺の左腕にひしっ、とくっつく少女はヘリオン。
 『刹那』のヘリオンという・・俺の恋人だ。
 黒髪のツインテールのまだ幼さの抜けないそして何処となく小動物っぽい雰囲気をかもし出すスピリット。
 あの世界で纏っていた戦闘服の上に、今は黒い法衣を身に纏っている。
 これが、彼女が持つ神剣の主としての決まりらしい。
 あの世界ファンタズマゴリアでは沢山の体験をし、俺は彼女とともにこの永遠の道を歩くことを誓った。
 恋人といっても俺にとってはまだまだ妹のような感じがする・・そんな少女だ。
 そして俺もエターナルとして永遠神剣を所有している。
 俺の所持する剣は第二位永遠神剣『聖賢』、神剣の中でも智に優れたかなり強力な剣らしい。そして俺の相棒だ。
『ユートよ、この先にいるローガスという男にはきちんと会話するのだぞ・・・。奴はカオスエターナルの長、決して無礼の無いように・・・』
(わかってるよ、『聖賢』)
 いまのが『聖賢』の声だ。永遠神剣は所有者と会話できるという特性も併せ持つ。
最初は口うるさいと思っていた俺も、色々と教わるうちに頼りになる相棒と思い始めている。・・・まぁ説教にはなれないんだけどな。
 そして暫くして時深が、「いよいよ到着しますよ」という。
「ユート様・・・いよいよ私達、カオスエターナル様達の館へ着くんですね」
「ああ・・・ローガスって人と会うのがちょっと怖い気もするけどな。何しろ第一位永遠神剣の所有者、相当固そうな親父なんだろ?」
 そう俺が聞くと時深は「くすっ」っとかすかに笑い。
「着けばわかりますよ―――さあ、着きました」
 そう時深の言った瞬間、目の前が白く光り思わず目を閉じる、そして閉じていた目を開けると、そこには色とりどりの花が周りに咲き乱れる庭園があり、その中心に美しい屋敷があった。
 ここには季節が無いのだろうか?暑くも無く寒くも無い、とても心地よい気分にさせてくれる・・・暫く俺とヘリオンがぼぅ・・・っとしていると
「さてさて、ぼんやりしないで行きましょう悠人さん」
そういい俺の腕を引っ張ると自然とひっついていたヘリオンもつれられて・・・屋敷内部へと入っていった。
 内部も美しい内装だった、豪華なのではない、美しいのである。
所々に並ぶ彫刻などは地味で金のかかっている様には見えないのに、見ていてとても落ち着く。
 同じように「はぁぁ・・」と眺めているヘリオンも同感想なのだろう、あたりの景色に目を奪われつつ俺は屋敷の最奥の扉の前までつれてこられた。
「さぁ、ここですよお二人とも。私は待っていますので・・・どうぞ」
すっ・・・と手を扉へと向けお辞儀する時深、その言葉と同時に扉は自然に開いていた。
そして中には2人の男と2人の女、そして中央に少年・・・(ヘリオンと同じかそれ以下かな?)が佇んでいた・・・。
 誰がローガスなのだろうか?
 俺は一番話しかけやすい少年へと声を掛ける。
「・・・?えーと坊や、ごめん誰がローガス様か分かるかな?」
 そう俺がいうと・・・周りにいた4人が殺気立ち、少年は落ち着いていたがムッっとした顔をしていた。
「・・・若くて悪いね。僕が『運命』のローガスだよ、「へたれ」君」
「!!・・・こ、こんな子供がローガス様だったのか!!だって親父のようなのを想像してたのにガキだし、って・・・す、すまん・・・いえ、すみません」
 微妙にローガスのこめかみの辺りがピクピクとしている。
「・・・ふむ。噂どおりの鈍感君だね君は。時深の報告どおりだ」
 俺は時深を睨もうとしたが扉の影に隠れたらしい・・・あいつめぇ・・・。
「とりあえず、エターナルおめでとう『聖賢者』ユート君。そして君は・・?・・!!」
 ローガスは一瞬驚いた顔をした・・・ヘリオンの永遠神剣を見て。でも直に元の表情に戻る。
「あ、私は第二位永遠神剣『闇薙』を持つヘリオンと申します」
そしてペコッっとお辞儀をするヘリオン。
「よろしく・・・にしてもユートとは大違いだねぇ、きちんとして礼儀正しい」
「くっ・・・本当にすみません」
『馬鹿者が・・・』
 反論できない俺だった。
 その後ローガスは俺にエターナルという物は何なのか、カオスエターナルとしての義務、仕事などを教えてくれた。
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
「以上だ。あとは僕に聞くより時深に聞いてくれたまえ。彼女が君達の教育係となる。また、我々エターナルは常に1人から5人の間で行動する、そのため後2人ほどチームのメンバーを伝えるかもしれないが・・・取り敢えず今は君達のために作った部屋で休みなさい」
「「はい」」
 その言葉を合図に俺たちは退出した。

 悠人の消えた部屋でローガスは呟く。
「ふむ・・・あの娘『刹那』の所有の資格者らしいが、思ってたより危険ではなさそうだな」
「しかし・・・『刹那』は地位の神剣・・・もしあれを持ち我が陣営で暴れられては・・・」
 後ろのフードを被った女性がそういうが、ローガスは「いや」といい。
「あの娘にはまだ力もない。それにユートという聖賢者のそばを離れないという『運命』を見た・・・おそらく平気だろう。・・・だがもし危険ならその時は・・・わかっているな?」
フードの集団はいっせいにうなずく。それを見てローガスは微かに微笑んだ。
「それにしても・・・我がカオス陣営に刹那の3振りの1つが加わるとはね。これからが大変だよ」

 最初は時深の案内で、俺達がこれから暮らす部屋に連れてかれた。ある一室にはいると。
「ここが貴方達の部屋ですよ」
 そういって部屋を見せる。
 そこそこの大きさの部屋とその中に置かれるテーブルとベット等基本的な家具が置いてある。
 だが、ただ1つ疑問ができて時深へと問い掛ける。
「・・・なぁ時深、何でベット3つもあるんだ?」
すると時深は真面目な顔で、「わたしもここで一緒に寝るからですよ?ユートさん」という・・・おい。
「却下だ」
「えぇ〜、なんでですかぁ」
「今までやられた悪戯を思い出してみろ。それにヘリオンだってきっと嫌がる・・・なぁ?」
「(ユート様と同じ部屋・・・ぽ〜。)・・・あ、はい。き、きっとそうですね、あはは」
 なにを想像してたのかは分からないけど聞いてなかったみたいだな、これは。
「ふぅ・・・まったくこう軽く返されたら楽しみが減りますよ。・・・ではティーレ悪戯は終わり、幻術を消してもらえます?」
「りょ〜かい〜っと」
「?」
 そういう誰かの声と同時に部屋の景色が変わり、ベットは2つに減った。
「では悠人さん、それでは〜」
 立ち去る時深・・・。
(あ、あいつ俺をからかう為だけに友達のエターナルに力を使わせてたのか・・・。しかもすぐに逃げるところが時深らしい・・・)

 そのあと俺はこの屋敷を回ってみる。一通りの案内は受けていたので問題はなかった、そして別館へと移る途中に庭園へと通りかかる。
 とても良い庭園だ・・・。それにここまで綺麗な花を咲かすなんて・・・、そう思いながら俺は花に手を触れようとしてみた、その瞬間。
「触るな貴様!!」
 何かが飛んでくる、咄嗟にそう感じ手を引っ込めるといままで俺の手があった場所に何かが通過していく・・・草刈用の鎌が地面に突き刺さっていた。
「な、なにするんだ、一体。誰だ?」
「ユ、ユート様!!平気ですか?」
 心配そうなヘリオンに、「平気だよ」と伝え俺はさっきの声の持ち主からの答えを聞きに待っていた。そうすると庭園の中から1人の女性が現れる。
「「誰だ?」はこちらの台詞だ。貴様達、私の花達をどうするつもりだ?・・・まさか切り払うつもりではないのだろうな?」
 大柄な女性だ。エターナルだから年齢はわからない、でも見た目的は20代後半だろう。野性的な眼差しと燃えるような赤い髪をパーマのようにして、肩まで伸ばしている。腕や足もかなり太い・・・戦士という印象がぴったりくる。
「い、いやとっても綺麗だったから触ってみようかと・・・。それにあんたのだなんて思ってなかったんだ、許してほしい」
「ほ、本当です。とっても綺麗なので、是非近くで見たいと・・・」
 そういうと女はいまだに疑いの視線を向けつつ
「だが私はお前達を知らない、知らない者に大事な花を汚されようとしてた私の気持ちが分かるか?」
「あっと・・・ごめん。俺は今日ここに来た聖賢者ユートっていうんだ」
「わ、わたしは刹那のヘリオンといいます」
 素直に謝ることにする。そして今日来たことを伝えると、仕方ないという顔をした。
「ふむ・・・なるほど。それではここの決まりは分からないか、乱暴にしてすまなかったな。たまにこの庭園が荒らされるせいで、気が立っていたようだ」
「なるほど・・・。俺たちは気にしてないから平気さ、なぁへリオン」
「はい、ユート様」
 ヘリオンがひしっとまた腕にしがみ付く。
 そんな様子を見て顔を少し緩ませた女が。
「・・・それにしても兄妹のエターナルは始めて見たな・・・」
「あは、違いますよ。わたしとユート様は兄妹ではありません」
「・・・そうなのか?仲が良いしてっきり兄妹かと・・・。それに考えたら`様`付けも変だな・・・一体どんな関係なのだ?」
 無垢な笑顔でこうヘリオンは言ったのだった。
「わたしはユート様の物なんです」

 しーん・・・・時が止まる。

「え、、、あれ?」
 女は腰に刺していた鎌を抜くと悠人に向って言った。
「そうか、お前が・・・この子をだまくらかして・・・この鬼畜がぁ!!」
 なにを想像したんだ?・・・おい。
「い、いや違う。俺たちは恋人さ、なぁヘリオン・・・ってうわっ!!」
 シャッ・・・高速の鎌で切り裂かれそうになる悠人そして女の顔を見る。
(本気だぞ・・・おい)
「貴様、エターナルでありながら、子供を誘拐して何のつもりだ!この恥知らずがぁ!」
「や、止めてください。わたしは元々ユート様の部下で、そして今はユート様の恋人なんです、だから鬼畜なんかじゃありません!!」
 逃げる俺、追う女、止めようと必至なヘリオン。
 
 誤解が解けるのに暫く掛かった・・・。

「悪かったね・・・早とちりしちまって」
 あはははっと笑うローズ・・・既に4回ほど切られてる俺って一体・・・。
「つまり、その・・・ヘリオンがしがみついてるのは・・・時深のせいか。あいつから取られない様に・・・。なるほどねぇ」
(たしかにこの状態だと恋人っていうより「仲のいい兄妹」かも・・・でも)
 ちらっと腕にしがみつくヘリオンを見て俺は思う。あの馬鹿巫女があの世界で最後にした騒動のせいで、すっかり俺の腕にしがみつく癖が出来た気がする。
「そういえばまだ紹介してなかったね。私の名前は、第三位神剣所有者『種蒔』ローズ=シェルパート。このエターナルの館の庭園の整備が担当だ。訓練がてら庭園を任され世話してる。」
「『種蒔』って花の種を蒔く・・・の意味かい?だから植物が好きなのかな?」
 それを聞くと「んー」とう唸り
「私はエターナルになる前はただの庭師だったのさ。元々植物は大好きだしね。だから植物と相性のいいこの神剣に選ばれたんだろうねぇ・・・」
 そういいつつさっき切りかかってきた鎌を取り出し「これさ」といい前に出す
「変な感じなのよね・・・戦いよりもこういう仕事に使われるの好む剣なんだから――――って、あーーーー!そろそろ呼ばれる時間だ、それじゃ!」
しゅたっと手上げ、そしてクルリと振り向くとダッシュでこの場を後にした、俺たちはこのまま暫く庭園を眺めてから、屋敷の中庭に足を向けてみた。
 そこは修練場となっているのか石敷きの空間となっている。そこで一人の金髪碧眼の青年が剣を振っていた
「ふっ・・・はっ・・・せぃ・・・たぁっ・・・」
 剣の振り自体は悠人と同じ我流に近い、おそらく元の世界の技を自分風に鍛え上げた彼特有の技なのだろう。
 だが目を見張るのはその後だった。剣が姿を変え細身のエストックの用な形になると・・・悠人には捕らえきれないほどの高速の突きをしだしたのである。
 唸りを上げる剣、エターナルの目で見てもかなりの高速だとわかる。
 暫く眺めていると視線を向けている俺たちに気づいたのか、彼が声をかけてきた。近くにおいてあるタオルで汗を拭きつつこちらに歩いてくる。
「ふぅ・・・えーとなにか僕に用かな?」
 長めの髪の汗を拭いつつ声をかけてくる青年。爽やかな、子供のように邪気のない笑顔。
「ああ・・・凄い剣技だと思ってね・・・見とれてたんだよ」
「す、凄かったです・・・。私にはあんなことできません」
 それを聞き「あはっ」っと笑うと
「そっかー、新しいエターナルって君達だったんだね?僕程度で驚く人は少ないから直ぐ分かったよ」
「え・・・僕程度ってことは他の人はもっと凄いわけなのか?」
「うん、レイピア系の神剣の持ち主は結構いるんだけど、僕なんて格下だから・・・ね」
 そういうが顔は笑顔のままだ。そして暫くの時間彼と会話をしてると・・・彼は真面目で素直な気質らしい。
 本来休養日なのに「僕がさぼると神剣が可哀想だからー」っていって剣の腕を磨いていたらしい。
 彼の名前は第三位永遠神剣の所有者『純心』のロベロ=キールという。そしてその剣『純心』も無垢な剣、「まだ赤子の様で放っておけないんだよねー、あはは」という。
 そして俺の武器が剣だと見て取ると楽しそうな顔をしながら「一手競わないかい?」といってくる。
 おそらく軽い腕試しだろう、俺も乗ってみた。
「ああ、俺もエターナル同士で通じるのか試したかったからな。」
 そういって了承した俺は、オーラフォトンを使用しない、純粋なる剣での模擬戦をしてみることになった。先輩のエターナルの力を見てみたいという気持ちが強かったのだろう。
 2人である程度の間合いを取り、そして剣を構えた。
「よろしく頼むよキール」
「うんー。ユートそれじゃあ行くよー」
 そういうとキールの剣がエストックになる、普段は通常の剣だが本来はそういう形らしい、そして俺も『聖賢』を抜き構えた
「よし・・・それじゃ・・・・・たぁぁぁぁ!!」
 俺は上段から真っ直ぐにフェイントも掛けずに振り下ろす、だがキールはそれを受け止めずその勢いのまま剣を捌き、そして俺の体勢が崩れる。そこに・・・。
「じゃあ行くよー!『レイン』」
 初めの数撃は捌けた、だかどんどん加速しまるで洪水の様に迫り来るその剣を俺は捌けず防御に徹し・・・相手の攻撃が止まるのを待つ。
「ふっ・・・はっ・・・・これならどうかな?『ファントム』」
 今度は今までと違い緩急を付けての突き、だが俺にこの程度では通じない、俺は剣を避けつつ今まで貯めていた力を剣に込め下から切り上げるように振るが・・・。
「・・・っ・・・なに!?」
 突然、何も無い空間から剣が飛び出た感じがした。そしてそれが俺に突き刺さり・・・そうなところで止まった。
「ふふっ・・・ユート、僕の勝ちだね」
 にこっと微笑む顔には敗者を見下したりといった感情のないただ純粋なる笑顔。
「・・・ああ、負けたよキール」
 俺も苦笑いをしつつ負けを認めた。

 今まで黙って観戦してたヘリオンが、俺たちにタオルを渡してくれる。
「2人とも凄かったです〜」
 なんて言ってくれた。まぁ負けは負けだがこれだけ強いのが仲間だと分かると、逆に心強い。
『馬鹿者。お前が弱すぎなのだユート。大体剣の振りからして・・・ブツブツ・・』
 ・・・・無視。『聖賢』からの説教をやり過ごしてる俺にキールが近づいてきて
「ねぇユート。いま伝令蝶がきて・・・ユートとヘリオンと僕の3人でローガス様の部屋にこいってさ。一緒に行かない?」
「そうか〜、って伝令蝶?俺には来なかったけど・・・?」
「んー、だってユート気づいて無かったよ?ついさっき頭の後ろ止まってたのに」
「え!?」
 俺は後ろを振り返るが何も飛んでない、そしてヘリオンに聞くと・・・止まってたらしい。
 まったく気がつかなかったよ・・・って俺が言うと「ははは、鈍いんだねーユート」なんてことをさわやかな顔で言ってくれたのだった。
 そして今俺たちはローガス様の部屋の前にいる。・・・あの外見だと様つけにくいんだがな〜・・・そう思っていると。
「ユート・・・お前また僕を馬鹿にしてるな、まったく自分のへたれを棚に上げてよくもまぁ・・・ファンタズマゴリアでは時深に襲われ・・・」
 突然の声、しかも内容が!
「う、うわ!申し訳ありませんローガス様」
「ふむ・・・きつく反省しろ。それで集まってもらったのは他でもない。ローズ、でてこい」
「はっ!」
 意地が悪いのかいい人なのかその会話は俺にのみ伝えられたものでヘリオンの耳には届かなかった。
 ローズが部屋の奥からでてきた・・・その横に時深も立っている。俺はなにを言われるのか緊張していた。
「とりあえず君達はリーダーを時深とし、お前達5人でのチームを組んでもらうことにした。・・・あー、それとヘリオン。お前はユートのそばにいるがよい。永遠神剣との誓いでそうするとの報告があった。特別に許そう」
「あ、ありがとうございます」
「よかったね、ヘリオン君」
「良かったじゃないか小娘」
 喜ぶヘリオンとそれを祝う二人、そして後ろでいじける時深
「さて、ユート。君にはまずこの任務をして・・・・」
 少しの時間だがここでの生活も悪くなく感じられる。
 意外に居心地のいい世界、仲間のエターナルのことはまだよく分からないが悪い奴ではなさそうだ、それに俺にはヘリオンがそばにいるんだ・・・不安は無い。さぁ永遠の戦いが始まる。
 俺は初任務へと向っていった。

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