ここは、F・Sで出てきた【空を奏でよ】の解説です。

 

感じてくださったこととは違うことが書かれている場合もあります。

 

そのため、えぇ?そうなのかよ?と思うことが多々あると思います。

 

なので、それを了承した上でお読みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

〜空を奏でよ〜

 

―第1幕―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――神よ、

 

―――眠るものには安らぎを

―――歓喜に笑うものには幸福を

 

 

 

 

―――私はあなたを愛せません

 

―――けれど、この祈りは捧げます

―――愛でる貴方は何処へと

 

 

 

 

―――やがて私はあなたの処へ

 

―――私はあなた

―――でも、私の心は貴方と共に

 

 

 

 

―――だからどうか

 

―――貴方の住まうこの世界

―――永遠となりますように

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――詩よ、

 

―――闇を切り裂くものたちよ

―――あなたのために動くものたちよ

 

 

 

 

―――私はあなたのもとへ参ります

 

―――自由を愛する貴方を守るため

―――貴方の愛する世界を守るため

 

 

 

 

―――私は謳う

 

―――その想いを祈りとかえて

―――貴方を愛する心のために

 

 

 

 

―――さらば常世

 

―――今、世界が変わる

―――私というゆりかごを得て

 

 

 

 

 

 

 

―――できれば

 

―――私は変わりたい

―――そして

 

 

―――いつまでも、貴方と共に

 

 

 

 

 

―――ああ、あなたはそれを許してくれますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

まず、登場人物は3人。

 

 

【私】と【あなた】と【貴方】です。

 

【あなた】と【貴方】は別人物です。

 

 

 

 

世界と全てを共にすること、を運命づけられていた【私】は【貴方】と出会い、自由を知ります。

よって、【私】の運命である【あなた】を愛することができなくなりました。

 

しかし、【私】が世界と共にしなければ、この世界は滅んでしまう。

だから、【私】は【あなた】に祈りを捧げますが、心だけは【貴方】の元へ捧げました。

 

 

 

そして、【私】はその身を【あなた】という運命に捧げることにしました。

【貴方】の住む世界のため、そこに住まう人々のために。

 

 

ですが、やはり運命である【あなた】のもとへ行くのは躊躇われ、生まれ変わることを望んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

第1幕は【悲しい詩】にしたかったので、【抗えない運命】をテーマにしました。

そのため、抽象的な表現も多く、最も頭を捻った第1幕です。

 

【あなた】というのは実際は【神】であり、【私】は歌姫です。

【貴方】は自由を愛し、縛られない生き方をする旅人。

 

 

そんなイメージで書きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

〜空を奏でよ〜

 

―第2幕―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――奇跡

 

―――願うものじゃない

―――空蝉の世で望む奇跡

 

 

 

 

―――空果つこの場所で

 

―――再び私は貴方と出会う

―――現実か虚構かそれとも夢か

 

 

 

 

―――貴方は笑う

 

―――私は世界、世界は私

―――そんな私に、貴方は笑う

 

 

 

 

―――ここへおいで

 

―――貴方はそうして手を伸ばす

―――そして私は手を伸ばす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――貴方

 

―――私には欲しかったものがある

―――私はそれに気づいた

 

 

 

 

―――気づかせてくれた

 

―――私を包む貴方が全て

―――私が私でない私に変わらない貴方が

 

 

 

 

 

―――ごめんなさいあなた

 

―――私はこの身さえもあなたに捧げられない

―――私には欲しいものがある

 

 

 

 

 

―――それは

 

―――この愛と彼と紡ぐ未来の詩

―――あまたの星を眺めて感じたその想い

 

 

 

 

―――あなた

 

―――刻まれた罪と荷を私は忘れない

―――それが私の運命だとして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――最後の詩を

 

―――あなたのために、最後の詩を

―――生きとし生けるすべてのものへ

 

 

 

―――彼と共に紡いだこの詩を私は捧げましょう………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

【私】は【あなた】に身を捧げ、世界と同化し始めていました。

そんな時【貴方】がやってきて、世界となってしまう【私】に手を差し伸べます。

 

 

人が望んでも来れない場所で出会った【私】と【貴方】。

そして、【私】は世界にその身を捧げることをやめます。

 

 

 

このままでは世界は滅びてしまう。

だけれど、【私】が選び取ったのは【貴方】との未来。

 

その罪と荷を背負い、【貴方】と生きていきます。

 

 

 

そして、【私】は最後に【貴方】と共に紡いだ詩を、【あなた】と生きとし生ける全てに捧げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

第2幕は【強き詩】にしたかったので、【自由意志の強さ】をテーマにしました。

 

 

例え重荷を背負うとわかっていても、それでも選びたい未来がある。

そして、重荷を一緒に背負ってくれる人がいれば、きっとその未来は明るいだろう。

 

そんな詩です。

 

 

最後でけじめをつけ、歌姫は謳う事をやめます。

それが彼女の意思であり、絶対です。

 

 

 

そんな強さを持てたのは、自由意志を持った旅人のおかげ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜空を奏でよ〜

 

―最終幕―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――貴方

 

―――私は貴方、貴方は私

―――それが世界、それが全て

 

 

 

 

―――私は思う

 

―――本当に愛するとは、どういうことなのか

―――本当に守るとは、どういうことなのか

 

 

 

 

―――それを教えてくれた貴方

 

―――無の海で私を見つけてくれた

―――故郷のように暖かい貴方

 

 

 

 

―――貴方のためなら私は謳える

 

―――それが私の定めで使命

―――だけどお願い貴方だけは共にいて

 

 

 

 

―――優しい音色を紡ぐから

 

―――もう平気、どこまでもいける

―――私は永遠にどこまでもいける

 

 

 

 

―――世界の全てに詩を届ける

 

―――人は想いを伝えて詩を捧げる

―――いとしき人へと、心繋ぐ詩を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――貴方

 

―――願わくばこの刻よ永遠なれ

―――あぁ、この刻を止める鍵はいずこ

 

 

 

 

―――ねえ貴方、どこへいくの

 

―――私はどこまでもついていく

―――自由を見せた貴方はどこへいくの

 

 

 

 

―――翼を広げてあなたは笑う

 

―――私は気づいた

―――貴方はあなたが私のために

 

 

 

 

―――刻は過ぎ、貴方は私と共に自由を帰る

 

―――わかってるこれが永遠ではないこと

―――もう怖くない、過去は切り離した

 

 

 

 

―――わずかな自由がいとしかった

 

―――人間の季節は終わりを告げ

―――私と貴方は運命をたどる

 

 

 

 

―――ありがとう

 

―――貴方は幻の人

―――私はもう大丈夫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――星空に響け私の詩よ

 

 

―――蒼天から私を見つめる貴方に届け

 

 

 

―――届くまで私は謳い続ける

 

 

 

 

 

 

 

―――貴方のことが世界で一番大切だから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

最終幕は【終焉の詩】にしたかったので【受け入れる】というテーマです。

 

 

 

運命から逃れ、【貴方】と共に生きることを決めた【私】。

2人は幸せに暮らし、緩やかに終わりを告げる世界で、ずっと一緒に生きていこうと誓います。

 

 

それが本当の愛だと気づいた【私】は、また謳う覚悟を決めます。

 

【貴方】と一緒なら、どこまでも謳い続けられる。

どんな運命でも生きていける。

 

 

 

そして、再び【私】は【貴方】と共に世界のために詩を謳います。

 

 

 

しかし、【貴方】は【私】のもとから去ろうとします。

どこへいくの?と聞くと、【あなた】のところへ、と。

 

 

 

そのとき、【私】は気づきます。

 

【貴方】は【あなた】が【私】のために作り出した幻なのだ、と。

でなければ空の果てで出会うことなどできない、と。

 

 

 

そして、【私】と【貴方】は自由の時間を終えて、それぞれの時間へと戻ります。

もう、【私】は迷いませんでした。

 

 

 

わずかな自由の時間と、人間としての【私】を捨て世界と共に……

 

【貴方】からもらった想いが【私】を強くしてくれたから。

 

 

 

 

【私】は【あなた】を受け入れ、世界のために永遠に謳い続けます。

終わりのない、永遠の時を。

 

 

 

その詩が空から見つめる【貴方】に届くように、と。

【貴方】のために、【私】は謳い続けよう、と。

 

 

 

【貴方】が世界で一番大切だから、【私】は詩を空に捧げ続ける。

 

そして、その詩は空を奏でる………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終幕は旅人のおかげで成長することができた、その歌姫の物語。

 

本当の愛とは一体なんだろう?

 

 

それを教えてくれた旅人のために、と、歌姫は謳い続ける覚悟ができた。

幻である旅人が消えたあとも、歌姫は旅人を大切にし、そして謳います。

 

 

この世界のために、神のために、なにより旅人のために……歌姫は謳い続ける。

 

 

 

 

 

 

本編では、主人公であるユウキが記憶を失ったユウナのために、ずっと戦い続けます。

その中で彼は様々な経験をし、そして成長していく。

 

 

そして、記憶も消されハイペリアに飛ばされたユウキは、自由意志でエターナルとなり、ユウナのもとへ帰ります。

 

 

全てに忘れ去られても、ユウナのことを思っていたい。

 

 

それと、今回の歌姫の物語はどこか似ている気がしませんか?

……無理すれば似ているかな?

 

 

 

 

と、そんな気持ちで【空を奏でよ】を書いたわけです。

 

少しでも共感する部分があれば、私としては嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

【ここはこう感じました】など、意見、感想お待ちしております。