不明
「う・・・ん・・ここは・・・」
隼人が目を覚ました時、周りには無数の木々。
「なんだよこれは・・・」
みると隼人の右手には細身の刀が握られていた。
「これは・・・刀?」
「なんでこんな物を俺が持ってるんだ」
その時、隼人の頭の中に女性の声が響いた。
『ようこそ、永遠神剣第4位 心中の主よ』
「な、なんだ・・・・」
突然に声に困惑する隼人。
『驚くのは無理もありません。私は貴方が握っている刀です』
「な、なんだって!?」
(確かに声は手に持っている刀から聞こえてくるけど・・・)
数分間の沈黙の後、隼人が剣に尋ねる。
「・・・マジなのか?」
『マジです』
即答された
「・・・そっか〜」
『あれ あんまり驚いていませんね』
刀は不思議そうに聞いてくる。
「いや、十分驚いてるよ・・・ただ実際聞こえてくるし認めるしかないだろ」
『物分りいいですねぇ〜で、何か聞きたい事はありますか?』
暫し考えた後隼人が問う。
「ここはどこなんだ?」
『地球では無い別の世界ですね』
「他の世界?」
『はい、貴方は門を通ってこの世界に来ました』
(門ってあの光か・・・)
「・・・・・」
黙っていると刀が喋りだす。
『私の事に付いて話しましょうか?』
「・・・あぁ、頼む」
『先程も言いましたが、私の名前は永遠神剣第4位 心中です。心中って読んでください』
「なぁ、永遠神剣ってなんだ?」
聞いた事も無い言葉に、隼人は心中に聞く
『力と意思を持った剣ですね。これを持てるのは、スピリットと貴方のように門を通って来た人間だけです』
「スピリット?」
また聞きなれない言葉
『スピリットとは、剣を持って生まれてきた少女達のことです。妖精とも言われています』
『この世界では、戦争が起こっていますが、戦うのはスピリット達です』
「人間は戦はないのか?」
『スピリット達、そして貴方が持つ永遠神剣は強大な力を持っています』
『人間がどれだけ居ようが、永遠神剣の力を使えば、殺す事など造作もありません』
「そんなに違うのか?」
『えぇ、アリと像以上の力の差があります』
『ただ、スピリットは人間を襲いませんけど・・・』
心中が悲しんだような声で呟く。
「・・・ちょっとまて、なんで俺がそんな物持ってるんだ!?」
隼人は不意に思った事が口に出た。
『わかりません』
また即答
『私も気付いたら貴方の手に握られてました』
「そうなのか・・・・」
『でも、物事には必ず理由があります』
『貴方がこの世界に来た意味も、私を持っている意味も必ずあります』
『だから、その意味を一緒に見つけましょう』
心中の言葉に、隼人も笑みがこぼれる。
(とりあえず、コイツといれば大丈夫かな)
根拠の無い自信だが、隼人には頼もしく思えた。
『パートナーになったからには、なんでも教えますので聞いたくださいね』
「そうだな・・・とりあえずヨロシクな相棒 俺は神崎 隼人だ」
『ヨロシクね、隼人』
とりあえず、今出来る事をしようと考えた隼人は心中に言った。
「まぁ、他にも色々聞きたい事はあるが、それは置いといて」
「これからどうするんだ?」
『とりあえず、この森にもう一人隼人と同じ世界から来た人がいますね』
『ここから近いので、とりあえず合流しましょう』
(俺と同じ世界から・・・秋月かな?)
そんな事を考え歩いていると
『あ、あそこです』
心中が言う方向を見ると、先には一人の少女と見覚えのある少年。
「・・・高嶺か!?」
(確か、岬と仲良かった内の一人だよな)
名前を呼ぶが、返事が無い。
『気を失っているようですね』
「で、隣にいる少女は何者だ・・・青の髪綺麗だなぁ・・・」
あまりの少女の綺麗さに見とれていると心中が
『あれがスピリットです』
「あれがスピリット!?」
その時少女が喋る。
『“ハイペリア【天界】からやってきたのか・・・・?”』
だが隼人には何を言っているかわからない。
「なんて言ってるんだ??」
『“【存在】が敵ではないと言っている・・・連れて帰る、着いて来て”』
何かを喋っている少女、その時心中が言った。
『とりあえず、着いて来いって行ってますよ』
「いいのか?」
『えぇ、とりあえず着いていきましょう』
「・・・・わかった」
気絶している高嶺を背負うと少女は歩き始めた。
(はぁ〜これからどうなることやら・・・・)
続く
あとがき
こんにちわーアルビウスですーー
リアルが忙しくPS2アセリア出来ません(泣
それだけかよ!!!
はい!!(笑