このSSはPC版のお話です。PS版は作者は未プレイですので設定などで突っ込む点がありましたらご了承ください。
時間はソーマからエスペリアをぶん捕ってきた(オイ 辺りです。 ネタばれにご注意ください。
このお話はギャグです。シリアスな展開は無いと思ってください。
多少キャラの人格がぶち壊れているところがあります。
そういったところを笑って済ませられる寛容な方だけこのSSをお読みください。
あと、文章表現がほんの少し際どい所もあります。
そういったものが苦手な人、もしくは年齢が低い方もご注意ください。
ごしごし。
帝国との戦闘にいったん区切りがつき、悠人はいったん拠点に戻っていた。
法王の壁を突破し、リレルラエルの制圧を果たした。
だが終わったわけではない。むしろこれからが本番である。
ごしごしごし。
秩序の壁の解除、帝都サーギオスへの侵攻、そして瞬の撃破、佳織の救出。
まだまだ戦闘は山積みである。
次なる戦闘に備え、しっかり休息をとるのも戦士の務め。
ごしこしごしごし。
そんなわけで悠人は疲れを取るため風呂でのんびりするつもりだった。
最初はそのつもりだったのだ。
しかし彼はいまとてもリラックスすることはできなかった。何故なら―――
「ユートさまの背中、とても広いです………」
惚れた女がタオル一枚体に巻いて背中を流してくれてるとあっちゃ若い体はカタくなりっぱなしってもんですよ旦那。
ソーマの魔の手からエスペリアを救い出してから、エスペリアは悠人に遠慮をしないようになった。
遠慮をしないといっても無礼な行いをするということではない。
悠人に甘えてくるようになった、あるいは悠人を甘えさせるようになったというか、平たく言えばべたべたし始めた。
まず、朝に悠人を起こす役はエスペリアに固定された。
一度オルファがいつもより起きるのが遅いエスペリアを起こしに行ったところ、二人が悠人の部屋で同衾しているところを発見されたのだ。
それからエスペリアは断固として寝坊しないようになり、他の皆も二人の邪魔をしないようにと悠人を起こすのはエスペリアに一任することにしたのだった。
そして、食事中の『あーん』はもはやデフォルト。
最初は照れていた悠人も最近は開き直り気味である。
ちなみにその光景を見かねた今日子が「ええかげんにしなさーーーい!!」と悠人に突っ込みを入れるも、その後『あーん』がやめられることは無かったという。
光陰が悠人の真似をして『あーん』と今日子におふざけで言った時の結果はもはや言うまでも無いだろう。周りに誰もいないとき一度だけ応じてくれたのは二人だけの秘密ですよ?(*´∀`)y-~~
そして今日、悠人が風呂に入って居たとき、
「ユートさま、一緒に入ってよろしいでしょうか……?」
と、照れ気味のエスペリアからお願いされたのだ。
悠人も赤くなりながら了承した。
あの時とは違う、お互いがお互いを好きだと確認しての相風呂はこれが初めてだった。
そして今、エスペリアは座っている悠人の背中を嬉々として洗っている。
お馴染みのメイド服は脱ぎ去り、バスタオルを巻いただけの扇情的な姿。
できる限り彼女を視界に入れないようにするのに心血を注いでいた。
「ユートさま、如何でしょうか?」
「あ、あ、すごく気持ち良いよ………」
「? ユートさま、どうかなさいましたか?」
「いや、ただちょっと、緊張するというか………」
「ふふっ…、私の肢体など、もう何度も見ているでは在りませんか……」
「それとこれとは別問題っ!つーかエスペリアは恥ずかしくないのかよっ!?」
「それは…もちろん恥ずかしいですが、ユートさまになら、構いません…」
(……いかん、自制しろ俺!垂れるな鼻血!!昂ぶるなパッション!!!
昨日も一昨日も色々あったってのにこの節操なしー!)
…『色々』の内容は各自のご想像にお任せするとして。
尽きない劣情の要因は、彼女への愛情、魅力ももちろんだが、エスペリアの日々の料理によることも忘れてはならない。
つまるところ、悠人はあらゆる面でエスペリアに調教されているということだ。コノ果報者メヽ(#゜Д゜)ノ┌┛Σ(ノ0M0)ノ
そんなわけで若い悠人君はほとばしる熱い情熱を抑えるのに必死なのでした。
「ユートさま…興奮していらっしゃいます?」
「はははしてないってっそんなのたしかにえすぺりあはみりょくてきだしきれいだしだいすきだけどいまされてるのはせなかをあらわれてるだけだしここはおふろばだしよくじょうでよくじょうなんてへたなしゃれにもならないことするわけがないし」
「腰のタオルが盛り上がっていますよ?」
「あんぎゅあーーーす!?」
高峰悠人、轟沈。
くすっという笑みと共に放たれた言葉はエスペリアの持つ『献身』よりも鋭い切れ味だった。
そこへエスペリアの怒涛の連激。悠人は後ろからぎゅっと抱きしめられた。
(ふおおおぉぉおう!?)
「ほら……ユートさまの胸が、すごくドキドキしているのが分かります………」
背中から回された手は悠人の胸板の上にある。
その手を弾き飛ばさんとするかの如く、悠人の心臓は激しく鼓動していた。
「分かりますか…?私も今、凄くドキドキしています………」
背中にバスタオル一枚を隔ててエスペリアの体がぴったりと押し当てられる。
男性には無い、女性特有の柔らかさが悠人にはっきりと伝わる。
特に二つの恐ろしく柔らかいくせに弾力のある摩訶不思議な物体は、蟲惑的な力で悠人を魅了していた。
(しきそくぜくうくうそくぜきしはんにゃーはーらーみーたーじーじーとくいんけいしょーかくどーぜん―――)
聞きかじった程度のお経で心中で唱え、何とか自分を静めようとする悠人。
色々混じっていてもはや効果があるのかどうかも疑わしいものだが。光陰が聞いたら鼻で笑うこと請け合いだ。
しかしそれでもいいのだ。兎に角気が紛れさえすればいい。
何とか理性を奮い立たせようとする悠人だったが―――
「ふぅぅ…っ……ユートさまぁ……もう、夜の私が出てきてしまいそうです―――」
(今まだ夕方の夕食前なんですけどおおおおぉおお!?)
その抵抗はあたかもナナルゥのディフェンススキルの如く軽々と破られようとしていた。「…イグニッション」アヂアー!?
首筋に、耳元にエスペリアの乱れた吐息がかかり、ゾクゾクとくすぐったい快感が走る。
背中に当たる感触は、変わらぬ凶悪なまでの体の柔らかさに加えてしこりのような物まで感じられた。
更に彼女の手は悠人の厚い胸板をさわさわと優しく愛撫し、否応無く官能が高まってゆく。
「はしたない私は…お嫌いですか……?」
(いえむしろ大好きですけどぉー!!)作者がネ♪(*´∀`)
まだ明るいうちから、という道徳がある。詰め所には自分たち以外の人も沢山いる、という理屈がある。
だがそんな理論武装はさらさらと砂上の楼閣のように崩れていき、代わりに若さゆえの情欲が膨れ上がってくる。
何故、我慢する必要がある?今の自分は神剣に強制力を働かされているわけでもないのに。
彼女が望んでいること。更に自分も望むことなら何を躊躇するのか。
人がいる?そんなの止まる理由になりはしない。据え膳食わぬは男の恥だ!!
「ユートさま………どうか…お情けを………」
とびきり甘く聞こえる言葉を発し、エスペリアの右手が下へと移動する。
いよいよ悠人の法王の壁を崩壊させようと、エスペリアの手が彼のタオルに―――!
がらららら。
「「え……?」」
「………ん?」
「……あ……」
かかる前にアクシデントが起こるのは、二人ともそういう星の下に生まれたのかもしれない。どんな星?もちろんコメディの星さ…(  ̄+ー ̄)y-~~
「…二人とも、ここにいたのか」
「道理で見当たらぬ訳です…エスペリア殿、そろそろ夕餉の時間が迫っておりますよ?
入浴の心地よさは分かりますが、そろそろ準備をせねばならぬのではありませぬか?」
「「――――――――――」」
悠人とエスペリアは突然の闖入者に固まってしまっている。
風呂場に入ってきたのはアセリアとウルカであった。
連日激しい訓練を続けているのだ、その後に風呂場で汗を流したいというのは当然の思いであろう。
その流れは悠人にも分かる。分かるのだが―――。
「あ、ああああ貴方たちっ!なんて格好をしているのですかっ!?」
「?………どこかおかしいのか?」
「別段変わったところは無いはずですが…。ユート殿、手前らの体はどこか変でしょうか?」
「だ!か!ら!ユートさまに見せるんじゃありませんっ!!」
そう。風呂場に入る以上当然のことながら、彼女たちは一糸纏わぬ姿、別の言い方をすると生まれたままの姿、平たく言うと裸だった。しかもタオルを巻いてすらいない。本人たちにも隠そうという意思が見受けられない。いわばパーフェクト全裸。
アセリアの一部の無駄も無い、細く柔らかそうな真白な肢体。
同じくウルカの均整の取れた、それでいて女性らしい滑らかさを漂わせる褐色の肢体。
さながらすらりと真っ直ぐな西洋剣と、どこか艶かしい曲線を描く日本刀を髣髴させる取り合わせだった。
「………で、随分と冷静に凝視なさっていますねぇ、ユートさま?
そんな感想を抱けるくらいねっっとりと眺めてらっしゃって…………!」
ごしざしぐしぞり!
先ほどの慈しみをこめた手つきとは打って変わって、大根おろしを作るように悠人の背中をこするエスペリア。
これには鍛えられた悠人の背中とてひとたまりもない。
あわれ、エトランジェは目的を果たすことなくこのまま摩り下ろされてしまうのか!?
「え、エスペリア殿!ユート殿の背中から血が出ていますよ!?」
「…エスペリア、ユートが痛そうだ」
「ふーっ、ふーっ………!」
未だ怒りが冷めぬらしく、荒い息を吐き出し続けるエスペリアだが、アセリアとウルカの静止により何とか止まる。
が、悠人の背中から流れる赤い血に気がつき、はっと顔が青ざめる。
「も、申し訳ありませんユートさま!やりすぎてしまいました……」
「いや……確かに俺に非があったからしかたないけどさ……ってうおぇ!?」
ぺちゃり…
悠人の背中から流れる真っ赤な血を、これまた赤いエスペリアの舌が舐め取る。
少々水と石鹸が混ざっていることなど今の彼女には瑣末なことなのであろう。
「ちょ、ま、待ったエスペリア、これくすぐったぅひいぃっ!?」
「アセリア殿!?」
「アセリア!?何をしているのですか!?」
「………傷を舐めてる」
いつの間にかアセリアも悠人の背後に移動して傷口を舐めている。
ぺろぺろと舌を這わせる姿はどこか動物を連想させた。
そんなアセリアに負けじと、エスペリアも悠人の背中に舌を這わせ続ける。
美少女二人が筋肉質な男の背中を舐め続けている。なんとも絵になる光景だ。
「フ、二人とも!もう大丈夫だから!
いいかげんアセリアたちも風呂に入りたいだろうしもう上がるな!」
「お待ちくださいユート殿」
また修羅場になりそうな雰囲気から脱出しようと悠人は緊急避難を試みたが、立ち上がろうとした悠人の肩にはウルカの手が乗っていた。
「えーと…なんだウルカ?」
「ちょうど良い機会です。今度こそ手前にユート殿のお背中を流させてください」
嗚呼、何故、天は彼に安息を与えようとはしないのであろうか?それは作者の意思です。(´ー`)y-~~
ウルカの手には石鹸で泡立ったタオルがある。彼女の言葉どおりならそれで悠人を洗うつもりであろう。
「ウルカまで!ユートさまを洗うのは私ですっ!
それに今度こそって何ですか!」
「いえ、以前キョーコ殿と入浴していた際にそのような話になったのですが、そのときはユート殿が湯あたりしてしまったもので」
ああ、正直で嘘をつかないのはウルカの性格上分かっている。
分かっている悠人は、背後で膨らむプレッシャーと、背中に立てられる爪の痛みにただ耐えるしかなかった。
「とはいえ、もうお背中はエスペリア殿が流されてしまったようなので……手前はとりあえず腕でも」
「………私も」
「あ〜な〜た〜た〜ちぃ〜〜!」
左右に分かれてそれぞれ腕を洗い出す二人にエスペリアも怒り心頭だ。
さっきからそんな調子だったのは言わずもがなだが。
「そう怒らないでくださいエスペリア殿。手前とユート殿は心身ともに結ばれたパートナーなのですから、このようにすることなど何の問題もありませぬ」
…………
「…………」(((((;゜Д゜)))))
かたかたと悠人の体が震えだした。
振り向けない。さっきまでのエスペリアから発せられるプレッシャーは正に雲散霧消しているのに、彼は動くことができなかった。
その理由は先ほどから続くアセリアとウルカの洗いが心地よいから、という理由では断じてない。…ホントダロウネ?
熱いプレッシャーが、冷たい殺気に変化しているからだった。
「…なかなか面白い冗談ですけど、ウルカ?ユートさまは私と結ばれたのです。そのことはもう周知のことだと思っていましたが?」
「無論、エスペリア殿がユート殿に好意を抱いていることはとうに知れていること。しかし手前はユート殿の剣として己の全てを捧げました。
エスペリア殿の気持ちがどうであれ、手前はユート殿の為、スピリットの為に生きると誓ったのです。
それはアセリア殿もそうでしょう」
「………アセリア?」
「…ん?」
「そういえば貴女、神剣の支配から抜け出した後、ユートさまと仲が良さそうだったわね…」
「……そうか?」
「………」(((((;゜Д゜))))
「ソーマに攫われた私を助けに来てくれたときも、ユートさまと貴女とウルカの三人で来てたわね……」
「ユート殿に召喚されましたので」
「ん」
「…………」(((((;゜Д゜))))
「アセリア?」
「……ん?」
「あなたは、ユートさまのことをどう思ってるの?」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」(((((;゜Д゜))))
「私は、ユートを愛している」
今この瞬間、三竦みと言う関係が生まれた。
悠人を中心に、背中にエスペリア、左腕にウルカ、右腕にアセリア。
仲の良い姉妹同然の仲間達は、同時に一人の男を奪い合う恋敵にもなったのだった。
といってもアセリアとウルカの二人は他の二人ががどうであろうと悠人についていくようだが。
さて、騒乱の中心にいるヘタレな果報者はというと。
「……撤退っ!!」
一時撤退を試みた。
いかなエトランジェといえど、ラキオススピリットの三強を相手に単独で戦うことは不可能だ。
といっても援軍は望めない。当たり前だが。自業自得だたわけ。
一瞬で三人から距離をとり、風呂の入り口まで跳躍する。が。
「…てやっ!」
「はあっ!」
「ふっ!」
「ぐぎぇ!?」
三人の気合と共にいきなり何かが悠人の首、右腕、左足に巻きつく。
なすすべなく仰向けに倒れた悠人は、自分に絡みついた何かを確認した。
「こ――これは!?」
アセリアたちの手の平に小さな魔法陣が浮かび、そこから長いロープのようなものが伸びている。
しかしそれはロープというにはあまりにもおかしかった。
薄い青色に発光し、どこか有機的なそれは、生命体の一部のようにも見える―――って!
「お、オーラフォトンの触手!?お前達どうやってこれを!?」
作者としては君がどうしてそれを知っているかという事も気になるんだがね悠人君?
「……『求め』に教えてもらった。いつか役に立つだろうって」
「私は…ソーマからユートさま達に助けられてから、いつの間にか使えるようになっていました。『献身』に飲まれかけた為でしょうか…?」
「手前は『冥加』が目覚めて程なく。使う機会など無いだろうと思っていたのですが」
この事をヨーティアに報告したら興味深く調べてくれるかもしれないが、もちろん今の悠人にとってはそれどころではない。
「さて、ユートさま?まだ体を洗い終わっていませんので、アセリアたちと話しながら終わらせましょう?」
「そうだな。まだ腕もちゃんと洗えてないし」
「いままでのユート殿への恩、ここ少しでも返させていただきます。ついでにアセリア殿達との関係も聞かせていただきます」
「ぐぅえ、引っ張るなー!てかだ、誰かー!援軍はー!?」
三人の妖精たちに引っ張られる悠人の要請に答える者は居なかったとだけ、ここに記しておく。
所は変わって第二詰め所にて。
「悪いわねー。急にこっちでご飯にしたいなんて言い出しちゃって。」
「いえいえ〜。たくさん作っていたのでお気になさらず〜」
「うん!こっちのメシもうまいなあ!…で、ネリーちゃんやシアーちゃんたちが作ったご飯は無いのか?」
「…アンタ、またハリセンの錆になりたいわけ?」
「まあまあ、キョーコさま。コウイン殿のこういう台詞に全て反応していては身が持ちませんよ?」
「……つまりそんだけそういう台詞を乱発してるわけね?アンタは」
「あっはっはっはっは!」
「笑って誤魔化すな!!」
「コウイン様みたいな人をハイペリアでは『ナマグサボウズ』っていうんだよねー?」
「…『ハカイソウ』?」
「…ネリーちゃん、シアーちゃん、その言葉、悠人の奴から教えられた?」
「うんっ!!」
「………うん」
「あっはっはっはっは!なかなかいい教育してるじゃない悠の奴!」
「ニムは作ろうとしませんものね…少しは他の皆を見習って欲しいわ……」
「…だって、面倒」
「ヘリオンは目下修行中よね?誰に食べさせるつもりなのかは知らないけど?」
「わわわわっ!?セリアさん!そのことは秘密にしておいてくれって!!」
このような感じに、今日子と光陰を交えての夕食となっていた。
二人の参加は飛び入りだったが、ここには育ち盛りがたくさん居るので量の問題はなかったようだ。
「おお!それはもちろん俺に食べさせてくれるために練習してくれているんだよな!
大丈夫!ヘリオンちゃんの料理なら多少見た目が悪かろうが毒が入っていようが完食して見せるぜ!」
「ほっほー、そこまでいうならヘリオンが作った料理にあたしが毒と言う名のスパイスを加えてあげるわよ?」
「あはは…お二人とも、本当に仲が宜しいですね」
「そういえば、どうしてお二人は今日こちらへ?」
「第一詰め所に残っている皆なら戦力的にも問題は無いでしょうが、それにしても急でしたよね?」
「あーー…それはねーーー…」
「なあに、俺達は馬に蹴られたくは無いってだけの話さ」
言葉を濁そうとする今日子を尻目に光陰はしれっと答える。
「あの、コウインさま?『ウマ』とは何のことでしょう?」
「ん?ああ、馬って言うのは俺達が居た世界に居た動物のことでな…」
「えー!?ハイペリアの動物のお話!?聞きたーい!」
「聞きたーい」
「おお、ネリーちゃんたちにねだられちゃあ話さないわけにはいかないな!」
「別にねだられなくても話す気満々だったでしょうが…」
このように、もちろんこちらスピリット達は、第一詰め所の修羅場など知る由もなく。
平和に第二詰め所の時は過ぎていった。
「え?アセリア様とエスペリア様とウルカ様が訓練に参加できない?何かあったのですか?」
「えーと…それがさ……」
翌日、イオの元を訪れた悠人はそんなことを言ってきた。
幸い今は秩序の壁を落とす為に羽を休めている所だが、その間に訓練で少しでも実力を上げておきたいのだ。
休息は必要とはいえ、理由も無く休んでいる暇など無い。
ましてラキオススピリットでも屈指の実力を持つ3人が揃って動けないとあれば大問題である。
「……ユート様をめぐって痴話喧嘩でもありましたか?」
「んな!?ど、どーしてそれを!?」
「………図星ですか………。
強いて言うなら、最近ユート様に好意を抱いているのが明らかになった三人が揃って動けない原因を考えて、真っ先に浮かんだのが貴方の顔だったからですが?」
特にエスペリアの最近の悠人への急接近を見ればそれはバレバレであろう。実はそれをイオは密かに羨ましく思っていたり。
イオの発言に悠人はグウの音も出ないようだ。
「それで?三人とも貴方を奪い合って戦闘した結果、行動不能なまでに消耗してしまったというわけですか?」
「いやいや違う!別に喧嘩して怪我をして動けないとか言うわけじゃない!三人とも傷一つ負ってないから!」
「では、何故今日三人とも訓練にこれないのです?」
イオならずとも抱く当然の疑問。
それに悠人はぽりぽりと頭を掻き、言いづらそうに口を開いた。
「………やっぱりコピー技より、本家本元の技の方が強かった、というか強すぎたんだな」
その後、アセリアとエスペリアとウルカの三人は、悠人と同じ部隊に入るか否かで少々小競り合いを繰り返したこともあったという。
確認した者はいないが、その小競り合いに巻き込まれて散っていった帝国スピリットは三桁を軽く上回るとか。
ちなみに、そういった小競り合いの翌日は、三人ともひどく眠そうな顔をしていたが、それに反して肌がつやつやしていたという。
だが、これもはっきりした事は不明である。
そして、この四人の関係にどう決着がついたのか。それはファンタズマゴリアで窺い知る事はできない。
全員存在しなかったことになっているのだから。
終わり?
後書き
こんばんは、4049というナマモノです。
……アレ?確かこのSSはエスペリアルートという前提で描いたはず………いつの間にこんなことに?( ´・ω・)フ
…ま、いいか。(´∀`)皆幸せそうだs(ざくっ ・゜・―(゜∀゜)→・゜・
作者回復中。しばしお待ちください。
ふー死ぬかと思った。何でいきなり『献身』が?
え?手が滑った?あははもうしっかりしてくださいよエスペリアさんったら♪\(´∀`;)
…さ、また刺されないうちに後書かねば。φ(.. )
というわけで、ありえないルートが思い浮かんだので描いてみました。
時間の流れで言うと、
三章・ルート分岐イベント
↓
エスペリアと喧嘩
↓
冥加覚醒イベント・ウルカおんぶ
↓
アセリアと日本へ・その後帰還
↓
四章冒頭、アセリア復活
↓
エスペリアと和解
↓
今日子とウルカと入浴
↓
ウルカ部下死亡イベント後、エスペリア拉致
↓
アセリア・ウルカ・悠人のトリオでソーマ撃破
こんな感じでしょうか?(*´ヮ`)
今日子はあえてはずしました。自分は光陰×今日子推進派なので。ですがウルカとの風呂イベントは発生しています。
レスティーナは神剣の関係上自分には無理です。ごめんね、ヨフアル。…でも関係を持たせるだけなら…?(外道
時深さんについては…この悠人さんがシミュレーションの通り動くかどうかは分かりませんが…ま、この輪の中に入っちゃう気がします。
これにイオを加えられればナア…彼女のキャラは好きなのに…( ´・ω・)=3
しかし彼女の性格などを十分につかめてない上、彼女のヨーティアへの忠誠、更に神剣問題もあるので。
ちきしょぉぉーっ!俺は無力だぁぁぁーーーっ!!。・゜・(ノД`)・゜・。
え?オルファさん?やだなあ原作でも4章あたりは出てこないじゃないですか。(´∀`)y-~~その辺を再g…はっ!?Σ(゜Д゜≡)
「こんな八方美人な悠人、俺は認めない!」とか「中途半端な!やるならさぶすぴも喰っちまえよ!」という意見もあるかもしれませんが、これがあっしの作品なんでやんす。どうか笑って許してやってくだせぇ、お代官様。m(_ _)m
うーん、やっぱりアセリアさんはキャラが掴みにくいなぁ。未熟…。
エスペリアさんは割りとストレートだから描きやすいです。悠人に甘えたり嫉妬したり。ウルカもまた然り。
……って三人とも結構ストレートな筈なのに…
しかし書くペースが遅すぎるよ!
これ一つ仕上げるのにどれだけかかってんのよ!
執筆ペースを操ってください時深様………orz
しかしPC版しかない時ならともかく、PS版が発売された今こういうのはマズイカナ?(;´∀`)
今回も割りと暴走してしまいましたかねぇ……
まあ、良い子の皆さんは最初の注意書きを読んで回避するはずだよね!
後書きから読む人がいたとしたら、今ここを読んでいるはず。
というわけで、まだ幼くて、かつ後書きから先に読むそこの君!今ならまだ間に合う!このSSを読むのはやめておきなさい!!
エスペリアさんが泣いているぞ!m9(`・∀・´)
なに?むしろエスペリアさんなら泣かせたい?馬鹿者ぉ!三周期は早い!○(#゜Д゜)=○)Д´)、;'.・
そんなに彼女を泣かせたいのなら、SS作家や絵描きになって出直してきなさい!!そして自分の力で泣かせてみせなさい!(*゜Д゜)=3
…ハッ!?殺気!?Σ(゜Д゜;)
「ネイチャーフォォォォス!!」
作者瀕死中。回復の神剣魔法を使える親切な方がいらっしゃったら唱えてください。
あとがきのおまけ
スキル名:オーラフォトンテンタクル
習得LV :?
マインド制限:0〜10、90〜100
マインド修正:±0
スキル説明:神剣に完全に呑まれるか、神剣を完全に支配したときのみ使える技。オーラフォトンによる触手を作り出す。上級版有。
使用用途:考えるんじゃない。感じろ。